今更ながら昨年10月に見た映画の感想など。
順次、書いていきます。50本ぐらいたまってるしね。
インファナル・アフェア 無間序曲 10/5 MOVIX京都シアター5
★★★★★
→インファナル・アフェアも大変面白かったですが、この映画はそれ以上に面白かった。ヤクザのサムとウォン警部が中心に前作のプロローグと語られていくそのストーリーは前作よりも彩り深く、キャストを配置して最大限に生かしきっている。前作を見ている間に出てきた疑問の幾つかが解消され、次作で明かされる(はず)の疑問を出しながら、映画は見事なテンポで進行している。一介のチンピラだったサムの変身ぶりがまぶしく、配下を次々に粛清していくハウの存在感が映画に重みを出している。アンディ・ラウとトニー・レオンが出演していない分、脚本でしっかり見せてくれるなんざあ、香港映画界もなかなかやるじゃないの。監督は撮影出身のアンドリュー・ラウ(撮影、プロデューサー兼務)と新人のアラン・マック。アラン・マックは脚本も書いている。この人は注目です。次回作はゴールデンウィーク公開(香港ではDVDも出てるらしいが)でそれまでは死ねませんな!期待を裏切らんようにたのんます!
ぼくセザール10歳半1m39cm 10/9 みなみ会館
★★★
→フランスのジャリ映画。主人公が普通の等身大の少年で自分の少年時代を思い出しながら見ました。(私も太めな少年だったのです。)女の子のために、という非常に正しい目的で冒険に出発するというのもいい感じだ。セザールのお母さんをやったのは「パルプフィクションでブルース・ウィリスの恋人をやったマリア・ド・メディルシュ。とっても可愛いぞ。こじんまりとした可愛らしい作品でクスクス笑いながら見てられる作品。
SURVIVE STYLE5+ 10/10 ナビオTOHOシネプレックス シアター6
★★★★
→如何に日本映画らしくなく見せるかに腐心した日本映画。「CUT」あたりが好きそう。スタッフはCM畑出身の人でむじんくん、BOSSのコラボCM(布袋が目を光らせてた)やDAKARAのCMを作った関口現と多田琢。CM畑からは腐るほど監督が来てて駄作を作り散らしてるので不安だったがこの人達は映画がなんたるかを理解して今の日本映画に足りねえテンポでかっ飛ばしてくれている。。。。前半は。後半はややもたついた。キャストが日本映画を代表するような役者を集めたような感じで顔見世のような賑やかさである。津田寛治(相変わらず男前だ)、森下能幸(相変わらず変な顔だ)、荒川良々(相変わらず可愛い顔だ)の起用がとても嬉しい。他にキャストをざっと挙げると浅野忠信、橋本麗香(こいつは女の布袋か?)小泉今日子(不発)、阿部寛(実は阿部ちゃんは変な役が大好きで佐々木浩久の「血を吸う宇宙」には自前の衣装で出演するほどの熱の入り用)、岸部一徳(よくこんな役やったよ)、麻生祐未(人妻になっても美しさはかわらぬ)、唯野未歩子(こんな先生いたなあ)、加瀬亮、三輪明日美、貫地谷しほりに少年ながらあややに顔が似てる神木隆之介君ととっても豪華だ。ただ千葉ちゃんは本当にこの手のコメディに向かないことがわかった。それから。。「スナッチ」の大ファンである私にはヴィニー・ジョーンズは神である。「パルプフィクション」のサミュエル・L・ジャクソンを意識したような役柄はとってもよかった。いい映画だったな、うんうん。
CODE46 10/10 テアトル梅田2
★★★
→ああしたレトロフューチャーな世界は嫌いではないが、後半のストーリーが見ててつらすぎる。「火の鳥」でもこんなのあったなあ。サマンサ・モートンは「マイノリティレポート」に引き続き、坊主での出演。彼女は映画マニアに受ける女優さんだな、と何となく思う。薄命っぽい感じが漂っている。そういや、ティム・ロビンスも不幸な役多いな。セックスシーンが痛々しい。で、結局二人は○○相○だったのかい?ようわからんかったよ。
スウィングガールズ 10/11 TOHOシネマズ高槻4
★★★
→今年は多くの日本映画がロングランを続けていますが、この映画もその一本。まあ基準以上の作品だとは思います。。というか、面白かった。この映画のヒットの影響は大きい。矢口監督は四畳半自己満足映画ばかりのオタク日本映画界(今の阪本とか黒沢)において、同じオタクでも前向きに「映画を1年に10本ほど見るけど日本映画はほとんど見ない」という日本映画が最も苦手と思われる分野に完全に切り込み、成功したのだ。これはすげえことなのだぞ。フジテレビの亀山氏が製作に名を連ねているから見ても矢口監督の映画が一般で洋画を相手に対等に戦えると認められていることが垣間見えるではないか。テレビの人はシビアですしね。ただ、ベタな題材をスマートに仕上げるのがこの人の本領だったのが、今回はあまりにもストレートに撮りすぎて昔の東宝映画みたいな雰囲気がある。少し、わかりやすくさせすぎという感じがした。井筒和幸じゃねえんだから。パンフを読むとチョイ役の少女にまで細かいキャラクター設定までしている。本当にこの監督、映画が好きなんやなあ。。好きなシーンでラストの演奏。吹奏楽部の部長がジャズのリズムで手拍子はじめるところなんかもいい。
順次、書いていきます。50本ぐらいたまってるしね。
インファナル・アフェア 無間序曲 10/5 MOVIX京都シアター5
★★★★★
→インファナル・アフェアも大変面白かったですが、この映画はそれ以上に面白かった。ヤクザのサムとウォン警部が中心に前作のプロローグと語られていくそのストーリーは前作よりも彩り深く、キャストを配置して最大限に生かしきっている。前作を見ている間に出てきた疑問の幾つかが解消され、次作で明かされる(はず)の疑問を出しながら、映画は見事なテンポで進行している。一介のチンピラだったサムの変身ぶりがまぶしく、配下を次々に粛清していくハウの存在感が映画に重みを出している。アンディ・ラウとトニー・レオンが出演していない分、脚本でしっかり見せてくれるなんざあ、香港映画界もなかなかやるじゃないの。監督は撮影出身のアンドリュー・ラウ(撮影、プロデューサー兼務)と新人のアラン・マック。アラン・マックは脚本も書いている。この人は注目です。次回作はゴールデンウィーク公開(香港ではDVDも出てるらしいが)でそれまでは死ねませんな!期待を裏切らんようにたのんます!
ぼくセザール10歳半1m39cm 10/9 みなみ会館
★★★
→フランスのジャリ映画。主人公が普通の等身大の少年で自分の少年時代を思い出しながら見ました。(私も太めな少年だったのです。)女の子のために、という非常に正しい目的で冒険に出発するというのもいい感じだ。セザールのお母さんをやったのは「パルプフィクションでブルース・ウィリスの恋人をやったマリア・ド・メディルシュ。とっても可愛いぞ。こじんまりとした可愛らしい作品でクスクス笑いながら見てられる作品。
SURVIVE STYLE5+ 10/10 ナビオTOHOシネプレックス シアター6
★★★★
→如何に日本映画らしくなく見せるかに腐心した日本映画。「CUT」あたりが好きそう。スタッフはCM畑出身の人でむじんくん、BOSSのコラボCM(布袋が目を光らせてた)やDAKARAのCMを作った関口現と多田琢。CM畑からは腐るほど監督が来てて駄作を作り散らしてるので不安だったがこの人達は映画がなんたるかを理解して今の日本映画に足りねえテンポでかっ飛ばしてくれている。。。。前半は。後半はややもたついた。キャストが日本映画を代表するような役者を集めたような感じで顔見世のような賑やかさである。津田寛治(相変わらず男前だ)、森下能幸(相変わらず変な顔だ)、荒川良々(相変わらず可愛い顔だ)の起用がとても嬉しい。他にキャストをざっと挙げると浅野忠信、橋本麗香(こいつは女の布袋か?)小泉今日子(不発)、阿部寛(実は阿部ちゃんは変な役が大好きで佐々木浩久の「血を吸う宇宙」には自前の衣装で出演するほどの熱の入り用)、岸部一徳(よくこんな役やったよ)、麻生祐未(人妻になっても美しさはかわらぬ)、唯野未歩子(こんな先生いたなあ)、加瀬亮、三輪明日美、貫地谷しほりに少年ながらあややに顔が似てる神木隆之介君ととっても豪華だ。ただ千葉ちゃんは本当にこの手のコメディに向かないことがわかった。それから。。「スナッチ」の大ファンである私にはヴィニー・ジョーンズは神である。「パルプフィクション」のサミュエル・L・ジャクソンを意識したような役柄はとってもよかった。いい映画だったな、うんうん。
CODE46 10/10 テアトル梅田2
★★★
→ああしたレトロフューチャーな世界は嫌いではないが、後半のストーリーが見ててつらすぎる。「火の鳥」でもこんなのあったなあ。サマンサ・モートンは「マイノリティレポート」に引き続き、坊主での出演。彼女は映画マニアに受ける女優さんだな、と何となく思う。薄命っぽい感じが漂っている。そういや、ティム・ロビンスも不幸な役多いな。セックスシーンが痛々しい。で、結局二人は○○相○だったのかい?ようわからんかったよ。
スウィングガールズ 10/11 TOHOシネマズ高槻4
★★★
→今年は多くの日本映画がロングランを続けていますが、この映画もその一本。まあ基準以上の作品だとは思います。。というか、面白かった。この映画のヒットの影響は大きい。矢口監督は四畳半自己満足映画ばかりのオタク日本映画界(今の阪本とか黒沢)において、同じオタクでも前向きに「映画を1年に10本ほど見るけど日本映画はほとんど見ない」という日本映画が最も苦手と思われる分野に完全に切り込み、成功したのだ。これはすげえことなのだぞ。フジテレビの亀山氏が製作に名を連ねているから見ても矢口監督の映画が一般で洋画を相手に対等に戦えると認められていることが垣間見えるではないか。テレビの人はシビアですしね。ただ、ベタな題材をスマートに仕上げるのがこの人の本領だったのが、今回はあまりにもストレートに撮りすぎて昔の東宝映画みたいな雰囲気がある。少し、わかりやすくさせすぎという感じがした。井筒和幸じゃねえんだから。パンフを読むとチョイ役の少女にまで細かいキャラクター設定までしている。本当にこの監督、映画が好きなんやなあ。。好きなシーンでラストの演奏。吹奏楽部の部長がジャズのリズムで手拍子はじめるところなんかもいい。
2004年10月に見た映画〜偽れる盛装、細雪、五番町夕霧楼、雁の寺〜
2004年11月24日 映画短評
☆偽れる盛装 10/1 高槻松竹セントラル
★★★
→京都を舞台にした芸者の一家のお話。京マチ子がくらくらと来るぐらい、色っぽい。劇中、「京都は戦災を逃れたおかげで町並みは残ったけど古い因習は残らない」という台詞には思わずうなづいてしまった。男としては、目をぎらつかせながら包丁を振り上げる菅井一郎よりも、立ち飲み屋の主人になってさばさばしてた殿山泰司よりも、板前で粋を体現したような感じの進藤英太郎が男の目指すところに見えた。よし!おれも芸者遊びできるような身分になるぞ。(無理やって)
☆細雪 10/1 高槻松竹セントラル
★★★★
→1983年に作られた女性映画。このあたりから映画の観客の中心は徐々に女性に移行していきます。岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川裕子と恐ろしいほど豪華なキャストをそろえたこの映画は市川昆が女優を綺麗に魅力的に撮りあげるために精魂こめた豪華絢爛の映画でこれはスクリーンで見るべき作品です。呉服メーカーがバックについて女優が着せ替え人形のように着物を着まくります。一番魅力的だったのはお乳を見せての熱演だった古手川裕子。男性陣では桂小米朝の”落語”演技がやや気になったが伊丹十三、石坂浩二と言った曲者がいい味を出している。なお、岸恵子と佐久間良子は昔、鶴田浩二を取り合ったことがある犬猿の仲で映画の撮影時も火花がバチバチと音を立ててたそうです。佐久間良子の方が綺麗だ。(きっぱり)
☆五番町夕霧楼 10/3 高槻松竹セントラル
★★★★
→金閣寺炎上を題材に取った水上勉の小説を東映の良心だった田坂具隆。田舎から出てきて遊女になった少女の物語だが、この映画は主人公の少女を演じた佐久間良子の美しさ、可憐さに尽きる。ぽちゃぽちゃしたほっぺたにつぶらな瞳に透き通るような白い肌。鶴田浩二は彼女を大変に気に入って彼女との共演するシーンを増やすために脚本を書き加えさせたらしい。うらやましいなあ、、、遊女なので濡れ場は当然にあるのだが田坂監督は「裸は撮らない」と断ってしまった。岡田茂が懸命に説得して佐久間良子が布団の中で親指を噛みながら首を左右に振るというシーンを入れたらしいがこのシーンがめちゃくちゃに色っぽくてエロっぽい。貧乏な青年を演じさせると天下一品の河原崎長一郎も大熱演であった。
☆雁の寺 10/3 高槻松竹セントラル
★★★
→増村保造の映画ばかり見てるせいか、若尾文子は白黒の方がエロく見えて仕方がない。増村が撮りそうな映画なんだが監督は川島雄三。ラストに遊び心が見えててシャレが聞いてる。若尾文子もいい女優でため息つく仕草に腰が砕けそうになる。
☆祖母が亡くなりました。今日はお通夜でした。明日はお葬式。
正直、めんどうくさい。
★★★
→京都を舞台にした芸者の一家のお話。京マチ子がくらくらと来るぐらい、色っぽい。劇中、「京都は戦災を逃れたおかげで町並みは残ったけど古い因習は残らない」という台詞には思わずうなづいてしまった。男としては、目をぎらつかせながら包丁を振り上げる菅井一郎よりも、立ち飲み屋の主人になってさばさばしてた殿山泰司よりも、板前で粋を体現したような感じの進藤英太郎が男の目指すところに見えた。よし!おれも芸者遊びできるような身分になるぞ。(無理やって)
☆細雪 10/1 高槻松竹セントラル
★★★★
→1983年に作られた女性映画。このあたりから映画の観客の中心は徐々に女性に移行していきます。岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川裕子と恐ろしいほど豪華なキャストをそろえたこの映画は市川昆が女優を綺麗に魅力的に撮りあげるために精魂こめた豪華絢爛の映画でこれはスクリーンで見るべき作品です。呉服メーカーがバックについて女優が着せ替え人形のように着物を着まくります。一番魅力的だったのはお乳を見せての熱演だった古手川裕子。男性陣では桂小米朝の”落語”演技がやや気になったが伊丹十三、石坂浩二と言った曲者がいい味を出している。なお、岸恵子と佐久間良子は昔、鶴田浩二を取り合ったことがある犬猿の仲で映画の撮影時も火花がバチバチと音を立ててたそうです。佐久間良子の方が綺麗だ。(きっぱり)
☆五番町夕霧楼 10/3 高槻松竹セントラル
★★★★
→金閣寺炎上を題材に取った水上勉の小説を東映の良心だった田坂具隆。田舎から出てきて遊女になった少女の物語だが、この映画は主人公の少女を演じた佐久間良子の美しさ、可憐さに尽きる。ぽちゃぽちゃしたほっぺたにつぶらな瞳に透き通るような白い肌。鶴田浩二は彼女を大変に気に入って彼女との共演するシーンを増やすために脚本を書き加えさせたらしい。うらやましいなあ、、、遊女なので濡れ場は当然にあるのだが田坂監督は「裸は撮らない」と断ってしまった。岡田茂が懸命に説得して佐久間良子が布団の中で親指を噛みながら首を左右に振るというシーンを入れたらしいがこのシーンがめちゃくちゃに色っぽくてエロっぽい。貧乏な青年を演じさせると天下一品の河原崎長一郎も大熱演であった。
☆雁の寺 10/3 高槻松竹セントラル
★★★
→増村保造の映画ばかり見てるせいか、若尾文子は白黒の方がエロく見えて仕方がない。増村が撮りそうな映画なんだが監督は川島雄三。ラストに遊び心が見えててシャレが聞いてる。若尾文子もいい女優でため息つく仕草に腰が砕けそうになる。
☆祖母が亡くなりました。今日はお通夜でした。明日はお葬式。
正直、めんどうくさい。
列車に乗った男 8/22 みなみ会館
★★★
→「歓楽通り」のパトリス・ルコントの最新作。名優のジャン・ロシュフォールとロッカーのジョニー・アリディの二人が出ずっぱりのドラマ。テンポよく、さくさく進むストーリー運びは見てて気持ちいい。音楽がいいので、サントラ買ってしまいました。
マインド・ゲーム 8/22 みなみ会館
★★★★
→これは面白かった。こういう映画、大好きなんです。ノリとハイテンポだけでぶっ飛ばしてくれるような映画。こういう映画を見たかったんです。「人生って楽しいよ」という単純明快にして深みのあるテーマでひたすら突っ走った映画。見終わってから、気持ちよく映画館を後に出来る映画です。今田の自然な演技もグーだ。
釣りバカ日誌15 ハマちゃんと明日はない!? 8/28 TOHOシネマズ高槻プレミア・スクリーン
★★
→前任の本木監督と違って、泥臭いプログラムピクチャーとして釣りバカシリーズを継続することを決めた朝原監督の第二段。前作よりもすっきりとまとまっており、小津安二郎にオマージュを捧げてついでに自社DVDまで宣伝している。(笑)ここ最近、三国連太郎の出番が加齢の為にか徐々に少なくなってきたのが残念であったが、この映画では原点に回帰するかのように三国さんが積極的にストーリーに加わり、その健在ぶりをアピールした。くすくす笑わせる小ネタも健在で安心して見てられる映画になっている。それ以上を釣りバカにもとめる方が変なのか。
