今更ながら昨年10月に見た映画の感想など。
順次、書いていきます。50本ぐらいたまってるしね。

インファナル・アフェア 無間序曲 10/5 MOVIX京都シアター5
★★★★★
→インファナル・アフェアも大変面白かったですが、この映画はそれ以上に面白かった。ヤクザのサムとウォン警部が中心に前作のプロローグと語られていくそのストーリーは前作よりも彩り深く、キャストを配置して最大限に生かしきっている。前作を見ている間に出てきた疑問の幾つかが解消され、次作で明かされる(はず)の疑問を出しながら、映画は見事なテンポで進行している。一介のチンピラだったサムの変身ぶりがまぶしく、配下を次々に粛清していくハウの存在感が映画に重みを出している。アンディ・ラウとトニー・レオンが出演していない分、脚本でしっかり見せてくれるなんざあ、香港映画界もなかなかやるじゃないの。監督は撮影出身のアンドリュー・ラウ(撮影、プロデューサー兼務)と新人のアラン・マック。アラン・マックは脚本も書いている。この人は注目です。次回作はゴールデンウィーク公開(香港ではDVDも出てるらしいが)でそれまでは死ねませんな!期待を裏切らんようにたのんます!

ぼくセザール10歳半1m39cm 10/9 みなみ会館
★★★
→フランスのジャリ映画。主人公が普通の等身大の少年で自分の少年時代を思い出しながら見ました。(私も太めな少年だったのです。)女の子のために、という非常に正しい目的で冒険に出発するというのもいい感じだ。セザールのお母さんをやったのは「パルプフィクションでブルース・ウィリスの恋人をやったマリア・ド・メディルシュ。とっても可愛いぞ。こじんまりとした可愛らしい作品でクスクス笑いながら見てられる作品。

SURVIVE STYLE5+ 10/10 ナビオTOHOシネプレックス シアター6
★★★★
→如何に日本映画らしくなく見せるかに腐心した日本映画。「CUT」あたりが好きそう。スタッフはCM畑出身の人でむじんくん、BOSSのコラボCM(布袋が目を光らせてた)やDAKARAのCMを作った関口現と多田琢。CM畑からは腐るほど監督が来てて駄作を作り散らしてるので不安だったがこの人達は映画がなんたるかを理解して今の日本映画に足りねえテンポでかっ飛ばしてくれている。。。。前半は。後半はややもたついた。キャストが日本映画を代表するような役者を集めたような感じで顔見世のような賑やかさである。津田寛治(相変わらず男前だ)、森下能幸(相変わらず変な顔だ)、荒川良々(相変わらず可愛い顔だ)の起用がとても嬉しい。他にキャストをざっと挙げると浅野忠信、橋本麗香(こいつは女の布袋か?)小泉今日子(不発)、阿部寛(実は阿部ちゃんは変な役が大好きで佐々木浩久の「血を吸う宇宙」には自前の衣装で出演するほどの熱の入り用)、岸部一徳(よくこんな役やったよ)、麻生祐未(人妻になっても美しさはかわらぬ)、唯野未歩子(こんな先生いたなあ)、加瀬亮、三輪明日美、貫地谷しほりに少年ながらあややに顔が似てる神木隆之介君ととっても豪華だ。ただ千葉ちゃんは本当にこの手のコメディに向かないことがわかった。それから。。「スナッチ」の大ファンである私にはヴィニー・ジョーンズは神である。「パルプフィクション」のサミュエル・L・ジャクソンを意識したような役柄はとってもよかった。いい映画だったな、うんうん。

CODE46 10/10 テアトル梅田2
★★★
→ああしたレトロフューチャーな世界は嫌いではないが、後半のストーリーが見ててつらすぎる。「火の鳥」でもこんなのあったなあ。サマンサ・モートンは「マイノリティレポート」に引き続き、坊主での出演。彼女は映画マニアに受ける女優さんだな、と何となく思う。薄命っぽい感じが漂っている。そういや、ティム・ロビンスも不幸な役多いな。セックスシーンが痛々しい。で、結局二人は○○相○だったのかい?ようわからんかったよ。

スウィングガールズ 10/11 TOHOシネマズ高槻4
★★★
→今年は多くの日本映画がロングランを続けていますが、この映画もその一本。まあ基準以上の作品だとは思います。。というか、面白かった。この映画のヒットの影響は大きい。矢口監督は四畳半自己満足映画ばかりのオタク日本映画界(今の阪本とか黒沢)において、同じオタクでも前向きに「映画を1年に10本ほど見るけど日本映画はほとんど見ない」という日本映画が最も苦手と思われる分野に完全に切り込み、成功したのだ。これはすげえことなのだぞ。フジテレビの亀山氏が製作に名を連ねているから見ても矢口監督の映画が一般で洋画を相手に対等に戦えると認められていることが垣間見えるではないか。テレビの人はシビアですしね。ただ、ベタな題材をスマートに仕上げるのがこの人の本領だったのが、今回はあまりにもストレートに撮りすぎて昔の東宝映画みたいな雰囲気がある。少し、わかりやすくさせすぎという感じがした。井筒和幸じゃねえんだから。パンフを読むとチョイ役の少女にまで細かいキャラクター設定までしている。本当にこの監督、映画が好きなんやなあ。。好きなシーンでラストの演奏。吹奏楽部の部長がジャズのリズムで手拍子はじめるところなんかもいい。

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