2004年10月に見た映画〜偽れる盛装、細雪、五番町夕霧楼、雁の寺〜
2004年11月24日 映画短評
☆偽れる盛装 10/1 高槻松竹セントラル
★★★
→京都を舞台にした芸者の一家のお話。京マチ子がくらくらと来るぐらい、色っぽい。劇中、「京都は戦災を逃れたおかげで町並みは残ったけど古い因習は残らない」という台詞には思わずうなづいてしまった。男としては、目をぎらつかせながら包丁を振り上げる菅井一郎よりも、立ち飲み屋の主人になってさばさばしてた殿山泰司よりも、板前で粋を体現したような感じの進藤英太郎が男の目指すところに見えた。よし!おれも芸者遊びできるような身分になるぞ。(無理やって)
☆細雪 10/1 高槻松竹セントラル
★★★★
→1983年に作られた女性映画。このあたりから映画の観客の中心は徐々に女性に移行していきます。岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川裕子と恐ろしいほど豪華なキャストをそろえたこの映画は市川昆が女優を綺麗に魅力的に撮りあげるために精魂こめた豪華絢爛の映画でこれはスクリーンで見るべき作品です。呉服メーカーがバックについて女優が着せ替え人形のように着物を着まくります。一番魅力的だったのはお乳を見せての熱演だった古手川裕子。男性陣では桂小米朝の”落語”演技がやや気になったが伊丹十三、石坂浩二と言った曲者がいい味を出している。なお、岸恵子と佐久間良子は昔、鶴田浩二を取り合ったことがある犬猿の仲で映画の撮影時も火花がバチバチと音を立ててたそうです。佐久間良子の方が綺麗だ。(きっぱり)
☆五番町夕霧楼 10/3 高槻松竹セントラル
★★★★
→金閣寺炎上を題材に取った水上勉の小説を東映の良心だった田坂具隆。田舎から出てきて遊女になった少女の物語だが、この映画は主人公の少女を演じた佐久間良子の美しさ、可憐さに尽きる。ぽちゃぽちゃしたほっぺたにつぶらな瞳に透き通るような白い肌。鶴田浩二は彼女を大変に気に入って彼女との共演するシーンを増やすために脚本を書き加えさせたらしい。うらやましいなあ、、、遊女なので濡れ場は当然にあるのだが田坂監督は「裸は撮らない」と断ってしまった。岡田茂が懸命に説得して佐久間良子が布団の中で親指を噛みながら首を左右に振るというシーンを入れたらしいがこのシーンがめちゃくちゃに色っぽくてエロっぽい。貧乏な青年を演じさせると天下一品の河原崎長一郎も大熱演であった。
☆雁の寺 10/3 高槻松竹セントラル
★★★
→増村保造の映画ばかり見てるせいか、若尾文子は白黒の方がエロく見えて仕方がない。増村が撮りそうな映画なんだが監督は川島雄三。ラストに遊び心が見えててシャレが聞いてる。若尾文子もいい女優でため息つく仕草に腰が砕けそうになる。
☆祖母が亡くなりました。今日はお通夜でした。明日はお葬式。
正直、めんどうくさい。
★★★
→京都を舞台にした芸者の一家のお話。京マチ子がくらくらと来るぐらい、色っぽい。劇中、「京都は戦災を逃れたおかげで町並みは残ったけど古い因習は残らない」という台詞には思わずうなづいてしまった。男としては、目をぎらつかせながら包丁を振り上げる菅井一郎よりも、立ち飲み屋の主人になってさばさばしてた殿山泰司よりも、板前で粋を体現したような感じの進藤英太郎が男の目指すところに見えた。よし!おれも芸者遊びできるような身分になるぞ。(無理やって)
☆細雪 10/1 高槻松竹セントラル
★★★★
→1983年に作られた女性映画。このあたりから映画の観客の中心は徐々に女性に移行していきます。岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川裕子と恐ろしいほど豪華なキャストをそろえたこの映画は市川昆が女優を綺麗に魅力的に撮りあげるために精魂こめた豪華絢爛の映画でこれはスクリーンで見るべき作品です。呉服メーカーがバックについて女優が着せ替え人形のように着物を着まくります。一番魅力的だったのはお乳を見せての熱演だった古手川裕子。男性陣では桂小米朝の”落語”演技がやや気になったが伊丹十三、石坂浩二と言った曲者がいい味を出している。なお、岸恵子と佐久間良子は昔、鶴田浩二を取り合ったことがある犬猿の仲で映画の撮影時も火花がバチバチと音を立ててたそうです。佐久間良子の方が綺麗だ。(きっぱり)
☆五番町夕霧楼 10/3 高槻松竹セントラル
★★★★
→金閣寺炎上を題材に取った水上勉の小説を東映の良心だった田坂具隆。田舎から出てきて遊女になった少女の物語だが、この映画は主人公の少女を演じた佐久間良子の美しさ、可憐さに尽きる。ぽちゃぽちゃしたほっぺたにつぶらな瞳に透き通るような白い肌。鶴田浩二は彼女を大変に気に入って彼女との共演するシーンを増やすために脚本を書き加えさせたらしい。うらやましいなあ、、、遊女なので濡れ場は当然にあるのだが田坂監督は「裸は撮らない」と断ってしまった。岡田茂が懸命に説得して佐久間良子が布団の中で親指を噛みながら首を左右に振るというシーンを入れたらしいがこのシーンがめちゃくちゃに色っぽくてエロっぽい。貧乏な青年を演じさせると天下一品の河原崎長一郎も大熱演であった。
☆雁の寺 10/3 高槻松竹セントラル
★★★
→増村保造の映画ばかり見てるせいか、若尾文子は白黒の方がエロく見えて仕方がない。増村が撮りそうな映画なんだが監督は川島雄三。ラストに遊び心が見えててシャレが聞いてる。若尾文子もいい女優でため息つく仕草に腰が砕けそうになる。
☆祖母が亡くなりました。今日はお通夜でした。明日はお葬式。
正直、めんどうくさい。