ヴァン・ヘルシング 8/28 TOHOシネマズ高槻3
★★★★
→ヒュー・ジャックマンのやる役ってのはいつも自分のやってることに(それが正義の行いであったとしてもだ)少しの戸惑いを持ちながらもきっちりと成功させてしまうというのが多いような気がする。元気のいいヒーローじゃなくて、どこかトラウマを持ったような感じで好きだな。好きな俳優はジェフリー・ラッシュというのもいいねえ。さて今作では美しき女吸血鬼(ジョージー・マランにもうメロメロ)あり、狼男あり、フランケンシュタインあり、連続クロスボウあり、ドタドタ走る太めの王女あり、と「まつり」ムービーでとても楽しかった。続編はできるのかねえ。。できますよね。
カーサ・エスペランサ/赤ちゃんたちの家 8/29 テアトル梅田2
★★
→「父と暮せば」をテアトル梅田に見に行ったんだが、満員だったので見た作品。南米まで赤ちゃんをもらいに行く6人の物語。割りと面白い背景だったんだが、6人もいらなかったような気もする。ラストはどこかあっけないが、こじんまりとまとまっている。現地のホテルメイドがよかった。彼女と6人の対比が興味深い。ただこれは女性が見る方が面白いんやろなあ。
春の日のクマは好きですか? 8/29 第七藝術劇場
★★
→これはシネマコリア2004で見た。一般に公開されてない韓国映画の傑作を上映するというやつで東京とか名古屋でもやってたらしい。大入り満員で吃驚した。韓国映画ファンというより、韓国ドラマのファンと思われる女性客が多かった。「子猫をお願い」のペ・ドゥナ主演のアイドル映画。映画自体は脚本もぐだぐだでつまらん映画なんだが、田畑智子と宮崎あおいを足したような感じのペ・ドゥナの可愛さが光りまくるので気にするな。目をくりくり動かしたり、熊の格好したりして踊るシーンが大変、愛らしい。幸せだったぞ。(←バカ)
品行ゼロ 8/29 第七藝術劇場
★★★★
→これは学園ドタバタコメディ。めちゃくちゃ、ベタな笑いなんだが勢いでぐいぐい押してしまう爽快感を持ってしまう。思わず、笑ってしまうのだ。「火山高」に雰囲気が似た映画なんだが、もっとライトにテンポよくまとめてて楽しい映画だった。「火山高」にも出てたコン・ヒョジンがハスッパな不良をやってます。会場も笑いがいっぱいで気持ちよく映画を見れました。
ベッピーノの百歩 8/30 日本イタリア京都会館
★★★
→ほとんど行くことが無かったがそのラインナップにはいつも目を通していた日本イタリア京都会館で見た最後の作品。前日にマルクス兄弟の映画を見に行ったのだが映写機の故障で見ることができなかったので出直してみたのがこれ。イタリアのマフィアを題材にした実録映画だが、別にヤクザ映画ではなくて、ヤクザと戦って死んだ若者のお話。「ゴッドファーザー」を例にとるまでもなく、イタリア南部のヤクザ社会はすさまじく、やはり車の爆発で暗殺をやっていた。面白い映画であったがいつ頃からか、ヤクザと正義の弁護士の映画となるとどこかヤクザに肩入れしたくなる。ヤクザ=絶対悪ではなくて、構造上の問題やまたそれを利用する輩やそうせざるを得なかった事情みたいなものもある。あまり感情移入できなかった。
☆9月ってわたし、封切映画は「トントンギコギコ図工の時間」の一本しか見てませんでした。「スウィング・ガールズ」ぐらいは見ないとなあ。。
★★★
→「歓楽通り」のパトリス・ルコントの最新作。名優のジャン・ロシュフォールとロッカーのジョニー・アリディの二人が出ずっぱりのドラマ。テンポよく、さくさく進むストーリー運びは見てて気持ちいい。音楽がいいので、サントラ買ってしまいました。
マインド・ゲーム 8/22 みなみ会館
★★★★
→これは面白かった。こういう映画、大好きなんです。ノリとハイテンポだけでぶっ飛ばしてくれるような映画。こういう映画を見たかったんです。「人生って楽しいよ」という単純明快にして深みのあるテーマでひたすら突っ走った映画。見終わってから、気持ちよく映画館を後に出来る映画です。今田の自然な演技もグーだ。
釣りバカ日誌15 ハマちゃんと明日はない!? 8/28 TOHOシネマズ高槻プレミア・スクリーン
★★
→前任の本木監督と違って、泥臭いプログラムピクチャーとして釣りバカシリーズを継続することを決めた朝原監督の第二段。前作よりもすっきりとまとまっており、小津安二郎にオマージュを捧げてついでに自社DVDまで宣伝している。(笑)ここ最近、三国連太郎の出番が加齢の為にか徐々に少なくなってきたのが残念であったが、この映画では原点に回帰するかのように三国さんが積極的にストーリーに加わり、その健在ぶりをアピールした。くすくす笑わせる小ネタも健在で安心して見てられる映画になっている。それ以上を釣りバカにもとめる方が変なのか。
ヴァン・ヘルシング 8/28 TOHOシネマズ高槻3
★★★★
→ヒュー・ジャックマンのやる役ってのはいつも自分のやってることに(それが正義の行いであったとしてもだ)少しの戸惑いを持ちながらもきっちりと成功させてしまうというのが多いような気がする。元気のいいヒーローじゃなくて、どこかトラウマを持ったような感じで好きだな。好きな俳優はジェフリー・ラッシュというのもいいねえ。さて今作では美しき女吸血鬼(ジョージー・マランにもうメロメロ)あり、狼男あり、フランケンシュタインあり、連続クロスボウあり、ドタドタ走る太めの王女あり、と「まつり」ムービーでとても楽しかった。続編はできるのかねえ。。できますよね。
カーサ・エスペランサ/赤ちゃんたちの家 8/29 テアトル梅田2
★★
→「父と暮せば」をテアトル梅田に見に行ったんだが、満員だったので見た作品。南米まで赤ちゃんをもらいに行く6人の物語。割りと面白い背景だったんだが、6人もいらなかったような気もする。ラストはどこかあっけないが、こじんまりとまとまっている。現地のホテルメイドがよかった。彼女と6人の対比が興味深い。ただこれは女性が見る方が面白いんやろなあ。
春の日のクマは好きですか? 8/29 第七藝術劇場
★★
→これはシネマコリア2004で見た。一般に公開されてない韓国映画の傑作を上映するというやつで東京とか名古屋でもやってたらしい。大入り満員で吃驚した。韓国映画ファンというより、韓国ドラマのファンと思われる女性客が多かった。「子猫をお願い」のペ・ドゥナ主演のアイドル映画。映画自体は脚本もぐだぐだでつまらん映画なんだが、田畑智子と宮崎あおいを足したような感じのペ・ドゥナの可愛さが光りまくるので気にするな。目をくりくり動かしたり、熊の格好したりして踊るシーンが大変、愛らしい。幸せだったぞ。(←バカ)
品行ゼロ 8/29 第七藝術劇場
★★★★
→これは学園ドタバタコメディ。めちゃくちゃ、ベタな笑いなんだが勢いでぐいぐい押してしまう爽快感を持ってしまう。思わず、笑ってしまうのだ。「火山高」に雰囲気が似た映画なんだが、もっとライトにテンポよくまとめてて楽しい映画だった。「火山高」にも出てたコン・ヒョジンがハスッパな不良をやってます。会場も笑いがいっぱいで気持ちよく映画を見れました。
ベッピーノの百歩 8/30 日本イタリア京都会館
★★★
→ほとんど行くことが無かったがそのラインナップにはいつも目を通していた日本イタリア京都会館で見た最後の作品。前日にマルクス兄弟の映画を見に行ったのだが映写機の故障で見ることができなかったので出直してみたのがこれ。イタリアのマフィアを題材にした実録映画だが、別にヤクザ映画ではなくて、ヤクザと戦って死んだ若者のお話。「ゴッドファーザー」を例にとるまでもなく、イタリア南部のヤクザ社会はすさまじく、やはり車の爆発で暗殺をやっていた。面白い映画であったがいつ頃からか、ヤクザと正義の弁護士の映画となるとどこかヤクザに肩入れしたくなる。ヤクザ=絶対悪ではなくて、構造上の問題やまたそれを利用する輩やそうせざるを得なかった事情みたいなものもある。あまり感情移入できなかった。
☆9月ってわたし、封切映画は「トントンギコギコ図工の時間」の一本しか見てませんでした。「スウィング・ガールズ」ぐらいは見ないとなあ。。
セイブ・ザ・ワールド 8/14 みなみ会館
★★
→これはみなみ会館の「ポップコーンナイト」で見た作品。4本の作品をスニークプレビューで上映。一本目はホクテン座でひっそりと公開されたマイケル・ダグラスの映画。典型的なB級映画。これを1本1800円で見せられたら、泣けてくる。。でもこの4本の中ではこれが一番マシ。
☆知らなすぎた男 8/15 みなみ会館
★
→ビル・マーレーってそんなにいいとは思わんのだな。これ、大昔にWOWOWで見たような覚えがある。
☆お姐ちゃんお手やわらかに 8/15 みなみ会館
★
→75年にホリプロがゴッド姐ちゃんを主演に撮ったドタバタコメディ。和田アキ子が「うるせえぞ!」と叫ぶだけで暴走中の車がひっくり返るというアホ臭い演出から映画は始まる。まだフィルムがあったこと自体が奇跡だろう。ホリプロ15周年記念作品と銘打って山口百恵もちょっぴりだけ出ている。研ナオコ、マチャアキ、せんだみつお(これが姐ちゃんの憧れの人という設定ナノダ)ガバチョ、鈴木ヒロミツと出演陣は豪華。森昌子が可愛い。
ルーニー・テューンズ バック・・イン・アクション 8/15 みなみ会館
★★
→これは半分ぐらい寝てた作品。アメリカのアニメが好きな人(ディズニー以外のね)にはお薦め。それにプラスして映画のパロディがわかる知識で吹替えの子供用のアニメで楽しめる人とハードルが高すぎてちっともヒットしなかった作品。
バーバー吉野 8/19 みなみ会館
★★★★
→私は「やっぱり猫が好き!」を毎週見てたクチで、もたいまさこさんも大好きだった。いつか彼女が出ずっぱりの映画を見たいなあと思ってたので、今回の映画はすごく面白かった。頑固でありながら、どこか憎めないおばさん。映画の中では完全な悪役で子供に向かって「髪型を気にするなんて十年早いんだよ!」と怒鳴るような人なんだが、ふっとしたところで優しさも見せてくれる、懐の深いおばはんなのだ。気功で壊れたグルグル(赤、青、白のね)を回しちゃうシーンなんざあ、彼女じゃなきゃできんかったでしょう。それからあの吉野刈りなんだが、ふかわカットだよな?正しくは。
ホワイト・バレンタイン 8/19 みなみ会館
★★
→「猟奇的な彼女」に出てたチョン・ジヒョンのデビュー作だから見に行った作品だが脚本が韓国ドラマと同じでお話にならない。なんだかストーリーがよくわからんかった。でも彼女が可愛かったから許す。
華氏911 8/21 ガーデンシネマ梅田1
★★★★
→初日の二回目に見た。1時間半前に行ったが整理券番号は60番台で立ち見も出ていた。お気に入りは自分で作詞、作曲した変な歌を熱唱するアシュクロフトです。
IZO 8/21 ホクテン座1
★
→武知鎮典って言うホン屋さんは名台詞を書くのはうまいのだが、流れで映画を作るという組み立てが全く出来ない。今までだって下手だったのが、今回は意識的にやっているのだからもうたまらない。はっきり言うと実験作で、もしかして後世に評価されるかもしれないがその評価は「幻の湖」の今の評価とどっこいどっこいだろう。豪華キャストというのも一緒だしね。挙げるのが邪魔くさいほどの豪華キャスト(武知の人脈か?)が大量に出てきて何の思い入れもなく、死んでいく。主演は加藤雅也でもなく哀川翔でもなくて何故か48歳の中山一也。この人も倉本聰の家で腹切ったり、映画館に車を突っ込んだり、なんかよくわからん人で演技は間違いなく下手だが、何かに憑かれた感じで怖い。怖すぎる。映画秘宝によると、なんだか深い意味がある映画でパンフ(800円もするぜ)についている脚本を読むととっても面白い映画のような気もするが、映画の出来として最悪の出来栄えでとても劇場で見てられる代物じゃない。三池も傑作を撮ったり、変なの撮ったりで相変わらず、なんだかよくわからん人だねえ。映画以上にホンを書いた武知さんが気になってしまう。安藤昇の知り合いらしいが、この人の前職は何?あ、聞いちゃ駄目ですか?
☆本日、タグ辞典を買いました。スタイルシートが何かということがはじめてわかりました。思ったよりも単純なものだったのね。。来月中には大幅な改変を。。毎月言ってるな、わたしは。
☆友人と先日、メシを食う機会がありました。私と同い年の友人なのですが愛知の女子高生と付き合ってて、もう親にも挨拶してるとか。へええええ。チャットで知り合って遠距離ってのよりも女子高生と話があうってのがスゲエなあと恐れ入った。しかし女子高生でリーマンって付き合ってるのは多いそうな。うまやらしい、というよりも疲れねえか?同世代の人(同性、異性問わず)との会話もしんどくなってきている私から見れば、もう彼は。。異邦人
☆勤務で4時過ぎぐらいまで働く予定だったのですが、3時には終わってしまいました。4時からの京都映画祭クロージング行けたんだけどねえ、フリーパス持ってなかったしね。。こういうことってあるんだなあ、本当に。トホホ
★★
→これはみなみ会館の「ポップコーンナイト」で見た作品。4本の作品をスニークプレビューで上映。一本目はホクテン座でひっそりと公開されたマイケル・ダグラスの映画。典型的なB級映画。これを1本1800円で見せられたら、泣けてくる。。でもこの4本の中ではこれが一番マシ。
☆知らなすぎた男 8/15 みなみ会館
★
→ビル・マーレーってそんなにいいとは思わんのだな。これ、大昔にWOWOWで見たような覚えがある。
☆お姐ちゃんお手やわらかに 8/15 みなみ会館
★
→75年にホリプロがゴッド姐ちゃんを主演に撮ったドタバタコメディ。和田アキ子が「うるせえぞ!」と叫ぶだけで暴走中の車がひっくり返るというアホ臭い演出から映画は始まる。まだフィルムがあったこと自体が奇跡だろう。ホリプロ15周年記念作品と銘打って山口百恵もちょっぴりだけ出ている。研ナオコ、マチャアキ、せんだみつお(これが姐ちゃんの憧れの人という設定ナノダ)ガバチョ、鈴木ヒロミツと出演陣は豪華。森昌子が可愛い。
ルーニー・テューンズ バック・・イン・アクション 8/15 みなみ会館
★★
→これは半分ぐらい寝てた作品。アメリカのアニメが好きな人(ディズニー以外のね)にはお薦め。それにプラスして映画のパロディがわかる知識で吹替えの子供用のアニメで楽しめる人とハードルが高すぎてちっともヒットしなかった作品。
バーバー吉野 8/19 みなみ会館
★★★★
→私は「やっぱり猫が好き!」を毎週見てたクチで、もたいまさこさんも大好きだった。いつか彼女が出ずっぱりの映画を見たいなあと思ってたので、今回の映画はすごく面白かった。頑固でありながら、どこか憎めないおばさん。映画の中では完全な悪役で子供に向かって「髪型を気にするなんて十年早いんだよ!」と怒鳴るような人なんだが、ふっとしたところで優しさも見せてくれる、懐の深いおばはんなのだ。気功で壊れたグルグル(赤、青、白のね)を回しちゃうシーンなんざあ、彼女じゃなきゃできんかったでしょう。それからあの吉野刈りなんだが、ふかわカットだよな?正しくは。
ホワイト・バレンタイン 8/19 みなみ会館
★★
→「猟奇的な彼女」に出てたチョン・ジヒョンのデビュー作だから見に行った作品だが脚本が韓国ドラマと同じでお話にならない。なんだかストーリーがよくわからんかった。でも彼女が可愛かったから許す。
華氏911 8/21 ガーデンシネマ梅田1
★★★★
→初日の二回目に見た。1時間半前に行ったが整理券番号は60番台で立ち見も出ていた。お気に入りは自分で作詞、作曲した変な歌を熱唱するアシュクロフトです。
IZO 8/21 ホクテン座1
★
→武知鎮典って言うホン屋さんは名台詞を書くのはうまいのだが、流れで映画を作るという組み立てが全く出来ない。今までだって下手だったのが、今回は意識的にやっているのだからもうたまらない。はっきり言うと実験作で、もしかして後世に評価されるかもしれないがその評価は「幻の湖」の今の評価とどっこいどっこいだろう。豪華キャストというのも一緒だしね。挙げるのが邪魔くさいほどの豪華キャスト(武知の人脈か?)が大量に出てきて何の思い入れもなく、死んでいく。主演は加藤雅也でもなく哀川翔でもなくて何故か48歳の中山一也。この人も倉本聰の家で腹切ったり、映画館に車を突っ込んだり、なんかよくわからん人で演技は間違いなく下手だが、何かに憑かれた感じで怖い。怖すぎる。映画秘宝によると、なんだか深い意味がある映画でパンフ(800円もするぜ)についている脚本を読むととっても面白い映画のような気もするが、映画の出来として最悪の出来栄えでとても劇場で見てられる代物じゃない。三池も傑作を撮ったり、変なの撮ったりで相変わらず、なんだかよくわからん人だねえ。映画以上にホンを書いた武知さんが気になってしまう。安藤昇の知り合いらしいが、この人の前職は何?あ、聞いちゃ駄目ですか?
