遅くなりました!7月後半の映画短評でございます。こういう短いのを書くのは楽。楽しんでボロカスにかかしていただきました。怒らんでネ。長いので分けて読んでね。

ターミネーター3<吹替版> 7/18 三番街シネマ2
★★★★
→酷い、酷いと言われていたが普通に面白い映画だった。ただ、これは「ターミネーター3」と言うより、「新ターミネーター〜旅の仲間〜」(もしくは「新・ターミネーター 組長の首」)と言うほうがふさわしい新章突入の冒頭映画です。現在、シャワルツェネッガーは知事選への出馬を表明しており、もし当選しちゃうと(多分するでしょうが)芸能活動ができなくなるのでこれが事実上の最期のアクション映画の主演になるのかな。このストーリー見てる限りではもう続編の製作に入ってるんじゃねえかと思うほど続き物になる匂いがぷんぷんしてるんですけど。アクションシーンは最近のなんだかわけのわからないのに比べるとオーソドックスで素直でドキドキできる。かめはめ波も界王拳も使わないしね。それから敵役のクリスタナ・ローケンが大変可愛く、私ならこの子に殺されても悔いはない。いやむしろ(ry。吹き替え版で見たのだが声優のISSA君のへぼい声が聞くに堪えず、速攻で吹き替え版を打ち切ったのは英断だっただろう。(この日で関西から吹替え版での平日の上映は消えた。)「おとうさん」ってあんた。。

すてごろ 梶原三兄弟激動昭和史 7/18 千日会館
★★
→う〜ん、期待してたんだけどなあ。。悪くはないんだけどね。やはり私のような梶原先生の現役をほとんど知らん人間としては梶原一騎という人物が弟から見ればどういう人物だったのか、実像にやはり興味を持つわけですよ。しかし残念ながらこの映画で描かれる梶原先生というのはよく世間で出てくる梶原一騎なんだよな。死んでしまったんだから、正直に逮捕されたこととかも描いてもよかったと思うけど。あとこの作品は実弟の真樹先生が金を出して作っているためか、真樹先生がカッコよすぎて兄貴が全然目立たない。また先生は大山倍達の役で出演してるんですが、どう見ても真樹先生は真樹先生にしか見えない。無理あったかもしれんが本人は本人の役で出演すべきだったと思う。照れはあるだろうけどさ。まあこの映画は真樹先生がやはり好きなように作ったということで落ち着くような気がする。哀川翔と奥田瑛二のツーショットは男泣き必死のキャスティングだけどね。

ゆきゆきて、神軍 7/18 シネ・ヌーヴォ
★★★★★
→なんか知らんけどたまにめちゃくちゃ見たくなるね、この映画。皆さんにそんな経験はありませんか?(←ないって)もう何回も見てるけどちっとも飽きない。恐ろしく礼儀正しい紳士で言ってることも一瞬まともに思えるときもあるけどよく聞いてみるとやっぱりこのひとはおかしい。でも中にはこの映画を真面目に見てる人もいて過去に人権学習に使った人もいると言う。原監督という人は多分左翼なんだろうけど、おそらく左翼というものをかなり懐疑的に見ている。この映画もそうだし、後の「全身小説家」でも代々木系(俗に言うアカ)の作家を題材にしてて決して好意的にはとってなかった。奥崎さんは多分そうした左翼の勘違いをうまく使って人を混乱させながら、最期に目的を果たそうとする。その時に観客はこのオッサンに騙されていたことをはじめて知り、この人がかなりのキチガイであることを確信するのだ。原監督が奥崎の協力者だったのか、それか原監督も騙されたのか。原監督のカメラは「そんな昔のこと知るかい」と回り続けるのだ。今回で一番笑ったのは「私は天皇をパチンコで打った。そしたら店の売上(バッテリー屋さん)が三倍になった。そんなことはどうでもいいが。。」じゃあ言うなよ(笑)

☆愛妻物語 7/19 京都文化博物館映像ホール
★★★
→とにかく乙羽さんが可愛い。乙羽さんはすぐに田舎のおばさんとか鬼婆ばっかりやるようになるので、こういう役は少ないのだ。それから京都が舞台になっており、古い京都の町並みや鴨川も登場する。変わるところは変わっておるし、変わらんところは変わっとらん。京都人には嬉しい映画。

ある殺し屋 7/22 みなみ会館
★★★
→みなみ会館恒例の「市川雷蔵映画祭」での一本。雷蔵は孤高の殺し屋を演じる。まだ若手と言ってもいい成田三樹夫がこの殺し屋に憧れつつも殺そうと考える青年を好演。いつもヤクザ映画での幹部役しか見てないんでなんかとっても新鮮でした。野川由美子、成田三樹夫、小池朝雄と大変「仁義無き戦い」チックな脇役陣もよかったです。

テープ 7/26 ガーデンシネマ梅田2

→見に行こうと思っていた映画が電車の遅れ(環状線)のために見れなかったので何となく見た作品。イーサンホークとその嫁と男だけしか出てこない、密室劇。ハマる人にはハマるんでしょうがダラダラとメリハリなく続いて、過去の話とかしだしたので退屈になって途中で寝てしまった。

アリ・G 7/26 ホクテン座2
★★★★
→バカで下品もここまでいくとめちゃくちゃ爽快。一人、劇場で笑い転げておりました。問答無用のアホ映画。でも女王陛下に謝れ。

ライフ・オブ・デビット・ゲイル 7/27ナビオTOHOプレックス(シアター4)
★★★
→サスペンスとしては上出来だとは思うが、死刑制度云々という重い命題を背負うのにはやや力不足な感じがする。それにアメリカと日本では事情が違うからね。これ言ったら笑われるだろうけど死刑制度について考えるなら「13階段」の方がまだしっくりくる。が、ケビンスペイシーの演技は絶品。近年にないご馳走である。

トーク・トゥ・ハー 7/27 テアトル梅田1
★★
→ハマらんかったなあ。。どんな理由であろうとも植物状態の女を妊娠させるような男はペンチでものを切り取って日本海に棄ててしまうべきだと思う。つうか、どう考えてもこの男に感情移入できない。こんな男、クソや。面白かったのは「ミクロマンの女体大冒険」。今、ビールの某CMでもミクロな男が女の胸の谷間で一服するシーンがあるが、これこそが全世界の男のドリームであり妄想なんである。さらにさらにミクロマンは。。。あ〜俺もミクロマンになりてえ!それから外人は禿てもカッコいいなあ。。そんだけ。

さよなら、クロ 7/31 MOVIX京都シアター6
★★★★
→実は感想書こうと思ってたんだけどね。なんかすぐに打ち切られてますがこの夏の状況ではしゃあねえわな。クロという犬が主人公ですが、犬はあくまでも狂言回しで学校とその卒業生のお話です。キャストがいい。妻夫木聡、新井浩文、三輪明日美、伊藤歩、金井勇太と日本映画の若手のいいところが全部揃ってる。「学校?」にも出てたけど、金井勇太は本当にいいセンスを持ってる。伊藤歩をいまだに「スワロウテイル」でくくる傾向があるが彼女は間違いなく成長し続けているぞ。息をはずませるシーンはドキドキした。大人も負けてないぞ。田辺誠一、井川比佐志、りりィ、余喜美子、柄本明、渡辺美佐子、そして何より塩見三省。黙って涙をぬぐうシーンが絶品。やや地味な映画だがじっくり楽しませてくれる映画であることは保証するぞ。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索