一人で過ごす人にも二人で過ごす人にもメリークリスマス「東京ゴッドファーザーズ」
2003年12月24日 さあ今年もクリスマスがやって参りました。私のような毒男(こう書いて”どくしん”と呼ぶ)にとってはどうでもいいことなんですが、一人で見ようが二人で見ようがお薦めのクリスマス映画を一本紹介しておきます。地方によってはもう公開が終わっているかもしれませんが「千年女優」の今敏監督の最新作「東京ゴッドファーザーズ」。「レボリューション6」を製作したソニー・ピクチャーズ・ワールド・シネマの第三作目となるアニメ映画です。
12月24日。東京は雪が降りしきるホワイトクリスマスになった。その東京の片隅でひっそりと生きるホームレスがいた。元競輪選手のギンちゃんとオカマのハナちゃんに家出娘のミユキの3人はゴミの山から赤ちゃんを拾ってしまう。ギンちゃんは警察に届けようとするがハナちゃんは清子という名前をつけてしまうほどの可愛がりよう。一夜限りの約束のはずが、3人は清子の親探しを始めてしまう。
手がかりは清子が握っていたコインロッカーのカギだけ。コインロッカーを開けてみると荷物が入っていた。手がかりになりそうなのはスナックの名刺と数枚の写真だけ。スナックの名刺の住所に向かう3人。スナックのオーナーであるヤクザを割り出して、話を聞こうとした寸前にそのヤクザはヒットマンに狙撃されてしまう。なお悪いことに清子を抱いたミユキがそのヒットマンに拉致されてしまった。。もうほっとこうと帰りたがるギンちゃんとハナちゃんは決別。3人は別れ別れになってしまうが。。
前作「千年女優」にしてもデビュー作の「パーフェクトブルー」にしても充分、面白いんだがどこか、堅苦しい印象がこの人の映画にはありました。「千年女優」なんてのはもう日本映画にオマージュを捧げたような凄い作品なんですが、どこか大仰すぎてあまり好きになれなかった。が、この「東京ゴッドファーザーズ」は「千年女優」で感じたような神通力はないですが、ストーリーとアニメならでわの表現でたっぷり楽しませてくれました。監督自身もパンフレットで「漫画的な表現の回復」を目指したと書いてましたが、クレジットが看板になってるなどの工夫がとても楽しい。昨今のCG技術の発達からアニメは一気に実写に近づき、如何に実写に近いアニメを作るかに標準がおかれつつあるアニメ映画に大きな影響を与えることになると思います。ああやっと日本でもジプリ以外に素直に楽しめるアニメを作れる人が出てきたんだなあ。
ストーリー自体はおとぎ話調でやや甘いような気もしましたが、映画ってもんは元々そういうもんですもんね。声は江守徹、梅垣義明、岡本綾が担当。梅ちゃんが思った以上にうまくてびっくりした。江守徹は磐石で岡本綾もまあまあうまかった。(すまんが、深津絵里だと思ってた)音楽がなかなかいいです。サントラ買ってしまいましたが、「きよしこの夜」も「第九」も入ってますのでクリスマスCDとしてもつかえます。
さて肝心の上映ですが関西では滋賀会館シネマホールで16:45から上映されています。それからテアトル梅田でレイトでやってて26日は朝の回もあるみたいですが、できれば滋賀で見たって欲しい。もう軒並み上映は終わっていますが、興味を持たれた方はぜひどうぞ。私はみなみ会館で仕事休んでまで見に行きましたがガラガラでした。大阪もあんまり入ってなかったみたいで、もったいないことなんでいったげてください。ではメリークリスマスと心にもないことを言いながら、今日はおやすみ。明日は「新幹線大爆破」の感想をアップします。
監督:今敏 脚本:今敏、信本敬子 美術監督:池信孝
キャスト:江守徹、梅垣義明、岡本綾、大塚明夫、山寺宏一
12月24日。東京は雪が降りしきるホワイトクリスマスになった。その東京の片隅でひっそりと生きるホームレスがいた。元競輪選手のギンちゃんとオカマのハナちゃんに家出娘のミユキの3人はゴミの山から赤ちゃんを拾ってしまう。ギンちゃんは警察に届けようとするがハナちゃんは清子という名前をつけてしまうほどの可愛がりよう。一夜限りの約束のはずが、3人は清子の親探しを始めてしまう。
手がかりは清子が握っていたコインロッカーのカギだけ。コインロッカーを開けてみると荷物が入っていた。手がかりになりそうなのはスナックの名刺と数枚の写真だけ。スナックの名刺の住所に向かう3人。スナックのオーナーであるヤクザを割り出して、話を聞こうとした寸前にそのヤクザはヒットマンに狙撃されてしまう。なお悪いことに清子を抱いたミユキがそのヒットマンに拉致されてしまった。。もうほっとこうと帰りたがるギンちゃんとハナちゃんは決別。3人は別れ別れになってしまうが。。
前作「千年女優」にしてもデビュー作の「パーフェクトブルー」にしても充分、面白いんだがどこか、堅苦しい印象がこの人の映画にはありました。「千年女優」なんてのはもう日本映画にオマージュを捧げたような凄い作品なんですが、どこか大仰すぎてあまり好きになれなかった。が、この「東京ゴッドファーザーズ」は「千年女優」で感じたような神通力はないですが、ストーリーとアニメならでわの表現でたっぷり楽しませてくれました。監督自身もパンフレットで「漫画的な表現の回復」を目指したと書いてましたが、クレジットが看板になってるなどの工夫がとても楽しい。昨今のCG技術の発達からアニメは一気に実写に近づき、如何に実写に近いアニメを作るかに標準がおかれつつあるアニメ映画に大きな影響を与えることになると思います。ああやっと日本でもジプリ以外に素直に楽しめるアニメを作れる人が出てきたんだなあ。
ストーリー自体はおとぎ話調でやや甘いような気もしましたが、映画ってもんは元々そういうもんですもんね。声は江守徹、梅垣義明、岡本綾が担当。梅ちゃんが思った以上にうまくてびっくりした。江守徹は磐石で岡本綾もまあまあうまかった。(すまんが、深津絵里だと思ってた)音楽がなかなかいいです。サントラ買ってしまいましたが、「きよしこの夜」も「第九」も入ってますのでクリスマスCDとしてもつかえます。
さて肝心の上映ですが関西では滋賀会館シネマホールで16:45から上映されています。それからテアトル梅田でレイトでやってて26日は朝の回もあるみたいですが、できれば滋賀で見たって欲しい。もう軒並み上映は終わっていますが、興味を持たれた方はぜひどうぞ。私はみなみ会館で仕事休んでまで見に行きましたがガラガラでした。大阪もあんまり入ってなかったみたいで、もったいないことなんでいったげてください。ではメリークリスマスと心にもないことを言いながら、今日はおやすみ。明日は「新幹線大爆破」の感想をアップします。
監督:今敏 脚本:今敏、信本敬子 美術監督:池信孝
キャスト:江守徹、梅垣義明、岡本綾、大塚明夫、山寺宏一
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