☆本日、タグ辞典を買いました。スタイルシートが何かということがはじめてわかりました。思ったよりも単純なものだったのね。。来月中には大幅な改変を。。毎月言ってるな、わたしは。
☆友人と先日、メシを食う機会がありました。私と同い年の友人なのですが愛知の女子高生と付き合ってて、もう親にも挨拶してるとか。へええええ。チャットで知り合って遠距離ってのよりも女子高生と話があうってのがスゲエなあと恐れ入った。しかし女子高生でリーマンって付き合ってるのは多いそうな。うまやらしい、というよりも疲れねえか?同世代の人(同性、異性問わず)との会話もしんどくなってきている私から見れば、もう彼は。。異邦人
☆勤務で4時過ぎぐらいまで働く予定だったのですが、3時には終わってしまいました。4時からの京都映画祭クロージング行けたんだけどねえ、フリーパス持ってなかったしね。。こういうことってあるんだなあ、本当に。トホホ
ディ・アフター・トゥモロー 8/1 東宝公楽
★★★★
→エメリッヒの映画は「インデペンデンス・ディ」を高校の頃に見て以来で見る気もなかったんだが、「復活の日」を見てなんか見たくなったので映画の日に見に行ってきた。画面の迫力だけで押すのではなくて、登場人物の色づけをしっかり行い、ドラマでも充分に見せてくれる映画になっている。本を抱きしめる、図書館司書なんかよかったな。ストーリーには何の関係も無いんだが、こういうキャラクターがドラマに深みを与える。ラストは少しあざといが、俺は案外好きだ。温暖化は確実に進んでて、あんまりぞっとしない映画だ。
機関車先生 8/8 京極弥生座2
★★★
→地味で大人しすぎる映画ですが、丁寧に時間をたっぷりかけて作られた作品。堺正章や笑福亭松之助の渋い演技がいい。それから倍賞美津子はいい婆さんになってきたなあ。
シュレック2 8/12 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★
→前作では化け物が化け物のまま、ヒーローになるという映画だったのだが、今作ではもっと難しいことに挑戦している。王子様と結婚するはずだったお姫様が化け物にさらわれて妻になっている。王子様は妖精の助けを借りて、お姫様を救いに行く。この単純なおとぎ話を化け物の側から描いて、おとぎ話の嫌らしさをしっかり描いている。この映画のホンを書いた奴はよっぽどおとぎ話が嫌いで小学校では先生に「なんで?」「なんで?」を繰り返していた厭なガキに違いないだろう。俺も子どもの頃からおとぎ話が大嫌いだった。「桃太郎」で一番気になったのは、そんな極悪な鬼が何故今まで民衆に縊り殺されなかったかであったし、「浦島太郎」の乙姫は本当に厭な奴だと思った。この映画を見て、そんな俺の心に残った刺はおむすびを丸呑みしたかのように、すっきり腹に収まったような気がする。誰かがやってくれると思ったよ。吹替えで見たのだが、プロの声優でもない浜田のうまさにうなった。だんだん、シュレックの顔が浜田の顔にフィオナ(豚バージョンね)が浜田のブス嫁(小川菜摘)に見えてくるから不思議だ。人間になったシュレックはマイク・マイヤーズでフィオナはキャメロン・ディアスだけどな。
ハリーポッターとアズカバンの囚人 8/12 TOHOシネマズ高槻 スクリーン5
★★
→ハリーポッターにはまず失敗はない。。。と思う。映画ファンとしてはやはり見ておかなくてはいけない作品だろうけどねえ。久しぶりにゲイリー・オールドマンを見たような気がする。まあファンでもない私にとってはその程度。
☆東京物語 8/14 シネ・ヌーヴォ
★★
→俺はどうも小津の映画が合わない。小津の最高傑作と呼ばれる「東京物語」をスクリーンで見てもその感想が変わらないことを見ても、本当にあわないのだろう。酔っ払いの東野英治郎はいいんだけど、俳優の演技で楽しませてるだけでテンポがだるだるなのでイライラしてしまう。小津の映画がわからない俺は日本映画ファンを名乗る資格などないのかとしばらく落ち込んだのだが、淀長さんも苦手だったらしい。やっぱり私の体質は東映、大映だな。松竹はどうも苦手だ。
誰も知らない 8/14 動物園前シネフェスタ4(Screen1)
★★★★
→是枝の映画に興味がある人というよりも、事件から世の中を考えたい、”心優しい人たち”と柳楽君に興味を持った人で大ヒットになった映画。(あくまでも悪意にあらず。)是枝が苦手な私も映画作品として楽しんだ。ある意味、これは現代の「鬼畜」なんだと思う。
■子猫をお願い 8/14 動物園前シネフェスタ4(Screen3)
★★★★★
→やっぱり二回見に行ってしまった。少女の成長を希望に満ちたものと撮らずに苦難の物語として切り取ってしまう。大人になるというのはしんどいことばかりで、もう厭になる。それでも、いつか「人生はいいもんだ」とほろ苦く感じられる時まで踏ん張らねばならないんだろう。俺もまだまだですけどね。
☆明日は職場の若い者の飲み会だ。大学卒業してから意識的にそうした飲み会は避けるようにしてて、実際にお呼びもかからなくなった。が、世話になった人が幹事なので今回は行く。どんな人がいるか知らないので知っておくぐらいはいいかな、と思ったが、少し不安だ。。この人たち、サークルみたいな感じで苦手なんだよな。。サッカーの話とかふられてもわからんもんなあ。。
☆「月刊つぐみ」をこっそり買ってしまったが、全編通じてエロエロな感じで返って萎えた。充分に可愛いんだから普通に見せてくれと思う。「贅沢な骨」ってのは本当にいい映画だったねえ。
★★★★
→エメリッヒの映画は「インデペンデンス・ディ」を高校の頃に見て以来で見る気もなかったんだが、「復活の日」を見てなんか見たくなったので映画の日に見に行ってきた。画面の迫力だけで押すのではなくて、登場人物の色づけをしっかり行い、ドラマでも充分に見せてくれる映画になっている。本を抱きしめる、図書館司書なんかよかったな。ストーリーには何の関係も無いんだが、こういうキャラクターがドラマに深みを与える。ラストは少しあざといが、俺は案外好きだ。温暖化は確実に進んでて、あんまりぞっとしない映画だ。
機関車先生 8/8 京極弥生座2
★★★
→地味で大人しすぎる映画ですが、丁寧に時間をたっぷりかけて作られた作品。堺正章や笑福亭松之助の渋い演技がいい。それから倍賞美津子はいい婆さんになってきたなあ。
シュレック2 8/12 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★
→前作では化け物が化け物のまま、ヒーローになるという映画だったのだが、今作ではもっと難しいことに挑戦している。王子様と結婚するはずだったお姫様が化け物にさらわれて妻になっている。王子様は妖精の助けを借りて、お姫様を救いに行く。この単純なおとぎ話を化け物の側から描いて、おとぎ話の嫌らしさをしっかり描いている。この映画のホンを書いた奴はよっぽどおとぎ話が嫌いで小学校では先生に「なんで?」「なんで?」を繰り返していた厭なガキに違いないだろう。俺も子どもの頃からおとぎ話が大嫌いだった。「桃太郎」で一番気になったのは、そんな極悪な鬼が何故今まで民衆に縊り殺されなかったかであったし、「浦島太郎」の乙姫は本当に厭な奴だと思った。この映画を見て、そんな俺の心に残った刺はおむすびを丸呑みしたかのように、すっきり腹に収まったような気がする。誰かがやってくれると思ったよ。吹替えで見たのだが、プロの声優でもない浜田のうまさにうなった。だんだん、シュレックの顔が浜田の顔にフィオナ(豚バージョンね)が浜田のブス嫁(小川菜摘)に見えてくるから不思議だ。人間になったシュレックはマイク・マイヤーズでフィオナはキャメロン・ディアスだけどな。
ハリーポッターとアズカバンの囚人 8/12 TOHOシネマズ高槻 スクリーン5
★★
→ハリーポッターにはまず失敗はない。。。と思う。映画ファンとしてはやはり見ておかなくてはいけない作品だろうけどねえ。久しぶりにゲイリー・オールドマンを見たような気がする。まあファンでもない私にとってはその程度。
☆東京物語 8/14 シネ・ヌーヴォ
★★
→俺はどうも小津の映画が合わない。小津の最高傑作と呼ばれる「東京物語」をスクリーンで見てもその感想が変わらないことを見ても、本当にあわないのだろう。酔っ払いの東野英治郎はいいんだけど、俳優の演技で楽しませてるだけでテンポがだるだるなのでイライラしてしまう。小津の映画がわからない俺は日本映画ファンを名乗る資格などないのかとしばらく落ち込んだのだが、淀長さんも苦手だったらしい。やっぱり私の体質は東映、大映だな。松竹はどうも苦手だ。
誰も知らない 8/14 動物園前シネフェスタ4(Screen1)
★★★★
→是枝の映画に興味がある人というよりも、事件から世の中を考えたい、”心優しい人たち”と柳楽君に興味を持った人で大ヒットになった映画。(あくまでも悪意にあらず。)是枝が苦手な私も映画作品として楽しんだ。ある意味、これは現代の「鬼畜」なんだと思う。
■子猫をお願い 8/14 動物園前シネフェスタ4(Screen3)
★★★★★
→やっぱり二回見に行ってしまった。少女の成長を希望に満ちたものと撮らずに苦難の物語として切り取ってしまう。大人になるというのはしんどいことばかりで、もう厭になる。それでも、いつか「人生はいいもんだ」とほろ苦く感じられる時まで踏ん張らねばならないんだろう。俺もまだまだですけどね。
☆明日は職場の若い者の飲み会だ。大学卒業してから意識的にそうした飲み会は避けるようにしてて、実際にお呼びもかからなくなった。が、世話になった人が幹事なので今回は行く。どんな人がいるか知らないので知っておくぐらいはいいかな、と思ったが、少し不安だ。。この人たち、サークルみたいな感じで苦手なんだよな。。サッカーの話とかふられてもわからんもんなあ。。
☆「月刊つぐみ」をこっそり買ってしまったが、全編通じてエロエロな感じで返って萎えた。充分に可愛いんだから普通に見せてくれと思う。「贅沢な骨」ってのは本当にいい映画だったねえ。
☆昨日の台風は凄かった。。轟音のために一睡もできなかった。
☆京都大丸の「大水木しげる展」を見てきた。満員。水木しげるって漫画家は本当に凄い。生き様自体が尊敬に値する。前から欲しかった「劇画ヒットラー」をゲットした。
☆沓掛時次郎 7/18 みなみ会館
★★★
→毎年恒例の市川雷蔵映画祭から。主人公の時次郎は決して強い男でも正義の味方でもないが、悪いことができない男である。そうした等身大の男が義理のために戦うという設定はなかなか面白かった。宿屋の女主人をやった杉村春子もシャキシャキとした綺麗な江戸弁を披露してくれる。ただ、新珠三千代がどうも私は好きになれん。
☆江戸へ百七十里 7/18 みなみ会館
★★★★
→雷蔵主演の痛快ドタバタコメディ。瑳峨三智子を筆頭にキャストがノリノリで非常に楽しい撮影風景だったと思う。中村雁治郎演じる家老の飄々とした感じがなんとも楽しい。
スイミング・プール 7/18 みなみ会館
★★
→フランソワ・オゾンの作品は「ホームドラマ」が一番面白かったような気がする。「8人の女たち」にしてもこの作品にしても力作なんだろうけど、もう一つハマりきれなかった。「8人の女たち」の中で唯一、不倫とかレズとか近親相姦をしてなかった女優さんがこの映画では濡れ場も辞さずというか出演シーンの半分ぐらいがお乳出しての大熱演であった。が、これがあんまり興奮しなかったんだな。フランソワ・オゾンってのはホモで感性は女性なんだろう。女性を綺麗に撮るのはうまいが、男が魅力を感じるってのは少し違うんだよな。後半がいきなりミステリーになる展開は面白かったが、その時には結構しんどかったのだ。
東京原発 7/19 第七藝術劇場
★★
→ストーリーは面白いんだがテンポの悪さに正直、イライラさせられた。映画というよりも舞台劇を見せられているような感じ。芸達者な俳優さんだけでも充分楽しめるので、それなりには面白い作品にはなってます。テレビ向き。。じゃないか。題材が原発やもんね。。パンフで大真面目に田原総一朗が背景について語っているのでパンフも買おう。
スパイダーマン2 7/19 TOHOシネマズ高槻 スクリーン1
★★★★★+★★★
→一言で言うと、大変面白かった。そして素晴らしかった。アクションに偏ることなく、ドラマをしっかり組み立てていったサム・ライミはやはり偉大だ!1のストーリーをキチンと受け継いだ形で前作で未消化だった問題をきっちりと取り扱っている。続編というものはそもそもそういう作品である。それを踏まえた上でより上のドラマに映画を運んでいる、几帳面までの映画手法にはうっとりするほどである。すなわち、ヒーローは何故にヒーローなのか、という難しすぎる命題に取り組んでいる。そして胸がスカッと来るアクション。この夏、まずはこれを見ろ!
☆濡れ髪牡丹 7/23 みなみ会館
★★★
→雷蔵が演じるのは口八丁手八丁の流れ者。主人公が食えない奴で一筋縄で行かないのが面白い。京マチ子が好演。
☆忠直卿行状記 7/23 みなみ会館
★★
→菊池寛の原作を大映の至宝、森一生が監督。雷蔵がどうしようもない、心の穴に落ち込んでいく殿様を演じる。殿様を決して悲劇の主人公として撮るのではなく、ある種突き放した形で撮っているのが印象的だった。
箪笥 7/25 MOVIX京都シアター5
★★★★
→ホラー好きにはもう一つ不評だった作品ですが、俺はラスト近くまで結構ドキドキしながら見られた作品でした。監督は「反則王」のキム・ジウン。ホラーからドラマに転換させていく過程が楽しめた。キム・ガプスは大杉漣にクリソツだな。パンフに全ての種明かしがしてあるので映画鑑賞後に読みましょう。
マッハ!!!!! 7/25 MOVIX京都シアター5
★★★★
→「グリーン・ディスティニー」以降、聖林を含めて全世界的なワイヤーブームで「マトリックス・シリーズ」や「ツインズ・エフェクト」なんかが代表作で充分に迫力もある。この映画はあえてそうしたワイヤーに異議を唱えて肉体だけでどこまでやれるかの限界に挑戦した作品で、今後のアクションの流れを変えるかはわからんが一つの金字塔になる作品だと思う。トニー・ジャーの体技ばかりが注目されるが、それをどう見せるかに腐心した映画監督の努力も褒め称えねばならない。
ウォルター少年と夏の休日 7/25 MOVIX京都シアター6
★★★
→俺はどうもオスメントが嫌いでこの映画も相当に迷ったが、率直な感想で言うと大変にいい映画だった。ロバート・デュバルとマイケル・ケインのコンビが何とも楽しく、どっぷりハマってしまったのだ。変てこな頑固親父達なんだが、そのやりとりは微笑ましい。オスメントは演技がうますぎて、厭だったんだがラストの母親に訴えかけるシーンはやはり胸に来た。万人にお薦めできる作品でございます。
☆京都大丸の「大水木しげる展」を見てきた。満員。水木しげるって漫画家は本当に凄い。生き様自体が尊敬に値する。前から欲しかった「劇画ヒットラー」をゲットした。
☆沓掛時次郎 7/18 みなみ会館
★★★
→毎年恒例の市川雷蔵映画祭から。主人公の時次郎は決して強い男でも正義の味方でもないが、悪いことができない男である。そうした等身大の男が義理のために戦うという設定はなかなか面白かった。宿屋の女主人をやった杉村春子もシャキシャキとした綺麗な江戸弁を披露してくれる。ただ、新珠三千代がどうも私は好きになれん。
☆江戸へ百七十里 7/18 みなみ会館
★★★★
→雷蔵主演の痛快ドタバタコメディ。瑳峨三智子を筆頭にキャストがノリノリで非常に楽しい撮影風景だったと思う。中村雁治郎演じる家老の飄々とした感じがなんとも楽しい。
スイミング・プール 7/18 みなみ会館
★★
→フランソワ・オゾンの作品は「ホームドラマ」が一番面白かったような気がする。「8人の女たち」にしてもこの作品にしても力作なんだろうけど、もう一つハマりきれなかった。「8人の女たち」の中で唯一、不倫とかレズとか近親相姦をしてなかった女優さんがこの映画では濡れ場も辞さずというか出演シーンの半分ぐらいがお乳出しての大熱演であった。が、これがあんまり興奮しなかったんだな。フランソワ・オゾンってのはホモで感性は女性なんだろう。女性を綺麗に撮るのはうまいが、男が魅力を感じるってのは少し違うんだよな。後半がいきなりミステリーになる展開は面白かったが、その時には結構しんどかったのだ。
東京原発 7/19 第七藝術劇場
★★
→ストーリーは面白いんだがテンポの悪さに正直、イライラさせられた。映画というよりも舞台劇を見せられているような感じ。芸達者な俳優さんだけでも充分楽しめるので、それなりには面白い作品にはなってます。テレビ向き。。じゃないか。題材が原発やもんね。。パンフで大真面目に田原総一朗が背景について語っているのでパンフも買おう。
スパイダーマン2 7/19 TOHOシネマズ高槻 スクリーン1
★★★★★+★★★
→一言で言うと、大変面白かった。そして素晴らしかった。アクションに偏ることなく、ドラマをしっかり組み立てていったサム・ライミはやはり偉大だ!1のストーリーをキチンと受け継いだ形で前作で未消化だった問題をきっちりと取り扱っている。続編というものはそもそもそういう作品である。それを踏まえた上でより上のドラマに映画を運んでいる、几帳面までの映画手法にはうっとりするほどである。すなわち、ヒーローは何故にヒーローなのか、という難しすぎる命題に取り組んでいる。そして胸がスカッと来るアクション。この夏、まずはこれを見ろ!
