下条正巳さん、逝去。享年88歳。
実は「男はつらいよ」を全部見ている私には、おなじみの俳優でした。「教祖誕生」のインチキ教祖とか「白い巨塔」の教授役などが印象的でした。合掌。

☆ゴッド・ファーザー<デジタル・リマスター版> 6/19 パラダイススクエア1
★★★★★
→情けない話ですが、この映画見るのははじめてでした。スクリーンで見れてよかったと思います。ストーリーはいろんなもののパロディに出尽くされてるので大体、知ってたが充分に楽しめた。(とんねるずのコントが一番よくできてたと思う)先ごろ亡くなったマーロン・ブランドは当時47歳で老けメイクで初老の男性を演じている。何があってもへこたれない、狡猾な男を楽しそうに演じているのが印象的だった。アル・パチーノもロバート・デュバルもダイアン・キートンもみんな若かった。出番は少なかったが「狼たちの午後」の演技も印象的だった故ジョン・カザーレが一番好きだな。やっぱりこの映画はスクリーンで見たいねえ。PART?も映画館でやってくれるとありがたいんだが。。

☆続・悪名 6/20 みなみ会館
★★★
→この日は中村玉緒の舞台挨拶があった。監督の田中徳三によると「悪名」は一作のみの予定だったので、今東光の原作は「悪名」で全部使ってしまったので今作はほとんどオリジナルストーリーだったらしい。ストーリーはまさに続編という感じで目新しさはないのだが、前作で出てきた登場人物がほとんど出てきているので前作のファンには楽しい出来栄えになっているのはさすがというべきか。浪花千栄子のきっぷのいい女親分っぷりがもう一度楽しめたのは嬉しかった。なお、田中徳三はこの続編は全く考えておらず、相棒の貞を最後に殺してしまった。が、映画は続編が作られることになって頭をひねった挙句に貞の弟の清次(演じるのは同じ田宮次郎である)で「新・悪名」が作られることになった。勝新太郎と中村玉緒は「悪名」の前に婚約して「続悪名」は結婚後、第一作目であったと言う。奇しくもヤクザの親分役に玉緒の父である中村雁治郎が出て”親子”共演をしているのが面白い。なお、貞の情婦をやった藤原礼子は後に若山さんの奥さん(後に離婚)になっています。

天国の本屋〜恋火 6/20 MOVIX京都シアター6
★★
→竹内結子は本当にいい女優さんになったと思う。香川照之をぶん殴るシーンなんか鬼気迫っておった。もっと映画に出て欲しいと思う。映画自体は凡作であるが、キャストのおかげで一応、見れる作品になっている。出番は少ないが香川照之はめちゃくちゃよかったなあ。ただ、田舎の青年部にはあんなに若者はいないと思う。

☆秦・始皇帝 6/25 みなみ会館
★★
→永田ラッパが大映創立20周年を記念して台湾で撮影したワールドワイドな作品。勝新太郎、市川雷蔵、若尾文子、山本富士子、東野英治朗、川口浩、宇津井健、長谷川一夫とほとんどの大映俳優が出演したような、超豪華キャストで金もめちゃくちゃかかった大層な作品である。。が、そんなに面白くない。勝新以外はみんな、出番も少ないしね。なんか歴史を勉強してるみたいで、ドラマも少ないしね。テンポも悪いし。労役夫に身を落として始皇帝暗殺を企む太子を演じた宇津井健の壮絶な最期が印象に残ってる。血をダラダラ流しながら笑って死んでいく、ぞっとした。

☆泥棒番付 6/25 みなみ会館
★★★★
→司馬遼太郎の短編を伊藤大輔が脚本化。監督は「雁」の池広一夫で主演は勝新太郎。派手さはないが、綺麗にまとまった佳作で充分に楽しめる。人を食った感じに勝新を手玉に取る奉行を演じた内田朝雄がとてもいい。みなみ会館の「勝新映画祭」はこれにて終了。

■殺人の追憶 6/25 みなみ会館
★★★★★
→二度見ると本当に細かいところにまで、様々な伏線を張っていることがわかる。多分、取材に相当に時間をかけて丁寧に作りこんでいるのだろう。今の日本映画にこれほど丁寧に作りこむ、金と時間の余裕はないのが悔しい。当初はずっこけていた刑事達が徐々に犯罪に怒りを感じ始め、そして状況に太刀打ちできずに士気を失っていく様が見事にテンポよく描かれている。本当に凄い作品だ。

☆大脱走<公開40周年記念ニュープリント>  6/26 パラダイススクエア2
★★★★★
→スティーヴ・マックィーンが主演した「タワーリング・インフェルノ」っていう映画は74年の大ヒット作で、日本でも日本映画と洋画のシェアをひっくり返しちゃったらしい。50歳という若さで今から20年以上前に亡くなった俳優だがいまだに人気がある。映画を見れば、そのわけもわかる。やっぱりかっこいいもんなあ。。戦争中にドイツ軍に捕まった捕虜の脱走劇を演じた映画である。実話を元にしてるだけあってシリアスな映画なんだが、何とも牧歌的で見てて全く飽きが来ない。”トンネル建設”の音をコーラスでごまかすってのも面白かったし、調達屋(ジェームズ・ガーナー)のやり口も面白い。チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボローと名優ぞろいなのもすごい。クライマックスの脱走のシーンで、バイクで駆け抜けるマックィーンはやっぱりため息がでるほどかっこよかった。

リアリズムの宿 6/26 テアトル梅田2
★★★
→後から思い出し笑いをしてしまうような作品。くるりの歌がとてもいいねえ。

海猿 6/28 イオンシネマ久御山7
★★★★
→「踊る」のスタッフが作った映画。シリアスなドラマではあるが、笑いどころも忘れずに観客を飽きさせずにラストまで楽しませてくれるのはさすがだと思った。伊藤淳史、伊藤英明の伊藤コンビは映画での演技力は折り紙つきだが、「昭和歌謡大全集」の村田充もなかなかよかった。海東健は演技が下手でどうしようもないんだが、ニヒルなキャラクターを隙無く演じきっており、次に期待が持てる。「深呼吸の必要」「天国の本屋〜恋火」そしてこの作品と6月は香里奈強化月間であったわけだが、この映画がデビューだったらしい。3本見るとやはり一番最後に撮った「深呼吸の必要」の演技が一番うまかったと思う。。が、この人もこれからやね。それから。。はっきり言って嫌いだった加藤あいが映画で見ると意外に可愛かった。続編も期待。

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