■アバウト・シュミット 10/5 祗園会館
★★★★★
→一回目見たときにはクスクス笑えたが何故か今回はちっても笑えずに見終わってとても悲しい気分になった。この映画を、単純に老いて嫁を失った男の悲しみを描いた物語と短絡に考えてはいけない。老いも若きも男も女も結局、人生にどこかむなしさを感じながら生きなければならない。(アホ除く)他者に認められない自分を抱いていかねばならない。死にたくなるね。本当に。でも生きていかないとね。

■戦場のピアニスト 10/5 祗園会館
★★★★★
→はじめ見た時にはとにかくセットの豪華さに驚いた。ポランスキーってのはもう結構な年なんだがこれだけの金を集められるんだな。主人公はとにかくもう逃げてばっかりでずっと隠れてるだけでカタルシスにはやや欠けるのだが、それがまた実話を元にしたリアルな映画になっている。思うにシュピルマンは結局、レジスタンスでもユダヤ人でもなくピアニストだったのだ。彼を助けた人は運動の一環や自らの良心から彼を助けたと思う。しかし彼はピアニストでしかなかったから決起にも加わらずに隠れ家からそれを眺めているにすぎなかった。長らくの潜伏生活の末につかんだ彼の答えは自分はピアニストでしかない、ということだった。そして彼のピアニストとしての自覚を取り戻させたのがドイツ将校であったというのがすごい皮肉なんですよね。戦争は全く関係の無い個人までを巻き込みます。結局、この映画が言いたかったこというのはそういうことじゃないでしょうか。

ビタースィート 10/10 動物園前シネフェスタ(SCREEN4)
★★★★
→GO!GO!ドイツ映画。ということで二週続けて見に行ったドイツ映画。このクソ忙しいのに仕事帰りにわざわざ動物園前まで行ってきました。が、見た甲斐があった。普通の少女が外で父親の浮気を目撃してしまう。そこから彼女の世の中に対する思いなどは180度変換してしまうのだ。突っ走る彼女だが、そんな彼女を友人は優しく見守る。そして。。ラストは涙なしでは見られない。

テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる 10/10 第七藝術劇場
★★
→韓国のインディーズ映画でまず題がめちゃくちゃ長い。まずエンドロールから始まる狂ったオープニングから始まってもう何がなんだかわからない。エロあり、スプラッタあり、改造ありと2ちゃんねるのAA長編をそのまま映画化したような作品。テハンノってのは繁華街で関西で言うとアメ村とか木屋町みたいなところ。

釣りバカ日誌14 お遍路大パニック! 10/11 MOVIX京都シアター7
★★★
→なんだかんだ言って毎年のお楽しみでテレビは必ずチェックしてるシリーズ。ベタなんだけどやっぱり見てしまう。それだけにあえて苦言を呈しました。

インファナルアフェア 10/12 MOVIX京都シアター1
★★★★
→こういう貧乏くさい役をやらせると右に出る者がいないトニー・レオンと哀川翔に似ているせいかVシネ俳優のような雰囲気を持つアンディ・ラウ共演の刑事物というか犯罪物というかアクション映画というか、まあそういうもん。久々の香港映画で当たりを引きました。なるほどこう来るか。。贅沢な二時間足らずでございました。聖林でもリメイクするらしいですな。

浮雲 10/12 京都文化博物館映像ホール
★★★
→長いこと日本映画見てますが成瀬の作品って実はほとんど見てないんですよね。「めし」は多分見ていると思うんですが。。今は婆さんですが高峰秀子は若い頃は大層綺麗で私は「秀子の応援団長」まで実は見ておるのですが、大変かわいいです。秀子さんにみとれてた2時間でございました。

リーグ・オブ・レジェント/時空を越えた戦い〈吹替え版〉10/18 京極東宝3

→ヒーローが集結して戦ったら面白い映画ができるやろ、と安易な思いつきで作られた映画。荒唐無稽かなとまで思えるような案からヒットが出ることもありますが「フレディVSジェイソン」のようにまず脚本ありきやろ。日本にはなあ、「座頭市と用心棒」という似たようなコンセプトの失敗作があるんだ。まずこれを見て勉強すべきだったな。というか出ている奴がマイナーな奴ばかりで驚きが全然ないです、と思うのは私が日本人だからか。

藍色夏恋〈あいいろなつこい〉 10/18 美松劇場2

→全然あかん。まず女の子があんまり可愛くない。よく見たら山下大輔(通称・大ちゃん。横浜ベイスターズ監督)に似てる。とりあえず、それらしいのを作っとけというやっつけ仕事ぶりが溢れた映画で友人の性格が全くわからん。主人公もレズなんかよくわからんし、男はタダのバカだし、誰にも感情移入できない。

名もなきアフリカの地で 10/18 MOVIX京都シアター2

→この日は3本見て全部星一つでした。アカデミー外国語映画賞受賞作品の名に恥じない、”良質”印の映画です。でもそれだけ。

28日後... 10/19 シネ・リーブル梅田シアター2
★★★
→ダニーボイルには散々騙されてて、見に行かんつもりだったんですが行ってきました。展開が読めないパニックムービー。ドラゴンなんとかとは大違いだ。人々の行動もリアルだし。ただエンディングを二つ分ける意味があったかどうか疑問。なんなんだ?あれは。

BORDER LINE 10/19 第七藝術劇場
★★★★
→非常に脇が甘い映画で未熟な映画ですが、世の中の切り取り方がなかなかうまい。夢の持てるラストに免じて星4つ。光石研はこの映画で新境地を開いたね。

蛇イチゴ 10/27 梅田ガーデンシネマ2
★★★★
→「BORDER LINE」と同じでまだまだ未熟な映画だが、よくこんな映画思いついたなと思う。惜しむらくは脚本に演出がついていってない。ただ宮迫をこの役に抜擢した才覚は非凡。頑張ってください。

キル・ビルVol. 1 10/27 梅田ブルク シアター1
★★★★★
→俺にはとても面白いが俺みたいな映画ファンは希少なので多分ヒットしないでしょうね。あの日本人キャスティングは「殺し屋イチ」と「鮫肌男と桃尻女」に出ていた人ばかりらしい。なるほどね。しかしもっと日本が出てくると思いきや、出てるのは日本人でもアクションは香港テイストなのね。梶芽衣子さんの歌が流れるシーンでも日本人いねえし。タラ=日本通というイメージが少し強すぎるような気がする。多分Vol. 2では日本出てこないだろうし。


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