☆濡れ髪牡丹 7/23 みなみ会館
★★★
→雷蔵が演じるのは口八丁手八丁の流れ者。主人公が食えない奴で一筋縄で行かないのが面白い。京マチ子が好演。
☆忠直卿行状記 7/23 みなみ会館
★★
→菊池寛の原作を大映の至宝、森一生が監督。雷蔵がどうしようもない、心の穴に落ち込んでいく殿様を演じる。殿様を決して悲劇の主人公として撮るのではなく、ある種突き放した形で撮っているのが印象的だった。
箪笥 7/25 MOVIX京都シアター5
★★★★
→ホラー好きにはもう一つ不評だった作品ですが、俺はラスト近くまで結構ドキドキしながら見られた作品でした。監督は「反則王」のキム・ジウン。ホラーからドラマに転換させていく過程が楽しめた。キム・ガプスは大杉漣にクリソツだな。パンフに全ての種明かしがしてあるので映画鑑賞後に読みましょう。
マッハ!!!!! 7/25 MOVIX京都シアター5
★★★★
→「グリーン・ディスティニー」以降、聖林を含めて全世界的なワイヤーブームで「マトリックス・シリーズ」や「ツインズ・エフェクト」なんかが代表作で充分に迫力もある。この映画はあえてそうしたワイヤーに異議を唱えて肉体だけでどこまでやれるかの限界に挑戦した作品で、今後のアクションの流れを変えるかはわからんが一つの金字塔になる作品だと思う。トニー・ジャーの体技ばかりが注目されるが、それをどう見せるかに腐心した映画監督の努力も褒め称えねばならない。
ウォルター少年と夏の休日 7/25 MOVIX京都シアター6
★★★
→俺はどうもオスメントが嫌いでこの映画も相当に迷ったが、率直な感想で言うと大変にいい映画だった。ロバート・デュバルとマイケル・ケインのコンビが何とも楽しく、どっぷりハマってしまったのだ。変てこな頑固親父達なんだが、そのやりとりは微笑ましい。オスメントは演技がうますぎて、厭だったんだがラストの母親に訴えかけるシーンはやはり胸に来た。万人にお薦めできる作品でございます。
☆にっぽん‘69 セックス猟奇地帯<ニュープリント版> 7/2 新文芸座
★★
→はるばる東京まで休み取って行って来た中島貞夫映画祭。どの程度の盛り上がりかなとおずおずと昼一番に乗り込んだが超満員でびっくりした。この日は大入り満員で他の日もおおむね、満員で大盛況のうちに幕が下りたらしい。中島貞夫って関西では知名度は多少あるだろうけど、映画好きしか名前知らないと思ってたけどなあ。。こういう嬉しい”予想外れ”は大いに結構である。
☆ポルノの女王 にっぽんSEX旅行<ニュープリント版> 7/2 新文芸座
★★★
→中島貞夫の隠れた名作として評論家の間(山根さんとハスミンぐらいだが)では大変評価された作品。中島貞夫映画の常連、荒木一郎主演のポルノ映画。映画の定石を無視した、ふわふわとした捕えようのない映画。鬱屈した感じの荒木一郎がいい。川谷拓三がヤクザの役で登場。刑事役の岩尾正隆が鼻をぐすぐす言わせてたのが面白かった。
子猫をお願い 7/2 ユーロスペース
★★★★★
→青春とは決して楽しいだけでなく、子どもから大人に駆け上る過程でみんな、悩んでいる。就職とか将来のことで悩んだ私にはなかなかしんどい作品でした。くりくりとした目も魅力的なペ・ドゥナがたっぷり楽しめます。
Believer<ビリーバー> 7/3 渋谷シネ・ラ・セット
★★
→渋谷の町を舞台にした、こじんまりとまとまったドラマ。テンポよく、綺麗にまとめているが、少し物足りない。吉沢悠と伊藤歩のダブルキャストは見る価値がある。松重豊の風格ありすぎなホテルマンも面白い。久々に1800円払ってみた映画。。。久々でなく、初めてか。。
☆日本の首領・やくざ戦争 7/3 新文芸座
★★★★
→日本の「ゴッドファーザー」とも言える大作ヤクザ映画。(しかしこの映画は二本立て興行)山口組を題材に従来のヤクザ映画よりも親子関係、人間のからみを重視して撮られている。鶴田浩二ってあんまり好きじゃないんだけど、この映画はよかった。ヤクザ映画初めての佐分利信も好演。脚本の高田宏治にとっても代表作になった。
☆脱獄広島殺人囚<ニュープリント版> 7/3 新文芸座
★★★★★
→私が中島貞夫の映画で一番好きな映画。この映画の松方が一番好きだ。ギラギラしててめちゃくちゃで精一杯、生きている感じがよく出ている。松方は「仁義なき戦い」以来の映画で脚本を読んで乗りまくってたらしい。「ええんや!勝ったら勝ちやあ」と叫ぶシーンが圧巻。劇場でも爆笑の渦が起こっていました。いいなあ、こういう映画館の雰囲気って。
☆実録外伝・大阪電撃作戦 7/4 新文芸座
★★
→山口組の侵攻作戦をやられるヤクザの側から映画化。松方、渡瀬の強烈なコンビが暴れまくっている。渡瀬恒彦の決死のスタントと三上寛のボクサーが目をひいた。やや、脚本が粗くて入り込めなかった。
☆日本の首領・野望編 7/4 新文芸座
★★★
→三部作の二作目。この映画は東映にとって初めての一本立て興行になった。三船敏郎が関東のヤクザの親分として登場。従来のヤクザ映画とは違い、駆け引きなどの密室劇が中心になっている。当時の時代性、右翼と政治家の結びつきやデヴィ夫人などのネタが多く散りばめられているところは面白いし、岸田今日子もよく頑張っているがややしんどい。松方がインテリヤクザを好演。
69 sixty nine 7/10 TOHOシネマズ高槻 スクリーン6
★★★★
→村上龍の小説を宮藤官九郎が脚本化。テンポよく、ストーリーも面白い。正統な日本映画って感じで素直に楽しめた。森下能幸は汐路章みたいな脇役になってきたなあ。
白いカラス 7/17 動物園前シネフェスタ4(Screen3)
★★★★
→題名の意味は映画を見てのお楽しみ。見ているうちにぐいぐい引き込まれる力作。ニコール・キッドマンのタバコの吸い方がうっとろするほど、様になってる。ゲイリー・シニーズが出てますが悪役ではありません。エド・ハリスはどんどんすごい俳優になっていくなあ。
スチームボーイ 7/17 TOHOシネマズ高槻 スクリーン6
★★
→アニメとしての迫力はたいしたものだが、ストーリーと演出が散漫でちっとも楽しむことができなかった。声優は鈴木杏はうまいと思ったが他は全くあかんと思う。特に錦之助の弟はさっぱりや。すごく期待してただけに本当にがっかり。
金曜日と月曜日休んで四連休や!映画見るぞ!
★★
→はるばる東京まで休み取って行って来た中島貞夫映画祭。どの程度の盛り上がりかなとおずおずと昼一番に乗り込んだが超満員でびっくりした。この日は大入り満員で他の日もおおむね、満員で大盛況のうちに幕が下りたらしい。中島貞夫って関西では知名度は多少あるだろうけど、映画好きしか名前知らないと思ってたけどなあ。。こういう嬉しい”予想外れ”は大いに結構である。
☆ポルノの女王 にっぽんSEX旅行<ニュープリント版> 7/2 新文芸座
★★★
→中島貞夫の隠れた名作として評論家の間(山根さんとハスミンぐらいだが)では大変評価された作品。中島貞夫映画の常連、荒木一郎主演のポルノ映画。映画の定石を無視した、ふわふわとした捕えようのない映画。鬱屈した感じの荒木一郎がいい。川谷拓三がヤクザの役で登場。刑事役の岩尾正隆が鼻をぐすぐす言わせてたのが面白かった。
子猫をお願い 7/2 ユーロスペース
★★★★★
→青春とは決して楽しいだけでなく、子どもから大人に駆け上る過程でみんな、悩んでいる。就職とか将来のことで悩んだ私にはなかなかしんどい作品でした。くりくりとした目も魅力的なペ・ドゥナがたっぷり楽しめます。
Believer<ビリーバー> 7/3 渋谷シネ・ラ・セット
★★
→渋谷の町を舞台にした、こじんまりとまとまったドラマ。テンポよく、綺麗にまとめているが、少し物足りない。吉沢悠と伊藤歩のダブルキャストは見る価値がある。松重豊の風格ありすぎなホテルマンも面白い。久々に1800円払ってみた映画。。。久々でなく、初めてか。。
☆日本の首領・やくざ戦争 7/3 新文芸座
★★★★
→日本の「ゴッドファーザー」とも言える大作ヤクザ映画。(しかしこの映画は二本立て興行)山口組を題材に従来のヤクザ映画よりも親子関係、人間のからみを重視して撮られている。鶴田浩二ってあんまり好きじゃないんだけど、この映画はよかった。ヤクザ映画初めての佐分利信も好演。脚本の高田宏治にとっても代表作になった。
☆脱獄広島殺人囚<ニュープリント版> 7/3 新文芸座
★★★★★
→私が中島貞夫の映画で一番好きな映画。この映画の松方が一番好きだ。ギラギラしててめちゃくちゃで精一杯、生きている感じがよく出ている。松方は「仁義なき戦い」以来の映画で脚本を読んで乗りまくってたらしい。「ええんや!勝ったら勝ちやあ」と叫ぶシーンが圧巻。劇場でも爆笑の渦が起こっていました。いいなあ、こういう映画館の雰囲気って。
☆実録外伝・大阪電撃作戦 7/4 新文芸座
★★
→山口組の侵攻作戦をやられるヤクザの側から映画化。松方、渡瀬の強烈なコンビが暴れまくっている。渡瀬恒彦の決死のスタントと三上寛のボクサーが目をひいた。やや、脚本が粗くて入り込めなかった。
☆日本の首領・野望編 7/4 新文芸座
★★★
→三部作の二作目。この映画は東映にとって初めての一本立て興行になった。三船敏郎が関東のヤクザの親分として登場。従来のヤクザ映画とは違い、駆け引きなどの密室劇が中心になっている。当時の時代性、右翼と政治家の結びつきやデヴィ夫人などのネタが多く散りばめられているところは面白いし、岸田今日子もよく頑張っているがややしんどい。松方がインテリヤクザを好演。
69 sixty nine 7/10 TOHOシネマズ高槻 スクリーン6
★★★★
→村上龍の小説を宮藤官九郎が脚本化。テンポよく、ストーリーも面白い。正統な日本映画って感じで素直に楽しめた。森下能幸は汐路章みたいな脇役になってきたなあ。
白いカラス 7/17 動物園前シネフェスタ4(Screen3)
★★★★
→題名の意味は映画を見てのお楽しみ。見ているうちにぐいぐい引き込まれる力作。ニコール・キッドマンのタバコの吸い方がうっとろするほど、様になってる。ゲイリー・シニーズが出てますが悪役ではありません。エド・ハリスはどんどんすごい俳優になっていくなあ。
スチームボーイ 7/17 TOHOシネマズ高槻 スクリーン6
★★
→アニメとしての迫力はたいしたものだが、ストーリーと演出が散漫でちっとも楽しむことができなかった。声優は鈴木杏はうまいと思ったが他は全くあかんと思う。特に錦之助の弟はさっぱりや。すごく期待してただけに本当にがっかり。
金曜日と月曜日休んで四連休や!映画見るぞ!
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下条正巳さん、逝去。享年88歳。
実は「男はつらいよ」を全部見ている私には、おなじみの俳優でした。「教祖誕生」のインチキ教祖とか「白い巨塔」の教授役などが印象的でした。合掌。
☆ゴッド・ファーザー<デジタル・リマスター版> 6/19 パラダイススクエア1
★★★★★
→情けない話ですが、この映画見るのははじめてでした。スクリーンで見れてよかったと思います。ストーリーはいろんなもののパロディに出尽くされてるので大体、知ってたが充分に楽しめた。(とんねるずのコントが一番よくできてたと思う)先ごろ亡くなったマーロン・ブランドは当時47歳で老けメイクで初老の男性を演じている。何があってもへこたれない、狡猾な男を楽しそうに演じているのが印象的だった。アル・パチーノもロバート・デュバルもダイアン・キートンもみんな若かった。出番は少なかったが「狼たちの午後」の演技も印象的だった故ジョン・カザーレが一番好きだな。やっぱりこの映画はスクリーンで見たいねえ。PART?も映画館でやってくれるとありがたいんだが。。
☆続・悪名 6/20 みなみ会館
★★★
→この日は中村玉緒の舞台挨拶があった。監督の田中徳三によると「悪名」は一作のみの予定だったので、今東光の原作は「悪名」で全部使ってしまったので今作はほとんどオリジナルストーリーだったらしい。ストーリーはまさに続編という感じで目新しさはないのだが、前作で出てきた登場人物がほとんど出てきているので前作のファンには楽しい出来栄えになっているのはさすがというべきか。浪花千栄子のきっぷのいい女親分っぷりがもう一度楽しめたのは嬉しかった。なお、田中徳三はこの続編は全く考えておらず、相棒の貞を最後に殺してしまった。が、映画は続編が作られることになって頭をひねった挙句に貞の弟の清次(演じるのは同じ田宮次郎である)で「新・悪名」が作られることになった。勝新太郎と中村玉緒は「悪名」の前に婚約して「続悪名」は結婚後、第一作目であったと言う。奇しくもヤクザの親分役に玉緒の父である中村雁治郎が出て”親子”共演をしているのが面白い。なお、貞の情婦をやった藤原礼子は後に若山さんの奥さん(後に離婚)になっています。
天国の本屋〜恋火 6/20 MOVIX京都シアター6
★★
→竹内結子は本当にいい女優さんになったと思う。香川照之をぶん殴るシーンなんか鬼気迫っておった。もっと映画に出て欲しいと思う。映画自体は凡作であるが、キャストのおかげで一応、見れる作品になっている。出番は少ないが香川照之はめちゃくちゃよかったなあ。ただ、田舎の青年部にはあんなに若者はいないと思う。
☆秦・始皇帝 6/25 みなみ会館
★★
→永田ラッパが大映創立20周年を記念して台湾で撮影したワールドワイドな作品。勝新太郎、市川雷蔵、若尾文子、山本富士子、東野英治朗、川口浩、宇津井健、長谷川一夫とほとんどの大映俳優が出演したような、超豪華キャストで金もめちゃくちゃかかった大層な作品である。。が、そんなに面白くない。勝新以外はみんな、出番も少ないしね。なんか歴史を勉強してるみたいで、ドラマも少ないしね。テンポも悪いし。労役夫に身を落として始皇帝暗殺を企む太子を演じた宇津井健の壮絶な最期が印象に残ってる。血をダラダラ流しながら笑って死んでいく、ぞっとした。
☆泥棒番付 6/25 みなみ会館
★★★★
→司馬遼太郎の短編を伊藤大輔が脚本化。監督は「雁」の池広一夫で主演は勝新太郎。派手さはないが、綺麗にまとまった佳作で充分に楽しめる。人を食った感じに勝新を手玉に取る奉行を演じた内田朝雄がとてもいい。みなみ会館の「勝新映画祭」はこれにて終了。
■殺人の追憶 6/25 みなみ会館
★★★★★
→二度見ると本当に細かいところにまで、様々な伏線を張っていることがわかる。多分、取材に相当に時間をかけて丁寧に作りこんでいるのだろう。今の日本映画にこれほど丁寧に作りこむ、金と時間の余裕はないのが悔しい。当初はずっこけていた刑事達が徐々に犯罪に怒りを感じ始め、そして状況に太刀打ちできずに士気を失っていく様が見事にテンポよく描かれている。本当に凄い作品だ。
☆大脱走<公開40周年記念ニュープリント> 6/26 パラダイススクエア2
★★★★★
→スティーヴ・マックィーンが主演した「タワーリング・インフェルノ」っていう映画は74年の大ヒット作で、日本でも日本映画と洋画のシェアをひっくり返しちゃったらしい。50歳という若さで今から20年以上前に亡くなった俳優だがいまだに人気がある。映画を見れば、そのわけもわかる。やっぱりかっこいいもんなあ。。戦争中にドイツ軍に捕まった捕虜の脱走劇を演じた映画である。実話を元にしてるだけあってシリアスな映画なんだが、何とも牧歌的で見てて全く飽きが来ない。”トンネル建設”の音をコーラスでごまかすってのも面白かったし、調達屋(ジェームズ・ガーナー)のやり口も面白い。チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボローと名優ぞろいなのもすごい。クライマックスの脱走のシーンで、バイクで駆け抜けるマックィーンはやっぱりため息がでるほどかっこよかった。
