ラブ・アクチュアリー 3/23 京極東宝3
★★★★★
→素敵な脚本があればいい。そこにクールな音楽があればなおいい。もう一つ贅沢を言うなら演出をしっかり読み込んで、なりきってくれる俳優があればいい。まあ三拍子揃った映画でございます。明らかにデート映画でございますが、独り者でも見に行く価値あります。まあ映画好きの人ならキャストだけでも行かれてるとは思いますが。ビリー・ボブ・ソーントンのリアルなアメリカ大統領ぶりがなかなかいい。が、私はやはりアラン・リックマンに尽きるな。好きなエピソードは老いぼれロック歌手のとポルノ現場のやつだな。サントラが欲しくなる映画なんで事前に買うもよし、後で買うもよし。どっちにしても買いなはれ。

☆迷走地図 3/27 高槻松竹セントラル
★★★★
→この日から「松本清張特集上映」がスタート。まずは1983年に野村芳太郎が撮ったこの作品から。政治家を演じるのが勝新太郎でその妻が岩下志麻で秘書が渡瀬恒彦という重量級のキャストなんだが、他にもキャストを挙げるだけでも悲鳴を挙げたくなるほどの豪華キャストの数々である。ストーリーは政界ドラマなんだが、岩下志麻と渡瀬恒彦のロマンスに多くが割かれているのでメロドラマと言ってもいいと思う。津川雅彦の呑気な二世議員っぷりも楽しいし、伊丹十三の田中角栄の物真似も楽しい。どっしりと腰を落ち着けて楽しみたい作品。

☆霧の旗 3/27 高槻松竹セントラル
★★★
→山田洋次が1965年に撮ったサスペンス。展開がコロコロ変わってなかなか読めないまま、衝撃のエンドを迎える。テンポよく、仕上げる映画センスってのはたいしたもんだが、最もドロドロと描いた方が多分よかった。が、それは山田監督の不得意分野か。倍賞千恵子の可愛さに思わず、息を飲む。

殺人の追憶 3/27 TOHOシネマズ高槻 スクリーン3
★★★★★
→犯罪は社会とは不可避で注目された犯罪は時にはその時代の象徴にすらなりうる。韓国のみならず、日本でもこの映画が受け入れられたのはこの手の”日本の”映画を見たい観客もいるはずだ。「復讐するは我にあり」「実録三億円事件・時効成立」のような映画を俺は今、強烈に見たい。題はこれだ。「グリコ森永事件・食うたら死ぬで」。監督は崔洋一で。こういう骨太な映画を作る度胸のあるプロデューサーは。。おらんよねえ。。

ほえる犬は噛まない 3/28 動物園前シネフェスタ4(Screen4)
★★★★
→とらえようのないふわふわとしたコメディで、微笑ましくもあるんだが、描いているのはブラックコメディで油断ができない。主演のペ・ドゥナちゃんが可愛い。期待しる!

☆張込み 3/28 高槻松竹セントラル
★★★
→強盗殺人犯を追っている刑事が犯人の元情婦である女の家を張り込むのがメインのストーリー。刑事を演じるのが宮口精二と大木実。宮口精二の飄々とした感じがいい。犯人の情婦で現在は田舎の平凡な主婦をやっている高峰秀子は前半と後半で全く違う演技を披露してくれる。田村高廣との逢瀬からラストにかけては息を飲むほど。下宿の娘に小田切みきも出てました。

☆ゼロの焦点 3/28 高槻松竹セントラル
★★★★
→当事者が調査を進めて事件を解明してきて、今まで出会った人物から犯人を割り出す。そしてラストはその犯人との対決。という火曜サスペンスで飽きるほど繰り返されている形式のサスペンス。西村晃、加藤嘉、南原宏と芸達者が火花が散らす。有馬稲子演じる娼婦が結構好き。

☆影の車 3/30 高槻松竹セントラル
★★★★★
→「砂の器」とほとんど同じスタッフで同じような感じで作った、泣かせの傑作。加藤剛と岩下志麻の不倫劇がテーマでそこに加藤剛の幼い頃のエピソードが綴られる。女の子どもは私と殺そうとしているのではないか?それともただの思い過ごしか?観客は手に汗を握りながら、そのストーリーをじっと見守る。彼はそう思うだけの理由があったのだ。。妙にざらざらとした、不気味な映像が挟み込まれ、疑惑、幻想を煽る。”業”というものを考えてしまう。

☆黒い画集 あるサラリーマンの証言 3/30 高槻松竹セントラル
★★★
→明るく楽しい東宝映画の常連だった小林桂樹が主演のサスペンス。平凡なサラリーマンが情事を隠す為についた嘘が一人の男の人生を変えてしまう。。という自分が当事者だったら、たまらん作品。最近、ドラマ化されてましたね。男は決して悪人ではないが、善人ではない。何とかもがこうとするが深みにはまりこんでしまう。。そしてそのラストは。。松本清張の映画は常に人間の”業”を描くがこれも強烈。力みかえった西村晃の刑事役が秀逸。(ドラマではショーケンがやってましたが、映画ではそんな重要な役じゃないです。)

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