リアリズムの宿 6/26 テアトル梅田2
★★★
→後から思い出し笑いをしてしまうような作品。くるりの歌がとてもいいねえ。
海猿 6/28 イオンシネマ久御山7
★★★★
→「踊る」のスタッフが作った映画。シリアスなドラマではあるが、笑いどころも忘れずに観客を飽きさせずにラストまで楽しませてくれるのはさすがだと思った。伊藤淳史、伊藤英明の伊藤コンビは映画での演技力は折り紙つきだが、「昭和歌謡大全集」の村田充もなかなかよかった。海東健は演技が下手でどうしようもないんだが、ニヒルなキャラクターを隙無く演じきっており、次に期待が持てる。「深呼吸の必要」「天国の本屋〜恋火」そしてこの作品と6月は香里奈強化月間であったわけだが、この映画がデビューだったらしい。3本見るとやはり一番最後に撮った「深呼吸の必要」の演技が一番うまかったと思う。。が、この人もこれからやね。それから。。はっきり言って嫌いだった加藤あいが映画で見ると意外に可愛かった。続編も期待。
実は「男はつらいよ」を全部見ている私には、おなじみの俳優でした。「教祖誕生」のインチキ教祖とか「白い巨塔」の教授役などが印象的でした。合掌。
☆ゴッド・ファーザー<デジタル・リマスター版> 6/19 パラダイススクエア1
★★★★★
→情けない話ですが、この映画見るのははじめてでした。スクリーンで見れてよかったと思います。ストーリーはいろんなもののパロディに出尽くされてるので大体、知ってたが充分に楽しめた。(とんねるずのコントが一番よくできてたと思う)先ごろ亡くなったマーロン・ブランドは当時47歳で老けメイクで初老の男性を演じている。何があってもへこたれない、狡猾な男を楽しそうに演じているのが印象的だった。アル・パチーノもロバート・デュバルもダイアン・キートンもみんな若かった。出番は少なかったが「狼たちの午後」の演技も印象的だった故ジョン・カザーレが一番好きだな。やっぱりこの映画はスクリーンで見たいねえ。PART?も映画館でやってくれるとありがたいんだが。。
☆続・悪名 6/20 みなみ会館
★★★
→この日は中村玉緒の舞台挨拶があった。監督の田中徳三によると「悪名」は一作のみの予定だったので、今東光の原作は「悪名」で全部使ってしまったので今作はほとんどオリジナルストーリーだったらしい。ストーリーはまさに続編という感じで目新しさはないのだが、前作で出てきた登場人物がほとんど出てきているので前作のファンには楽しい出来栄えになっているのはさすがというべきか。浪花千栄子のきっぷのいい女親分っぷりがもう一度楽しめたのは嬉しかった。なお、田中徳三はこの続編は全く考えておらず、相棒の貞を最後に殺してしまった。が、映画は続編が作られることになって頭をひねった挙句に貞の弟の清次(演じるのは同じ田宮次郎である)で「新・悪名」が作られることになった。勝新太郎と中村玉緒は「悪名」の前に婚約して「続悪名」は結婚後、第一作目であったと言う。奇しくもヤクザの親分役に玉緒の父である中村雁治郎が出て”親子”共演をしているのが面白い。なお、貞の情婦をやった藤原礼子は後に若山さんの奥さん(後に離婚)になっています。
天国の本屋〜恋火 6/20 MOVIX京都シアター6
★★
→竹内結子は本当にいい女優さんになったと思う。香川照之をぶん殴るシーンなんか鬼気迫っておった。もっと映画に出て欲しいと思う。映画自体は凡作であるが、キャストのおかげで一応、見れる作品になっている。出番は少ないが香川照之はめちゃくちゃよかったなあ。ただ、田舎の青年部にはあんなに若者はいないと思う。
☆秦・始皇帝 6/25 みなみ会館
★★
→永田ラッパが大映創立20周年を記念して台湾で撮影したワールドワイドな作品。勝新太郎、市川雷蔵、若尾文子、山本富士子、東野英治朗、川口浩、宇津井健、長谷川一夫とほとんどの大映俳優が出演したような、超豪華キャストで金もめちゃくちゃかかった大層な作品である。。が、そんなに面白くない。勝新以外はみんな、出番も少ないしね。なんか歴史を勉強してるみたいで、ドラマも少ないしね。テンポも悪いし。労役夫に身を落として始皇帝暗殺を企む太子を演じた宇津井健の壮絶な最期が印象に残ってる。血をダラダラ流しながら笑って死んでいく、ぞっとした。
☆泥棒番付 6/25 みなみ会館
★★★★
→司馬遼太郎の短編を伊藤大輔が脚本化。監督は「雁」の池広一夫で主演は勝新太郎。派手さはないが、綺麗にまとまった佳作で充分に楽しめる。人を食った感じに勝新を手玉に取る奉行を演じた内田朝雄がとてもいい。みなみ会館の「勝新映画祭」はこれにて終了。
■殺人の追憶 6/25 みなみ会館
★★★★★
→二度見ると本当に細かいところにまで、様々な伏線を張っていることがわかる。多分、取材に相当に時間をかけて丁寧に作りこんでいるのだろう。今の日本映画にこれほど丁寧に作りこむ、金と時間の余裕はないのが悔しい。当初はずっこけていた刑事達が徐々に犯罪に怒りを感じ始め、そして状況に太刀打ちできずに士気を失っていく様が見事にテンポよく描かれている。本当に凄い作品だ。
☆大脱走<公開40周年記念ニュープリント> 6/26 パラダイススクエア2
★★★★★
→スティーヴ・マックィーンが主演した「タワーリング・インフェルノ」っていう映画は74年の大ヒット作で、日本でも日本映画と洋画のシェアをひっくり返しちゃったらしい。50歳という若さで今から20年以上前に亡くなった俳優だがいまだに人気がある。映画を見れば、そのわけもわかる。やっぱりかっこいいもんなあ。。戦争中にドイツ軍に捕まった捕虜の脱走劇を演じた映画である。実話を元にしてるだけあってシリアスな映画なんだが、何とも牧歌的で見てて全く飽きが来ない。”トンネル建設”の音をコーラスでごまかすってのも面白かったし、調達屋(ジェームズ・ガーナー)のやり口も面白い。チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボローと名優ぞろいなのもすごい。クライマックスの脱走のシーンで、バイクで駆け抜けるマックィーンはやっぱりため息がでるほどかっこよかった。
リアリズムの宿 6/26 テアトル梅田2
★★★
→後から思い出し笑いをしてしまうような作品。くるりの歌がとてもいいねえ。
海猿 6/28 イオンシネマ久御山7
★★★★
→「踊る」のスタッフが作った映画。シリアスなドラマではあるが、笑いどころも忘れずに観客を飽きさせずにラストまで楽しませてくれるのはさすがだと思った。伊藤淳史、伊藤英明の伊藤コンビは映画での演技力は折り紙つきだが、「昭和歌謡大全集」の村田充もなかなかよかった。海東健は演技が下手でどうしようもないんだが、ニヒルなキャラクターを隙無く演じきっており、次に期待が持てる。「深呼吸の必要」「天国の本屋〜恋火」そしてこの作品と6月は香里奈強化月間であったわけだが、この映画がデビューだったらしい。3本見るとやはり一番最後に撮った「深呼吸の必要」の演技が一番うまかったと思う。。が、この人もこれからやね。それから。。はっきり言って嫌いだった加藤あいが映画で見ると意外に可愛かった。続編も期待。
ビッグフィッシュ 6/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン5
★★★★
→なんか素直に感動してしまった。たっぷり楽しんでしまった。ティム・バートンがこんな映画を撮るなんて、と思う人もいるがこういう映画も撮れる守備範囲の広さを褒めるべきだと俺は思うよ。シャム双生児とか巨人、狼男と言ったフリークスが出てるのも俺には面白かった。
下妻物語 6/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン1
★★★★★
→感想を書こうと思っていたんだが、結局は書けなかった。一つ間違えば、石井克人の映画みたいになっていたが純粋な、あまりにもまっすぐな青春ムービーにぶれることなく、仕上げた監督の力量はたいしたもんだろう。正直、深田恭子がこんなにいい演技(まあ半分は地だろうけど)とは思わなかった。映画、テレビで活躍中の一筋縄ではいかない個性派俳優を悪ノリさせるところなく使い切ったのもすごい。阿部サダヲ、生瀬勝久、荒川良々、本田博太郎、宮迫博之と涙が出るキャスティング。岡田義徳もよかったなあ。思わず、ジーンと来た。この映画が2004年前半で見た映画で一番よかった映画になりました。
キューティー・ハニー 6/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★
→結局、ヒットすることなく終わってしまったがインパクトの高い作品でDVDでブレイクするんじゃないかな、と思う。素直に楽しんでください。
深呼吸の必要 6/5 MOVIX京都シアター1
★★★
→篠原哲雄の如何にも彼らしい作品。「昭和歌謡大全集」は結構面白かったが本人が一番好きなのはこんな映画なんだろうと思う。物語には深みもないし、山場と言えるシーンもない、登場人物も主人公を含めてあんまり魅力的には感じない。この映画はあえてそういう背景を省いて、さとうきびを刈る若者を映し出すのみである。ただ見終わってもあんまり、退屈という感じはせずに爽やかな気持ちで帰路につけた。
シルミド 6/5 MOVIX京都シアター7
★★★★
→東映配給の韓国映画。。なれどそのストーリー、雰囲気はかつて70年代の東映が手がけた実録やくざ映画そっくりである。訓練を繰り返すヤクザたちの中に若き日の松方やピラニアとか木刀振り回す千葉真一が混じってても決して違和感ない作品である。そうか、東映が配給した映画ってのはもう韓国にしかないんだな。これが実話ってのもすごい。現在の韓国で韓国政府が軍事政権でやってた、相当な無茶が徐々に暴かれてきているらしい。ただ、それも結局は今の政権の望むところだったりするんだけどね。飛行機爆発事故まで自作自演と言われてるらしいし。それはともかく、東映を愛する俺は数回目頭を熱くしてしまった。思わず涙をこぼしたのは鬼軍曹の懐から飴がこぼれるシーンだった。ふにゃけた映画か大味なアクションかホラーが多い印象のある韓国映画だが、こんな映画もあるのだ。
世界の中心で、愛を叫ぶ 6/13 TOHOシネマズ高槻 スクリーン8
★★
→どなたか、尾野真千子が出てたシーンを教えてください。マジでわからん。航空会社の社員を演じた大森南朋はかっこよかったなあ。
21グラム 6/13 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★★
→心臓病で死ぬことが決まっており、唯一の治療方法である心臓移植を待つことのみに望みをかける大学教授。彼も死を覚悟していたのだが、彼にぴったりの心臓を持つドナーが現れて彼は心臓移植を果たして生き返る。実はその心臓には不幸な交通事故がからんでいた。。この背景だけでも充分にドキドキできるんだが、監督はそれを手ぶれカメラで生活感たっぷりに描き出して登場人物の生活をしっかり説明してくれる。ショーン・ペン、デニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツと安心して見てられる出演陣で皆がそれぞれに熱演だった。特にナオミ・ワッツの脱ぎも辞さずの演技はすげえよ。(ヌードシーンは画像が汚すぎてちっともそういう気にはならなかったが)暗すぎるストーリーなんだがじっくり見たい映画だ。
★★★★
→なんか素直に感動してしまった。たっぷり楽しんでしまった。ティム・バートンがこんな映画を撮るなんて、と思う人もいるがこういう映画も撮れる守備範囲の広さを褒めるべきだと俺は思うよ。シャム双生児とか巨人、狼男と言ったフリークスが出てるのも俺には面白かった。
下妻物語 6/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン1
★★★★★
→感想を書こうと思っていたんだが、結局は書けなかった。一つ間違えば、石井克人の映画みたいになっていたが純粋な、あまりにもまっすぐな青春ムービーにぶれることなく、仕上げた監督の力量はたいしたもんだろう。正直、深田恭子がこんなにいい演技(まあ半分は地だろうけど)とは思わなかった。映画、テレビで活躍中の一筋縄ではいかない個性派俳優を悪ノリさせるところなく使い切ったのもすごい。阿部サダヲ、生瀬勝久、荒川良々、本田博太郎、宮迫博之と涙が出るキャスティング。岡田義徳もよかったなあ。思わず、ジーンと来た。この映画が2004年前半で見た映画で一番よかった映画になりました。
キューティー・ハニー 6/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★
→結局、ヒットすることなく終わってしまったがインパクトの高い作品でDVDでブレイクするんじゃないかな、と思う。素直に楽しんでください。
深呼吸の必要 6/5 MOVIX京都シアター1
★★★
→篠原哲雄の如何にも彼らしい作品。「昭和歌謡大全集」は結構面白かったが本人が一番好きなのはこんな映画なんだろうと思う。物語には深みもないし、山場と言えるシーンもない、登場人物も主人公を含めてあんまり魅力的には感じない。この映画はあえてそういう背景を省いて、さとうきびを刈る若者を映し出すのみである。ただ見終わってもあんまり、退屈という感じはせずに爽やかな気持ちで帰路につけた。
シルミド 6/5 MOVIX京都シアター7
★★★★
→東映配給の韓国映画。。なれどそのストーリー、雰囲気はかつて70年代の東映が手がけた実録やくざ映画そっくりである。訓練を繰り返すヤクザたちの中に若き日の松方やピラニアとか木刀振り回す千葉真一が混じってても決して違和感ない作品である。そうか、東映が配給した映画ってのはもう韓国にしかないんだな。これが実話ってのもすごい。現在の韓国で韓国政府が軍事政権でやってた、相当な無茶が徐々に暴かれてきているらしい。ただ、それも結局は今の政権の望むところだったりするんだけどね。飛行機爆発事故まで自作自演と言われてるらしいし。それはともかく、東映を愛する俺は数回目頭を熱くしてしまった。思わず涙をこぼしたのは鬼軍曹の懐から飴がこぼれるシーンだった。ふにゃけた映画か大味なアクションかホラーが多い印象のある韓国映画だが、こんな映画もあるのだ。
世界の中心で、愛を叫ぶ 6/13 TOHOシネマズ高槻 スクリーン8
★★
→どなたか、尾野真千子が出てたシーンを教えてください。マジでわからん。航空会社の社員を演じた大森南朋はかっこよかったなあ。
21グラム 6/13 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★★
→心臓病で死ぬことが決まっており、唯一の治療方法である心臓移植を待つことのみに望みをかける大学教授。彼も死を覚悟していたのだが、彼にぴったりの心臓を持つドナーが現れて彼は心臓移植を果たして生き返る。実はその心臓には不幸な交通事故がからんでいた。。この背景だけでも充分にドキドキできるんだが、監督はそれを手ぶれカメラで生活感たっぷりに描き出して登場人物の生活をしっかり説明してくれる。ショーン・ペン、デニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツと安心して見てられる出演陣で皆がそれぞれに熱演だった。特にナオミ・ワッツの脱ぎも辞さずの演技はすげえよ。(ヌードシーンは画像が汚すぎてちっともそういう気にはならなかったが)暗すぎるストーリーなんだがじっくり見たい映画だ。
明日は後半休でございます。ありがとうございます。もちろん、映画見てきます!
スクール・オブ・ロック 5/15 TOHOシネマズ高槻 スクリーン2
★★★★★
→俺にはロックなんかようわからんのだが、これはロックファンでなくても充分に面白い作品だった。多分、ロックファンならもっと楽しめるんだろうけど。主人公はわがままで自分が中心で地球は回ってるとマジで考えてそうなはた迷惑な奴で、食い扶持のために小学校の代理教員になってしまう。もちろん、先生の資格なんかもってないから、何教えていいか、わからん。が、生徒が優秀なのに目をつけてロックをやらせる。これにしたって、小学生にバンド組ませて自分が好き放題やれるバンドを作りたかったからだ。とまあ、信じられないほどわがまま野郎なんだが、彼も子どもを見ているうちに自分の欠点にも気づいて大人になっていく。彼の天真爛漫な迷惑なキャラが好きになれたら、とっても楽しいだろう。ちなみにこの日、客は私一人。
トロイ 5/15 TOHOシネマズ高槻 スクリーン2
★★★★
→実は今作は76年に中島貞夫が監督した「実録・山科戦争 地獄からの刺客」のリメイクであるが、あまりにもその事実は知られていない。キャストはアキレス(角南組組長)=安藤昇、ヘクトル(宇田正)=北大路欣也 パリス(宇田充)=荒木一郎 ヘレン()=池玲子、アガメムノン(葛江組組長)=名和宏 プリアモス(宇田組組長)=内田朝雄 パトロクロス(塚本剛志)=桜木健一というキャストだった。ラストの駐車されたロールスロイスのトランクから飛び出した安藤昇が全ての組員を殺すシーンは圧巻。但し、現在はこの映画はビデオ化もされていないし、フィルモグラフィにも何故か載っていない。(劇中でモ○・バーガーをバカにするシーンがあるためらしい)こうしてリメイク作品もできたことだし、この映画の再評価が待たれる。
ワイルド・フラワーズ 5/22 テアトル梅田2
★★★
→女子プロを題材にした映画。全然お客さんいまへんでした。女子プロって8団体もあるんやね。プロ野球でも再編が始まった今、そんなにあって大丈夫かとは思うけど。イギリス人が撮ったドキュメンタリーの「ガイア・ガールズ」ってのが滅法面白くて、興味を持って見た映画なんですが、なかなか楽しめました。主演の岡田義徳の演技がとってもナチュラルで拍手を送りたいぐらい。多分、この映画は女子プロファンが見たら涙もんの豪華さなんでしょうが、私にはわからんかった。でも作品の出来はいいです。
問題のない私たち 5/22 第七藝術劇場
★★★
→若い女子高生がキャピキャピしてる(死語)はそれだけでも楽しめるんだが、この映画はなかなか一筋縄にはいかねえ映画で胸がちくちくして仕方なかった。黒川芽衣はめっちゃ人気あるらしいが、実はほとんど知らんかったです。沢尻エリカは知ってたんだがスクリーンで見ると嫌味なほど美人やね。それから勝村政信の駄目っぷりが見事。
レディ・キラーズ 5/23 TOHOシネマズ高槻 スクリーン4
★★
→トム・ハンクスは元々好きな俳優で楽しみにしてたんだが、出来はそんなにいいとは思わんかった。なんかね、最も映画で愛すべき登場人物であるはずのマダムが好きになれんかったのがその原因かもな。演出は緩慢でテンポも悪く、いらいらさせられた。泥棒の面々はどいつもこいつも食えない感じで好きなんで、勿体無いとは思う。将軍のタバコを隠すシーンは真似してえぐらい、見事。
スクール・オブ・ロック 5/15 TOHOシネマズ高槻 スクリーン2
★★★★★
→俺にはロックなんかようわからんのだが、これはロックファンでなくても充分に面白い作品だった。多分、ロックファンならもっと楽しめるんだろうけど。主人公はわがままで自分が中心で地球は回ってるとマジで考えてそうなはた迷惑な奴で、食い扶持のために小学校の代理教員になってしまう。もちろん、先生の資格なんかもってないから、何教えていいか、わからん。が、生徒が優秀なのに目をつけてロックをやらせる。これにしたって、小学生にバンド組ませて自分が好き放題やれるバンドを作りたかったからだ。とまあ、信じられないほどわがまま野郎なんだが、彼も子どもを見ているうちに自分の欠点にも気づいて大人になっていく。彼の天真爛漫な迷惑なキャラが好きになれたら、とっても楽しいだろう。ちなみにこの日、客は私一人。
トロイ 5/15 TOHOシネマズ高槻 スクリーン2
★★★★
→実は今作は76年に中島貞夫が監督した「実録・山科戦争 地獄からの刺客」のリメイクであるが、あまりにもその事実は知られていない。キャストはアキレス(角南組組長)=安藤昇、ヘクトル(宇田正)=北大路欣也 パリス(宇田充)=荒木一郎 ヘレン()=池玲子、アガメムノン(葛江組組長)=名和宏 プリアモス(宇田組組長)=内田朝雄 パトロクロス(塚本剛志)=桜木健一というキャストだった。ラストの駐車されたロールスロイスのトランクから飛び出した安藤昇が全ての組員を殺すシーンは圧巻。但し、現在はこの映画はビデオ化もされていないし、フィルモグラフィにも何故か載っていない。(劇中でモ○・バーガーをバカにするシーンがあるためらしい)こうしてリメイク作品もできたことだし、この映画の再評価が待たれる。
ワイルド・フラワーズ 5/22 テアトル梅田2
★★★
→女子プロを題材にした映画。全然お客さんいまへんでした。女子プロって8団体もあるんやね。プロ野球でも再編が始まった今、そんなにあって大丈夫かとは思うけど。イギリス人が撮ったドキュメンタリーの「ガイア・ガールズ」ってのが滅法面白くて、興味を持って見た映画なんですが、なかなか楽しめました。主演の岡田義徳の演技がとってもナチュラルで拍手を送りたいぐらい。多分、この映画は女子プロファンが見たら涙もんの豪華さなんでしょうが、私にはわからんかった。でも作品の出来はいいです。
問題のない私たち 5/22 第七藝術劇場
★★★
→若い女子高生がキャピキャピしてる(死語)はそれだけでも楽しめるんだが、この映画はなかなか一筋縄にはいかねえ映画で胸がちくちくして仕方なかった。黒川芽衣はめっちゃ人気あるらしいが、実はほとんど知らんかったです。沢尻エリカは知ってたんだがスクリーンで見ると嫌味なほど美人やね。それから勝村政信の駄目っぷりが見事。
レディ・キラーズ 5/23 TOHOシネマズ高槻 スクリーン4
★★
→トム・ハンクスは元々好きな俳優で楽しみにしてたんだが、出来はそんなにいいとは思わんかった。なんかね、最も映画で愛すべき登場人物であるはずのマダムが好きになれんかったのがその原因かもな。演出は緩慢でテンポも悪く、いらいらさせられた。泥棒の面々はどいつもこいつも食えない感じで好きなんで、勿体無いとは思う。将軍のタバコを隠すシーンは真似してえぐらい、見事。
☆雁 5/1 京都文化博物館
★★★
→ゴールデンウィーク見たのは結局3本だけでうち2本が若尾文子だった。若尾文子もさることながら、若尾文子との共演が多かった小沢栄太郎が非常によかった。呉服屋の旦那という触れ込みで若尾文子を妾に囲うがその実は皆に嫌われる高利貸し。ちまちまと内職で子どもを育てる女からも容赦なく、金をむしりとる悪人である。が、金で強引に女を囲うことをせずに呉服屋の旦那で妻とは別れているとごまかすところが何とも情けなく、人間臭い。一番印象に残ったのは小沢によって酷い目に合わされた女が若尾に迫るところ。「ごはんは一粒も残さずに大事に食べてくださいね。一粒一粒が私達の汗と涙と血なんですから」すげえセリフだよな。
☆華岡青洲の妻 5/2 京都文化博物館
★★★★
→所謂、美徳であった逸話を有吉佐和子が違った角度から解釈。それを大映のエースだった増村保造が監督、新藤兼人が脚本化、主演は若尾文子、市川雷蔵という豪華な顔ぶれで映画化。地味な映画であるが、腹にずんと沈む出来栄えになった。母と妻を意識的に競争させ、麻酔薬の成功に協力させる青洲の姿は孤高の研究家でもあるが、また父親に似た出世願望の強い学者とも見える。人間の激しいエゴとエゴのぶつかり合い。若尾文子の懸命さも余裕綽々と嫁に挑む高峰秀子ともに、見てて怖いほどの迫力だ。渡辺美佐子の臨終が映画のテーマを全て表している。腹をどっしり落ち着けてみよう。
パッション 5/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン1
★★★
→それほどたいしたことない作品だと思うが、十分にスクリーンでの鑑賞に堪えうる作品ではあると思う。ただ日本で何でこんなに話題になるんか。キリストを拷問する兵士ってあれだな、ローマ人なんだよな。この映画のユダヤ人ってのは、悪魔にだまされた、かよわき民にも見えるんだが。。たださあ、確かにキリストを殺したのはユダヤ人かもしれないけど、キリスト教のもとを作ったのもやはりユダヤ人でしょ?メルギブのおとうちゃんが言うように、そんなにユダヤ人=悪とは言えんでしょうやね。
ニュータウン物語 5/8 シネ・ヌーヴォ
★★
→団地を文化住宅とよぶ時代があった。その時代、団地、ニュータウンは民衆の憧れの的だった。そのニュータウンが現在、岐路に立たされている。かつて現代の日本を象徴するものだったニュータウンは今や古きものとして葬り去られようとしている。。このドキュメンタリーはそうしたニュータウンの問題からこれからの日本までを含んだ、優れた社会性の高いもんだと私は意気込んで見に行ったのですが。。私が勝手に思ってるだけでした。監督の興味はおそらく、そんなところにはなかったのでしょう。これは「home」と同じような家族を含めた自叙伝のようなもので私には極めて退屈な映画でした。
carmen. 5/8 梅田ガーデンシネマ2
★★
→ビゼーの曲が一度も流れないカルメン。大体の話は知ってましたが、こんな話だったんですねえ。女優は脱ぎも辞さずに何とも悪くて魅力的な娼婦を演じておりました。そこはまあ認める。序盤のなんでもないシーンだが、裸みたいな格好で工場で働く女たちを見て異常に興奮してしまった。でも映画自体は凡作。
☆太陽の季節 5/8 京都文化博物館
★★★★
→石原慎太郎のデビュー作にして代表作になった作品の映画化。慎太郎は自分で主演して監督したかったらしいが、デビュー前に東宝に入社していたために、日活で作られたこの作品には加われなかった。(所謂、五社協定という奴である。)特別出演のような形で出演はしてるが、どこに出てたかわからん。それに比べ、これまたチョイ役の裕次郎のまあ目立つこと。慎太郎が悔しさ半分で長門裕之は全くのミスキャストと言っていたが私もそう思う。彼の魅力は後の「危いことなら銭になる」や「学生野郎と娘たち」のようなコミカルな男前が似合うのであって、達哉のようなクールなキャラクターにはおさまりっこないのだ。かといって慎太郎が似合うとは思えん。彼は後に「危険な英雄」という映画で主演を果した。私もその映画を見てるが監督が如何に彼を話から外すか苦悩したかがよくわかる作品であった。彼が「太陽の季節」に主演したところでこの映画が大傑作になることはなかっただろう。この映画の真の主役はやはり主人公のモデルとも噂された裕次郎である。プロデューサーの水の江滝子に注目された裕次郎は「狂った果実」に主演することになる。言わば本作は裕次郎を映画界に引っ張り出すための作品だったと言えるだろう。
死に花 5/9 MOVIX京都シアター2
★★★
→癖のあるキャストを監督がうまく使いこなせなかったような気がする。数年前に年寄りの銀行強盗を題材にした、植木等とか長さんが出てた「俺たちの銀行強盗」ってドラマがあってそれのリメイクだと思ってたんだが、全くの別物。年寄りの銀行強盗ってのをそんなに深刻にやってどうする。監督の狙いと題材が乖離してるような気がしてならない。宇津井健をもっと活躍させてくれや。
☆狂った果実 5/9 京都文化博物館
★★★★★
→石原裕次郎のデビュー作として有名な今作であるが、実は天才・中平康のデビュー作でもある。そしてもう一人、この映画でデビューしたのが津川雅彦だ。(子役としての出演はあったが実質的なデビューはこれらしい。)丹精な男前で役柄でぴったりなんだがインパクトで言うとやはり裕次郎なんだわな。長らく、裕次郎の魅力ってわからんかったけどやはりこの人はスクリーンで見なきゃ駄目ね。「幕末太陽傳」「太平洋ひとりぼっち」。そしてこの「狂った果実」でこの人一人でできたばかりの日活を六大会社と言われるまで引っ張りあげるだけの魅力であることがわかった。岡田真澄を三枚目に使うという工夫がいい。ボーイの英語の注文に「焼酎あるう?」とおどけてみせるシーンが最高。後に裕次郎夫人となる北原三枝はクラクラするぐらいに可愛い。とにかく、この時代の女優さんは綺麗。
★★★
→ゴールデンウィーク見たのは結局3本だけでうち2本が若尾文子だった。若尾文子もさることながら、若尾文子との共演が多かった小沢栄太郎が非常によかった。呉服屋の旦那という触れ込みで若尾文子を妾に囲うがその実は皆に嫌われる高利貸し。ちまちまと内職で子どもを育てる女からも容赦なく、金をむしりとる悪人である。が、金で強引に女を囲うことをせずに呉服屋の旦那で妻とは別れているとごまかすところが何とも情けなく、人間臭い。一番印象に残ったのは小沢によって酷い目に合わされた女が若尾に迫るところ。「ごはんは一粒も残さずに大事に食べてくださいね。一粒一粒が私達の汗と涙と血なんですから」すげえセリフだよな。
☆華岡青洲の妻 5/2 京都文化博物館
★★★★
→所謂、美徳であった逸話を有吉佐和子が違った角度から解釈。それを大映のエースだった増村保造が監督、新藤兼人が脚本化、主演は若尾文子、市川雷蔵という豪華な顔ぶれで映画化。地味な映画であるが、腹にずんと沈む出来栄えになった。母と妻を意識的に競争させ、麻酔薬の成功に協力させる青洲の姿は孤高の研究家でもあるが、また父親に似た出世願望の強い学者とも見える。人間の激しいエゴとエゴのぶつかり合い。若尾文子の懸命さも余裕綽々と嫁に挑む高峰秀子ともに、見てて怖いほどの迫力だ。渡辺美佐子の臨終が映画のテーマを全て表している。腹をどっしり落ち着けてみよう。
パッション 5/4 TOHOシネマズ高槻 スクリーン1
★★★
→それほどたいしたことない作品だと思うが、十分にスクリーンでの鑑賞に堪えうる作品ではあると思う。ただ日本で何でこんなに話題になるんか。キリストを拷問する兵士ってあれだな、ローマ人なんだよな。この映画のユダヤ人ってのは、悪魔にだまされた、かよわき民にも見えるんだが。。たださあ、確かにキリストを殺したのはユダヤ人かもしれないけど、キリスト教のもとを作ったのもやはりユダヤ人でしょ?メルギブのおとうちゃんが言うように、そんなにユダヤ人=悪とは言えんでしょうやね。
ニュータウン物語 5/8 シネ・ヌーヴォ
★★
→団地を文化住宅とよぶ時代があった。その時代、団地、ニュータウンは民衆の憧れの的だった。そのニュータウンが現在、岐路に立たされている。かつて現代の日本を象徴するものだったニュータウンは今や古きものとして葬り去られようとしている。。このドキュメンタリーはそうしたニュータウンの問題からこれからの日本までを含んだ、優れた社会性の高いもんだと私は意気込んで見に行ったのですが。。私が勝手に思ってるだけでした。監督の興味はおそらく、そんなところにはなかったのでしょう。これは「home」と同じような家族を含めた自叙伝のようなもので私には極めて退屈な映画でした。
carmen. 5/8 梅田ガーデンシネマ2
★★
→ビゼーの曲が一度も流れないカルメン。大体の話は知ってましたが、こんな話だったんですねえ。女優は脱ぎも辞さずに何とも悪くて魅力的な娼婦を演じておりました。そこはまあ認める。序盤のなんでもないシーンだが、裸みたいな格好で工場で働く女たちを見て異常に興奮してしまった。でも映画自体は凡作。
☆太陽の季節 5/8 京都文化博物館
★★★★
→石原慎太郎のデビュー作にして代表作になった作品の映画化。慎太郎は自分で主演して監督したかったらしいが、デビュー前に東宝に入社していたために、日活で作られたこの作品には加われなかった。(所謂、五社協定という奴である。)特別出演のような形で出演はしてるが、どこに出てたかわからん。それに比べ、これまたチョイ役の裕次郎のまあ目立つこと。慎太郎が悔しさ半分で長門裕之は全くのミスキャストと言っていたが私もそう思う。彼の魅力は後の「危いことなら銭になる」や「学生野郎と娘たち」のようなコミカルな男前が似合うのであって、達哉のようなクールなキャラクターにはおさまりっこないのだ。かといって慎太郎が似合うとは思えん。彼は後に「危険な英雄」という映画で主演を果した。私もその映画を見てるが監督が如何に彼を話から外すか苦悩したかがよくわかる作品であった。彼が「太陽の季節」に主演したところでこの映画が大傑作になることはなかっただろう。この映画の真の主役はやはり主人公のモデルとも噂された裕次郎である。プロデューサーの水の江滝子に注目された裕次郎は「狂った果実」に主演することになる。言わば本作は裕次郎を映画界に引っ張り出すための作品だったと言えるだろう。
死に花 5/9 MOVIX京都シアター2
★★★
→癖のあるキャストを監督がうまく使いこなせなかったような気がする。数年前に年寄りの銀行強盗を題材にした、植木等とか長さんが出てた「俺たちの銀行強盗」ってドラマがあってそれのリメイクだと思ってたんだが、全くの別物。年寄りの銀行強盗ってのをそんなに深刻にやってどうする。監督の狙いと題材が乖離してるような気がしてならない。宇津井健をもっと活躍させてくれや。
☆狂った果実 5/9 京都文化博物館
★★★★★
→石原裕次郎のデビュー作として有名な今作であるが、実は天才・中平康のデビュー作でもある。そしてもう一人、この映画でデビューしたのが津川雅彦だ。(子役としての出演はあったが実質的なデビューはこれらしい。)丹精な男前で役柄でぴったりなんだがインパクトで言うとやはり裕次郎なんだわな。長らく、裕次郎の魅力ってわからんかったけどやはりこの人はスクリーンで見なきゃ駄目ね。「幕末太陽傳」「太平洋ひとりぼっち」。そしてこの「狂った果実」でこの人一人でできたばかりの日活を六大会社と言われるまで引っ張りあげるだけの魅力であることがわかった。岡田真澄を三枚目に使うという工夫がいい。ボーイの英語の注文に「焼酎あるう?」とおどけてみせるシーンが最高。後に裕次郎夫人となる北原三枝はクラクラするぐらいに可愛い。とにかく、この時代の女優さんは綺麗。
2004年度上半期ベストテン
2004年7月1日 映画短評
☆さて6月も終わりました。2004年ももう半年が終わりました。私が26歳になるのもあと一ヶ月足らずでございます。ちっとも嬉しくないぜ。
☆この半年で見た映画ですがスクリーンで見た映画は92本。DVD、スカパー、WOWWOWで見た映画は多分、50本ぐらいです。スクリーンで見た映画の内訳はリバイバル映画が37本(うち邦画が34本、洋画が3本)、邦画が31本、洋画が24本(うち一本「殺人の追憶」は二回鑑賞)になりました。今年は洋画を見る数がつとに減ってきました。残り半年ですが、おそらく今年も200本ぐらい見るでしょう。京都映画祭もあるし。
☆この半年ですが、映画業界は邦画が割りと数字上、奮闘したと思います。「半落ち」「下妻物語」「着信アリ」「アップルシード」「イノセンス」のスマッシュヒットがありましたし、「キャシャーン」「クイール」「世界の中心で、愛を叫ぶ」は大ヒットになりました。一方、ミニシアターでは「赤目四十八瀧心中未遂」「ふくろう」がナナゲイでロングランになって健闘したが全体的に低調であった。時代の風潮なんかもしれないが、全体的に大人しい。2004年の邦画アニメ中心で後半には「ハウルの動く城」「スチームボーイ」も公開される。大人も見れるような質でないと、大ヒットは難しいだろう。実写は。。なんかあったかなと思うほど印象が薄い。「レディ・ジョーカー」ぐらいかな。
☆洋画は「ロード・オブ・ザ・リング」を中心に充実のラインナップであった。年明けから「ミスティック・リバー」「ラブ・アクチュアリー」で興行成績を引っ張り、「キル・ビルVol.2」「ビッグフィッシュ」「スクール・オブ・ロック」「21グラム」「トロイ」と続いた。「殺人の追憶」「吠える意味は噛まない」と韓国映画も好評。(「悪い男」とか見てねえ。)韓国ドラマのヒットもあって、韓国映画は今やアメリカ映画についでの興行成績が期待できる商品になったね。ドイツ映画では「グッバイ!レーニン」が恵比寿ガーデンシネマで行列を作った。後半は「スパイダーマン2」も始まるし、「ヴァン・ヘルシング」などの期待作も盛りだくさん。私が一番待ってるのはやはり「華氏911」ですな。
☆で、いつものように私的上半期ベストテンの発表です。
2004年度上半期ベストテン
【日本映画】
下妻物語 6/4
きょうのできごと a day on the planet 4/10
ふくろう 2/21
海猿 6/28
問題のない私たち 5/22
美しい夏キリシマ 2/11
油断大敵 3/7
リアリズムの宿 6/26
天国の本屋〜恋火 6/20
ゼブラーマン 2/15
ワースト(順不同)
嗤う伊右衛門 2/14
CASSHERN 4/25
ニュータウン物語 5/8
死に花 5/9
世界の中心で、愛を叫ぶ 6/13
【外国映画】
殺人の追憶 3/27
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 3/16
ラブ・アクチュアリー 3/23
グッバイ、レーニン 2/22
21グラム 6/13
スクール・オブ・ロック 5/15
ミスティック・リバー 1/25
ほえる犬は噛まない 3/28
ビッグフィッシュ 6/4
トロイ 5/15
ワースト(順不同)
コンフィデンス 2/14
N.Y.式ハッピー・セラピー 4/17
恋愛適齢期 4/17
パッション 5/4
carmen. 5/8
☆明日から東京行って来ます。中島貞夫の特集と「子猫にお願い」見てきます。それだけの旅です、はい。とりあえず、新幹線がちゃんと動いて欲しいと思います。
☆この半年で見た映画ですがスクリーンで見た映画は92本。DVD、スカパー、WOWWOWで見た映画は多分、50本ぐらいです。スクリーンで見た映画の内訳はリバイバル映画が37本(うち邦画が34本、洋画が3本)、邦画が31本、洋画が24本(うち一本「殺人の追憶」は二回鑑賞)になりました。今年は洋画を見る数がつとに減ってきました。残り半年ですが、おそらく今年も200本ぐらい見るでしょう。京都映画祭もあるし。
☆この半年ですが、映画業界は邦画が割りと数字上、奮闘したと思います。「半落ち」「下妻物語」「着信アリ」「アップルシード」「イノセンス」のスマッシュヒットがありましたし、「キャシャーン」「クイール」「世界の中心で、愛を叫ぶ」は大ヒットになりました。一方、ミニシアターでは「赤目四十八瀧心中未遂」「ふくろう」がナナゲイでロングランになって健闘したが全体的に低調であった。時代の風潮なんかもしれないが、全体的に大人しい。2004年の邦画アニメ中心で後半には「ハウルの動く城」「スチームボーイ」も公開される。大人も見れるような質でないと、大ヒットは難しいだろう。実写は。。なんかあったかなと思うほど印象が薄い。「レディ・ジョーカー」ぐらいかな。
☆洋画は「ロード・オブ・ザ・リング」を中心に充実のラインナップであった。年明けから「ミスティック・リバー」「ラブ・アクチュアリー」で興行成績を引っ張り、「キル・ビルVol.2」「ビッグフィッシュ」「スクール・オブ・ロック」「21グラム」「トロイ」と続いた。「殺人の追憶」「吠える意味は噛まない」と韓国映画も好評。(「悪い男」とか見てねえ。)韓国ドラマのヒットもあって、韓国映画は今やアメリカ映画についでの興行成績が期待できる商品になったね。ドイツ映画では「グッバイ!レーニン」が恵比寿ガーデンシネマで行列を作った。後半は「スパイダーマン2」も始まるし、「ヴァン・ヘルシング」などの期待作も盛りだくさん。私が一番待ってるのはやはり「華氏911」ですな。
☆で、いつものように私的上半期ベストテンの発表です。
2004年度上半期ベストテン
【日本映画】
下妻物語 6/4
きょうのできごと a day on the planet 4/10
ふくろう 2/21
海猿 6/28
問題のない私たち 5/22
美しい夏キリシマ 2/11
油断大敵 3/7
リアリズムの宿 6/26
天国の本屋〜恋火 6/20
ゼブラーマン 2/15
ワースト(順不同)
嗤う伊右衛門 2/14
CASSHERN 4/25
ニュータウン物語 5/8
死に花 5/9
世界の中心で、愛を叫ぶ 6/13
【外国映画】
殺人の追憶 3/27
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 3/16
ラブ・アクチュアリー 3/23
グッバイ、レーニン 2/22
21グラム 6/13
スクール・オブ・ロック 5/15
ミスティック・リバー 1/25
ほえる犬は噛まない 3/28
ビッグフィッシュ 6/4
トロイ 5/15
ワースト(順不同)
コンフィデンス 2/14
N.Y.式ハッピー・セラピー 4/17
恋愛適齢期 4/17
パッション 5/4
carmen. 5/8
☆明日から東京行って来ます。中島貞夫の特集と「子猫にお願い」見てきます。それだけの旅です、はい。とりあえず、新幹線がちゃんと動いて欲しいと思います。
☆砂の器 4/18 高槻松竹セントラル
★★★★
→名プロデューサー橋本忍と職人野村芳太郎と天才川又昂、名優丹波哲郎が力づくで作り上げた号泣大作。まずは酔え。
☆白い巨塔 4/18 高槻松竹セントラル
★★★★★
→二回目の鑑賞。田宮次郎って天才的に男前だな。ドラマで言うと前半にあたる部分で映画は終わったが、個人的にはこのまとめ方は好き。だって、財前は傲慢な男だが、人間の弱さも持った魅力的な人物に描かれているからだ。これはこれでいい。東野英治郎と加藤嘉、小沢栄太郎、加藤武の食えない教授陣がすごくいい。
花とアリス 4/22 みなみ会館
★★
→俺と岩井俊二は合わない。以上。。で終了させてもいいんだが、もう少し。ちと長すぎる。んで意識的か知らんがダラダラと長引かせてて、見ててすごくしんどかった。岩井の映画って「四月物語」ってのが顕著にそうなんだが、女の子をいろんな角度で撮りあげて「俺はこんな綺麗な女の子と仕事できんだぜ」って自慢されてるようで、なんか腹立つ。この映画もまさにそうで岩井の興味は蒼井優なんである。それ以外はもうどうでもいい。二枚看板(花とアリスだぜ、だって)の鈴木杏には何の興味もないのか、出ずっぱりなんだが、これは!と思うカットがねえ。無理やり、ハッピーエンドに持っていったが陳腐だし、とってつけたみたい。女子高生の会話もまるでリアリティないし、映画としても欠点ありまくりだぞ。せめて蒼井優がいいと思えれば、いいんだが俺はどちらかと言うと鈴木杏みたいな子(ぽちゃ系)の方が好きなのでちっともハマらない。汚れた大人である俺は新人の黒澤愛という名前を見た時に別の業界で大活躍中の同姓同名の女優を思い出した。
アイディ&ティティ 4/23 大津京町滋賀会館シネマホール
★★
→何と言うか素直にいい映画だと思った。みうらじゅんという人の本質は実はまっとうすぎるほどまっとうで多分、凄く真面目なんだろうと思う。ただ、共感はできないんで感動にまでは至らなかった。
☆清作の妻 4/24 京都文化博物館
★★★★★
→若尾文子って女優はこういう鬱屈された中でパワーを放出していく、たくましい女性が本当によく似合うね。若尾文子演じるお兼はとっても悲しい女性だが、反面、すごく強い女性でもある。自分が手に入れたい物はなんとしても手に入る情熱を持てる強さってやつです。増村保造の演出はねちっこく、ぐいぐい観客を引き込んでいく。
キル・ビルVol.2 4/25 イオンシネマ久御山
★★★★
→タラの映画ってのは、本筋かなんかよくわからんエピソードを積み上げて、横道に入りながらのろのろとストーリーを進めて行く感じで決してスピーディーな演出ではない。だからいろんな工夫が必要で時間軸をずらしてみたり、エピソード制でまとめたりする。普通の映画なら、きっとイライラするんだろうが、彼の映画ってのは横道がそれまくってるうちにストーリーなんかどうでもいいやと思えるような面白さがあった。前作はそうした演出をあえて棄てて、クールでスピーディーな映画を作っていたのだが、はっきり言って失敗したと思う。今作は彼本来の、というかこれしかできないんやろうが、元のグダグダ映画に戻ってしまった。が、これが案外面白かったのだ。ストーリーはめちゃくちゃ単調でもうどうしようもないんだが、丁寧にカットを重ねていく感じで見入ってしまった。ラブ・ストーリーという副題は間違いじゃなかったね。しかし、パイ・メイが魚の毒に当たって簡単に死ぬってのは何や。
CASSHERN 4/25 イオンシネマ久御山
・
→死ぬほど惨く書いたので、付け加えることないです。本当は途中で帰りたかったんですが、一人ではなかったんで我慢しますた。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 4/29 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★
→クレしん最新作は何と西部劇。監督が水島努になってから、映画評論家が見るような映画ではなくなった。。が、子どもの映画ってのはそうしたもんでしょ。かつて、クレヨンしんちゃんは俗悪アニメと言われて子どもに見せたくないアニメのナンバー1だった。それが今では子どもも大人も感動する映画になってしまった。そうした状況に製作側がもう飽きちゃったのかもしれない。原惠一氏は今作でも絵コンテ(脚本)で参加している。単に監督の変更による路線変更ではないのだ。でも、マイク水野も出てくるし、寂れた映画館が舞台という設定とかブッシュそっくりの悪役(その名もジャスティス・ラヴ!)は映画ファンにとっては未だに興味を覚える小道具でやっぱ映画ファンでも楽しめちゃうのだ。
アップルシード 4/29 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★
→今や、日本のアニメは視覚効果を越えてストーリーで勝負していく時期になってきたと思う。この映画も多分にも哲学的な命題を含んだ作品で少し、考えもさせてくれるがおおむね、単調で退屈だった。プロデュースは「ピンポン」の曽利文彦。サントラは相変わらず豪華でまあ面白い作品なんですがある意味、対極の「東京ゴッドファーザーズ」には何歩も及ばない。
★★★★
→名プロデューサー橋本忍と職人野村芳太郎と天才川又昂、名優丹波哲郎が力づくで作り上げた号泣大作。まずは酔え。
☆白い巨塔 4/18 高槻松竹セントラル
★★★★★
→二回目の鑑賞。田宮次郎って天才的に男前だな。ドラマで言うと前半にあたる部分で映画は終わったが、個人的にはこのまとめ方は好き。だって、財前は傲慢な男だが、人間の弱さも持った魅力的な人物に描かれているからだ。これはこれでいい。東野英治郎と加藤嘉、小沢栄太郎、加藤武の食えない教授陣がすごくいい。
花とアリス 4/22 みなみ会館
★★
→俺と岩井俊二は合わない。以上。。で終了させてもいいんだが、もう少し。ちと長すぎる。んで意識的か知らんがダラダラと長引かせてて、見ててすごくしんどかった。岩井の映画って「四月物語」ってのが顕著にそうなんだが、女の子をいろんな角度で撮りあげて「俺はこんな綺麗な女の子と仕事できんだぜ」って自慢されてるようで、なんか腹立つ。この映画もまさにそうで岩井の興味は蒼井優なんである。それ以外はもうどうでもいい。二枚看板(花とアリスだぜ、だって)の鈴木杏には何の興味もないのか、出ずっぱりなんだが、これは!と思うカットがねえ。無理やり、ハッピーエンドに持っていったが陳腐だし、とってつけたみたい。女子高生の会話もまるでリアリティないし、映画としても欠点ありまくりだぞ。せめて蒼井優がいいと思えれば、いいんだが俺はどちらかと言うと鈴木杏みたいな子(ぽちゃ系)の方が好きなのでちっともハマらない。汚れた大人である俺は新人の黒澤愛という名前を見た時に別の業界で大活躍中の同姓同名の女優を思い出した。
アイディ&ティティ 4/23 大津京町滋賀会館シネマホール
★★
→何と言うか素直にいい映画だと思った。みうらじゅんという人の本質は実はまっとうすぎるほどまっとうで多分、凄く真面目なんだろうと思う。ただ、共感はできないんで感動にまでは至らなかった。
☆清作の妻 4/24 京都文化博物館
★★★★★
→若尾文子って女優はこういう鬱屈された中でパワーを放出していく、たくましい女性が本当によく似合うね。若尾文子演じるお兼はとっても悲しい女性だが、反面、すごく強い女性でもある。自分が手に入れたい物はなんとしても手に入る情熱を持てる強さってやつです。増村保造の演出はねちっこく、ぐいぐい観客を引き込んでいく。
キル・ビルVol.2 4/25 イオンシネマ久御山
★★★★
→タラの映画ってのは、本筋かなんかよくわからんエピソードを積み上げて、横道に入りながらのろのろとストーリーを進めて行く感じで決してスピーディーな演出ではない。だからいろんな工夫が必要で時間軸をずらしてみたり、エピソード制でまとめたりする。普通の映画なら、きっとイライラするんだろうが、彼の映画ってのは横道がそれまくってるうちにストーリーなんかどうでもいいやと思えるような面白さがあった。前作はそうした演出をあえて棄てて、クールでスピーディーな映画を作っていたのだが、はっきり言って失敗したと思う。今作は彼本来の、というかこれしかできないんやろうが、元のグダグダ映画に戻ってしまった。が、これが案外面白かったのだ。ストーリーはめちゃくちゃ単調でもうどうしようもないんだが、丁寧にカットを重ねていく感じで見入ってしまった。ラブ・ストーリーという副題は間違いじゃなかったね。しかし、パイ・メイが魚の毒に当たって簡単に死ぬってのは何や。
CASSHERN 4/25 イオンシネマ久御山
・
→死ぬほど惨く書いたので、付け加えることないです。本当は途中で帰りたかったんですが、一人ではなかったんで我慢しますた。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 4/29 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★
→クレしん最新作は何と西部劇。監督が水島努になってから、映画評論家が見るような映画ではなくなった。。が、子どもの映画ってのはそうしたもんでしょ。かつて、クレヨンしんちゃんは俗悪アニメと言われて子どもに見せたくないアニメのナンバー1だった。それが今では子どもも大人も感動する映画になってしまった。そうした状況に製作側がもう飽きちゃったのかもしれない。原惠一氏は今作でも絵コンテ(脚本)で参加している。単に監督の変更による路線変更ではないのだ。でも、マイク水野も出てくるし、寂れた映画館が舞台という設定とかブッシュそっくりの悪役(その名もジャスティス・ラヴ!)は映画ファンにとっては未だに興味を覚える小道具でやっぱ映画ファンでも楽しめちゃうのだ。
アップルシード 4/29 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★
→今や、日本のアニメは視覚効果を越えてストーリーで勝負していく時期になってきたと思う。この映画も多分にも哲学的な命題を含んだ作品で少し、考えもさせてくれるがおおむね、単調で退屈だった。プロデュースは「ピンポン」の曽利文彦。サントラは相変わらず豪華でまあ面白い作品なんですがある意味、対極の「東京ゴッドファーザーズ」には何歩も及ばない。
高岡早紀、離婚でおめでとうございます!(俺の人生には何の関係もないけど)保坂は女を殴るらしいんで、どこにでも逝ってください。
☆点と線 4/6 高槻松竹セントラル
★★★
→全国の時刻表マニアを増やした作品(ウソ)。時代劇の印象が強すぎて、現代劇の山形勲はなんか違うような印象がした。加藤嘉がまたまた好演。
☆天城越え 4/6 高槻松竹セントラル
★★★★
→長らく、ジュリーの嫁さんが田中裕子というのが疑問だったのだが、若い時の彼女は大変美しかったことをこの作品で気づかされた。「二十四の瞳」ではイモくさかったんだけど、この映画の彼女はなんとも美しい。雨の中での立ち姿を見た時にはため息をついてしまった。この映画では激しい濡れ場も披露してます。人気が出始めた汐路章の田舎者っぷりが短い出番なれど大変印象に残った。石橋蓮司と樹木希林が夫婦役で出演しているが、これは何だな、「いつかギラギラする日」と同じ組み合わせだな。それから汐路章も短い出番ながらも強烈な印象。
☆疑惑 4/7 高槻松竹セントラル
★★★★★
→子どもの頃に見て大層、怖い映画だと思った。印象に残ってるのは桃井かおりが夫の死体を見て誰が見てもウソだとわかる嗚咽をあげるところ。悪人だと思われた被疑者が実は犯人ではなかった、というのはよくある図式だが、桃井かおりは無罪であるが完全な悪人。観客は最後まで溜飲を下げることもできねえ作品。桃井かおりの過去を書きたてる新聞記者の柄本明にやや共感を覚える。桃井かおりはそんなに好きじゃないが、この映画の完璧な悪人っぷりは相当の芸達者さを感じさせる。
☆鬼畜 4/7 高槻松竹セントラル
★★★★★
→あのラストを少年が父親をかばったと思うか、見捨てたと思うかは人によって違うと思う。映画もそれを考えさせるように終わっている。やはり緒形拳は見捨てられたのだろうと私は思う。
赤目四十八瀧心中未遂 4/10 第七藝術劇場
★★
→2時間40分という大変長い映画。今が旬の寺島しのぶが主演である。昨年の湯布院映画祭で間近で見た時にはそんなに綺麗とは思わんかったがやはりスクリーンで見えると映えるねえ、この人は。俺は「ヴァイブレータ」をそんなには買わないし、この映画も大絶賛しないがこの人は確かに映画女優だと思うし、この人抜きでこの二本は考えられなかっただろう。尼崎がアンダーワールドと言う設定の童話的な映画になっており、あくまでも架空ですよという説明がついているんだろう。が、関西人にとっての尼崎という町は、こんな町だと言われてたら納得してしまうような雰囲気を持った町なのだ。多分、金髪で総髪の彫り師もアパートの一室で臓物を串に刺して生計をたてている若者もいるのだろう。ダウンタウンの松本は「尼崎には”アマー”という貨幣がある」と言っていたが、多分本当だろう。(んなわけない。)ということで文芸作品なんだが私は過分にもコメディとして楽しんでしまった。蛙が腐って死ぬ場面がキモくて、凄く厭な気分になった。
クイール 4/10 MOVIX京都シアター1
★★
→私が犬を飼ったことないためか、ちっとも感激しないままおわった。犬を飼っている人はまた違う感想はあのラストで激泣きなんだろう。犬は嫌いでないが、昨今の愛犬家の振る舞いには少しヒく。動物愛護団体は今や圧力団体でさあね。寺島しのぶがまた出ていたが彼女はいい役をもらっているなと思った。「ごめん」でデビューした櫻谷由貴花ちゃんがでていた。椎名桔平は意外に演技の幅が広い。崔監督の職人技がたっぷり楽しめる作品であった。
きょうのできごと a day on the planet 4/10 MOVIX京都シアター7
★★★★
→繊細な映画作りが評価される行定勲が監督。この人はクソ真面目でやや抹香くさいところがあるんだが、演出に軽さが出てきてテンポで見せてくれる作品になっていた。群像劇にしては登場人物の描き方に濃紺がありすぎで、雑な脚本なんだが、カットを丁寧に割って心地よいテンポで見せてくれる。何より、登場人物の関西弁が自然でちっとも引っかからない。うまい。脇役では津田寛治がいい。派谷恵美はもっと映画に出て欲しい。かなり可愛いんだし。夜の出町柳を使うシーンがあるのだが、これはもう行定のセンスのよさが抜群に出たところ。大学時代、この出町柳の雰囲気が好きで15分も歩いてこの駅から通学してた、あの頃を思い出した。夜中までうにゃうにゃしてて、いきなり蟹を食いに行くというところもいい。もう大学卒業して3年かいな。。懐かしいなあ。。
N.Y.式ハッピー・セラピー 4/17 京極東宝3
★
→「パンチドランクラブ」を見た時には俺がアダム・サンドラーの映画を見るこたあ、もうないでと思ったがまた見てしまった。それもジャックニコルソンが出てるからなんだが。。でもつまんない。公開はたった一週間で終了で封切の日なのにガラガラだった。カメオ出演を追って楽しむのがこの映画の正しい見方だろう。
恋愛適齢期 4/17 MOVIX京都シアター6
★★★
→「アバウトシュミット」で枯れ果てた爺さんも演じるが、こういう役も相変わらずやるのだ。セックスシンボルは健在なり、をアピールした作品。そういや、独身でモデルと付き合ってるんだよな。ダイアン・キートンもまだまだ魅力的やね。「マイ・ルーム」以来、久しぶりに見た。ひっそりとアカデミー女優のフランシス・マクドーマンドが出てるのが隠し味やね。
・・・・あれ?一回更新した?これ
☆点と線 4/6 高槻松竹セントラル
★★★
→全国の時刻表マニアを増やした作品(ウソ)。時代劇の印象が強すぎて、現代劇の山形勲はなんか違うような印象がした。加藤嘉がまたまた好演。
☆天城越え 4/6 高槻松竹セントラル
★★★★
→長らく、ジュリーの嫁さんが田中裕子というのが疑問だったのだが、若い時の彼女は大変美しかったことをこの作品で気づかされた。「二十四の瞳」ではイモくさかったんだけど、この映画の彼女はなんとも美しい。雨の中での立ち姿を見た時にはため息をついてしまった。この映画では激しい濡れ場も披露してます。人気が出始めた汐路章の田舎者っぷりが短い出番なれど大変印象に残った。石橋蓮司と樹木希林が夫婦役で出演しているが、これは何だな、「いつかギラギラする日」と同じ組み合わせだな。それから汐路章も短い出番ながらも強烈な印象。
☆疑惑 4/7 高槻松竹セントラル
★★★★★
→子どもの頃に見て大層、怖い映画だと思った。印象に残ってるのは桃井かおりが夫の死体を見て誰が見てもウソだとわかる嗚咽をあげるところ。悪人だと思われた被疑者が実は犯人ではなかった、というのはよくある図式だが、桃井かおりは無罪であるが完全な悪人。観客は最後まで溜飲を下げることもできねえ作品。桃井かおりの過去を書きたてる新聞記者の柄本明にやや共感を覚える。桃井かおりはそんなに好きじゃないが、この映画の完璧な悪人っぷりは相当の芸達者さを感じさせる。
☆鬼畜 4/7 高槻松竹セントラル
★★★★★
→あのラストを少年が父親をかばったと思うか、見捨てたと思うかは人によって違うと思う。映画もそれを考えさせるように終わっている。やはり緒形拳は見捨てられたのだろうと私は思う。
赤目四十八瀧心中未遂 4/10 第七藝術劇場
★★
→2時間40分という大変長い映画。今が旬の寺島しのぶが主演である。昨年の湯布院映画祭で間近で見た時にはそんなに綺麗とは思わんかったがやはりスクリーンで見えると映えるねえ、この人は。俺は「ヴァイブレータ」をそんなには買わないし、この映画も大絶賛しないがこの人は確かに映画女優だと思うし、この人抜きでこの二本は考えられなかっただろう。尼崎がアンダーワールドと言う設定の童話的な映画になっており、あくまでも架空ですよという説明がついているんだろう。が、関西人にとっての尼崎という町は、こんな町だと言われてたら納得してしまうような雰囲気を持った町なのだ。多分、金髪で総髪の彫り師もアパートの一室で臓物を串に刺して生計をたてている若者もいるのだろう。ダウンタウンの松本は「尼崎には”アマー”という貨幣がある」と言っていたが、多分本当だろう。(んなわけない。)ということで文芸作品なんだが私は過分にもコメディとして楽しんでしまった。蛙が腐って死ぬ場面がキモくて、凄く厭な気分になった。
クイール 4/10 MOVIX京都シアター1
★★
→私が犬を飼ったことないためか、ちっとも感激しないままおわった。犬を飼っている人はまた違う感想はあのラストで激泣きなんだろう。犬は嫌いでないが、昨今の愛犬家の振る舞いには少しヒく。動物愛護団体は今や圧力団体でさあね。寺島しのぶがまた出ていたが彼女はいい役をもらっているなと思った。「ごめん」でデビューした櫻谷由貴花ちゃんがでていた。椎名桔平は意外に演技の幅が広い。崔監督の職人技がたっぷり楽しめる作品であった。
きょうのできごと a day on the planet 4/10 MOVIX京都シアター7
★★★★
→繊細な映画作りが評価される行定勲が監督。この人はクソ真面目でやや抹香くさいところがあるんだが、演出に軽さが出てきてテンポで見せてくれる作品になっていた。群像劇にしては登場人物の描き方に濃紺がありすぎで、雑な脚本なんだが、カットを丁寧に割って心地よいテンポで見せてくれる。何より、登場人物の関西弁が自然でちっとも引っかからない。うまい。脇役では津田寛治がいい。派谷恵美はもっと映画に出て欲しい。かなり可愛いんだし。夜の出町柳を使うシーンがあるのだが、これはもう行定のセンスのよさが抜群に出たところ。大学時代、この出町柳の雰囲気が好きで15分も歩いてこの駅から通学してた、あの頃を思い出した。夜中までうにゃうにゃしてて、いきなり蟹を食いに行くというところもいい。もう大学卒業して3年かいな。。懐かしいなあ。。
N.Y.式ハッピー・セラピー 4/17 京極東宝3
★
→「パンチドランクラブ」を見た時には俺がアダム・サンドラーの映画を見るこたあ、もうないでと思ったがまた見てしまった。それもジャックニコルソンが出てるからなんだが。。でもつまんない。公開はたった一週間で終了で封切の日なのにガラガラだった。カメオ出演を追って楽しむのがこの映画の正しい見方だろう。
恋愛適齢期 4/17 MOVIX京都シアター6
★★★
→「アバウトシュミット」で枯れ果てた爺さんも演じるが、こういう役も相変わらずやるのだ。セックスシンボルは健在なり、をアピールした作品。そういや、独身でモデルと付き合ってるんだよな。ダイアン・キートンもまだまだ魅力的やね。「マイ・ルーム」以来、久しぶりに見た。ひっそりとアカデミー女優のフランシス・マクドーマンドが出てるのが隠し味やね。
・・・・あれ?一回更新した?これ
ラブ・アクチュアリー 3/23 京極東宝3
★★★★★
→素敵な脚本があればいい。そこにクールな音楽があればなおいい。もう一つ贅沢を言うなら演出をしっかり読み込んで、なりきってくれる俳優があればいい。まあ三拍子揃った映画でございます。明らかにデート映画でございますが、独り者でも見に行く価値あります。まあ映画好きの人ならキャストだけでも行かれてるとは思いますが。ビリー・ボブ・ソーントンのリアルなアメリカ大統領ぶりがなかなかいい。が、私はやはりアラン・リックマンに尽きるな。好きなエピソードは老いぼれロック歌手のとポルノ現場のやつだな。サントラが欲しくなる映画なんで事前に買うもよし、後で買うもよし。どっちにしても買いなはれ。
☆迷走地図 3/27 高槻松竹セントラル
★★★★
→この日から「松本清張特集上映」がスタート。まずは1983年に野村芳太郎が撮ったこの作品から。政治家を演じるのが勝新太郎でその妻が岩下志麻で秘書が渡瀬恒彦という重量級のキャストなんだが、他にもキャストを挙げるだけでも悲鳴を挙げたくなるほどの豪華キャストの数々である。ストーリーは政界ドラマなんだが、岩下志麻と渡瀬恒彦のロマンスに多くが割かれているのでメロドラマと言ってもいいと思う。津川雅彦の呑気な二世議員っぷりも楽しいし、伊丹十三の田中角栄の物真似も楽しい。どっしりと腰を落ち着けて楽しみたい作品。
☆霧の旗 3/27 高槻松竹セントラル
★★★
→山田洋次が1965年に撮ったサスペンス。展開がコロコロ変わってなかなか読めないまま、衝撃のエンドを迎える。テンポよく、仕上げる映画センスってのはたいしたもんだが、最もドロドロと描いた方が多分よかった。が、それは山田監督の不得意分野か。倍賞千恵子の可愛さに思わず、息を飲む。
殺人の追憶 3/27 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★★
→犯罪は社会とは不可避で注目された犯罪は時にはその時代の象徴にすらなりうる。韓国のみならず、日本でもこの映画が受け入れられたのはこの手の”日本の”映画を見たい観客もいるはずだ。「復讐するは我にあり」「実録三億円事件・時効成立」のような映画を俺は今、強烈に見たい。題はこれだ。「グリコ森永事件・食うたら死ぬで」。監督は崔洋一で。こういう骨太な映画を作る度胸のあるプロデューサーは。。おらんよねえ。。
ほえる犬は噛まない 3/28 動物園前シネフェスタ4(Screen4)
★★★★
→とらえようのないふわふわとしたコメディで、微笑ましくもあるんだが、描いているのはブラックコメディで油断ができない。主演のペ・ドゥナちゃんが可愛い。期待しる!
☆張込み 3/28 高槻松竹セントラル
★★★
→強盗殺人犯を追っている刑事が犯人の元情婦である女の家を張り込むのがメインのストーリー。刑事を演じるのが宮口精二と大木実。宮口精二の飄々とした感じがいい。犯人の情婦で現在は田舎の平凡な主婦をやっている高峰秀子は前半と後半で全く違う演技を披露してくれる。田村高廣との逢瀬からラストにかけては息を飲むほど。下宿の娘に小田切みきも出てました。
☆ゼロの焦点 3/28 高槻松竹セントラル
★★★★
→当事者が調査を進めて事件を解明してきて、今まで出会った人物から犯人を割り出す。そしてラストはその犯人との対決。という火曜サスペンスで飽きるほど繰り返されている形式のサスペンス。西村晃、加藤嘉、南原宏と芸達者が火花が散らす。有馬稲子演じる娼婦が結構好き。
☆影の車 3/30 高槻松竹セントラル
★★★★★
→「砂の器」とほとんど同じスタッフで同じような感じで作った、泣かせの傑作。加藤剛と岩下志麻の不倫劇がテーマでそこに加藤剛の幼い頃のエピソードが綴られる。女の子どもは私と殺そうとしているのではないか?それともただの思い過ごしか?観客は手に汗を握りながら、そのストーリーをじっと見守る。彼はそう思うだけの理由があったのだ。。妙にざらざらとした、不気味な映像が挟み込まれ、疑惑、幻想を煽る。”業”というものを考えてしまう。
☆黒い画集 あるサラリーマンの証言 3/30 高槻松竹セントラル
★★★
→明るく楽しい東宝映画の常連だった小林桂樹が主演のサスペンス。平凡なサラリーマンが情事を隠す為についた嘘が一人の男の人生を変えてしまう。。という自分が当事者だったら、たまらん作品。最近、ドラマ化されてましたね。男は決して悪人ではないが、善人ではない。何とかもがこうとするが深みにはまりこんでしまう。。そしてそのラストは。。松本清張の映画は常に人間の”業”を描くがこれも強烈。力みかえった西村晃の刑事役が秀逸。(ドラマではショーケンがやってましたが、映画ではそんな重要な役じゃないです。)
★★★★★
→素敵な脚本があればいい。そこにクールな音楽があればなおいい。もう一つ贅沢を言うなら演出をしっかり読み込んで、なりきってくれる俳優があればいい。まあ三拍子揃った映画でございます。明らかにデート映画でございますが、独り者でも見に行く価値あります。まあ映画好きの人ならキャストだけでも行かれてるとは思いますが。ビリー・ボブ・ソーントンのリアルなアメリカ大統領ぶりがなかなかいい。が、私はやはりアラン・リックマンに尽きるな。好きなエピソードは老いぼれロック歌手のとポルノ現場のやつだな。サントラが欲しくなる映画なんで事前に買うもよし、後で買うもよし。どっちにしても買いなはれ。
☆迷走地図 3/27 高槻松竹セントラル
★★★★
→この日から「松本清張特集上映」がスタート。まずは1983年に野村芳太郎が撮ったこの作品から。政治家を演じるのが勝新太郎でその妻が岩下志麻で秘書が渡瀬恒彦という重量級のキャストなんだが、他にもキャストを挙げるだけでも悲鳴を挙げたくなるほどの豪華キャストの数々である。ストーリーは政界ドラマなんだが、岩下志麻と渡瀬恒彦のロマンスに多くが割かれているのでメロドラマと言ってもいいと思う。津川雅彦の呑気な二世議員っぷりも楽しいし、伊丹十三の田中角栄の物真似も楽しい。どっしりと腰を落ち着けて楽しみたい作品。
☆霧の旗 3/27 高槻松竹セントラル
★★★
→山田洋次が1965年に撮ったサスペンス。展開がコロコロ変わってなかなか読めないまま、衝撃のエンドを迎える。テンポよく、仕上げる映画センスってのはたいしたもんだが、最もドロドロと描いた方が多分よかった。が、それは山田監督の不得意分野か。倍賞千恵子の可愛さに思わず、息を飲む。
殺人の追憶 3/27 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★★
→犯罪は社会とは不可避で注目された犯罪は時にはその時代の象徴にすらなりうる。韓国のみならず、日本でもこの映画が受け入れられたのはこの手の”日本の”映画を見たい観客もいるはずだ。「復讐するは我にあり」「実録三億円事件・時効成立」のような映画を俺は今、強烈に見たい。題はこれだ。「グリコ森永事件・食うたら死ぬで」。監督は崔洋一で。こういう骨太な映画を作る度胸のあるプロデューサーは。。おらんよねえ。。
ほえる犬は噛まない 3/28 動物園前シネフェスタ4(Screen4)
★★★★
→とらえようのないふわふわとしたコメディで、微笑ましくもあるんだが、描いているのはブラックコメディで油断ができない。主演のペ・ドゥナちゃんが可愛い。期待しる!
☆張込み 3/28 高槻松竹セントラル
★★★
→強盗殺人犯を追っている刑事が犯人の元情婦である女の家を張り込むのがメインのストーリー。刑事を演じるのが宮口精二と大木実。宮口精二の飄々とした感じがいい。犯人の情婦で現在は田舎の平凡な主婦をやっている高峰秀子は前半と後半で全く違う演技を披露してくれる。田村高廣との逢瀬からラストにかけては息を飲むほど。下宿の娘に小田切みきも出てました。
☆ゼロの焦点 3/28 高槻松竹セントラル
★★★★
→当事者が調査を進めて事件を解明してきて、今まで出会った人物から犯人を割り出す。そしてラストはその犯人との対決。という火曜サスペンスで飽きるほど繰り返されている形式のサスペンス。西村晃、加藤嘉、南原宏と芸達者が火花が散らす。有馬稲子演じる娼婦が結構好き。
☆影の車 3/30 高槻松竹セントラル
★★★★★
→「砂の器」とほとんど同じスタッフで同じような感じで作った、泣かせの傑作。加藤剛と岩下志麻の不倫劇がテーマでそこに加藤剛の幼い頃のエピソードが綴られる。女の子どもは私と殺そうとしているのではないか?それともただの思い過ごしか?観客は手に汗を握りながら、そのストーリーをじっと見守る。彼はそう思うだけの理由があったのだ。。妙にざらざらとした、不気味な映像が挟み込まれ、疑惑、幻想を煽る。”業”というものを考えてしまう。
☆黒い画集 あるサラリーマンの証言 3/30 高槻松竹セントラル
★★★
→明るく楽しい東宝映画の常連だった小林桂樹が主演のサスペンス。平凡なサラリーマンが情事を隠す為についた嘘が一人の男の人生を変えてしまう。。という自分が当事者だったら、たまらん作品。最近、ドラマ化されてましたね。男は決して悪人ではないが、善人ではない。何とかもがこうとするが深みにはまりこんでしまう。。そしてそのラストは。。松本清張の映画は常に人間の”業”を描くがこれも強烈。力みかえった西村晃の刑事役が秀逸。(ドラマではショーケンがやってましたが、映画ではそんな重要な役じゃないです。)