最近、あまりにも日本映画がクソで本気で見に行くのがあほらしくなってきてます。先週末にやっと「TRY」を見てきましたが、あまりにもクソで本気で東映の行く先を案じてしまいました。問題なのはこれが社長の企画でめちゃくちゃお金かかっとることです。言わば勝負の作品だったわけですが、それを大森一樹に監督させた時点で東映はもう既におかしいんでしょうな。「ベンチがアホやったら野球がでけん」という言葉はどこにでも通用するのだな、と思った土曜日でした。
今日、紹介するのは「GUN CRAZY Episode 3: 叛逆者の狂詩曲」と「GUN CRAZY Episode 4: 用心棒の鎮魂歌」。二本立てでございます。なんでこんな作品をわざわざ見に行くのか。ビデオでええやないかと思われる方もいるでしょうが、これの前のシリーズにあたる「GUN CRAZY Episode 1:復讐の荒野」は主演の米倉涼子の大根っぷりを差っぴいても大変よくできた作品でした。(但し菊川怜が出ている方はまったくあかんかった)
このシリーズは70分程度の二本立てで単純なガンアクション映画です。70分というのはやや短いように思いますがこれで充分だと思います、正直なところ。厭きずにアクション見ていられるのはせいぜいこれぐらいでしょう。
昨今、妙に長い映画が多いですが少しは見習って欲しい。「あずみ」とか言う2時間半近くも映画を撮った北村某とか言う、自称・世界が認めた才能のお方様には特に見習ってほしい。大体、黒沢、深作亡きあとの今の日本に2時間以上の鑑賞に耐え得る映画作れる監督はおらんのやから。こんな映画を公開する東宝もバカだが、「仁義無き戦い」が1時間40分の映画だということをよく肝に命じくように。スパイ・なんとか、という映画を作ってるおっさんも今からでも遅くないので1時間40分ぐらいにしとけ!
ということで心意気だけでも私はこの作品を買うよ。肝心の中身でございますが一本ずつ見ていきましょう。まずは「GUN CRAZY Episode 3: 叛逆者の狂詩曲」ですが主演は仲谷かすみ演じる新米刑事。警視総監の娘である彼女は所謂エリート。その彼女が選んだのは親父が赴任したことがある15分署。射撃訓練も優秀でそれなりに自信はあったが、現場はそんなもんじゃない。面白半分で参加した現場で彼女が見たものは時限爆弾をつけられたチンピラ。先輩達は何とか彼を救おうと時限爆弾を解除しようとするが彼女は逃亡。このことが彼女のトラウマになり、犯人に発砲することができなくなってしまう。
仲根かすみは演技がトホホなんだが、おっとりしたところをお嬢様刑事らしさとうまく結び付けてます。惜しむらくは、本来ならラストシーンで彼女が立派な女性刑事としてかっこよくならな、あかんのですがあんまり変わってないところでしょうか。それでも脇役の布施博の「はみ出しとるけど実は優秀」な刑事っぷりが実によいです。
もう一人の主演である大谷みつほはテロ組織幹部の昔の恋人役として出演しています。正直、この人も演技はトホホなんですがアクションシーンになると俄然、光ります。室賀監督もパンフで書いてますが本当にアクションが好きなんでしょう。正直、かつての勢いが流行に乗り遅れた感のあるみつほ嬢ですが、こちらの道に進むのもいいかもしれん。
次に「GUN CRAZY Episode 4: 用心棒の鎮魂歌」は題名の通り、実は主人公は加藤夏希ではなく、用心棒の又野誠治なのです。東南アジアのある国で日本企業支社長の令嬢が誘拐されます。会社は全力を尽くす、というがどうも交渉を真面目にやるつもりがないらしい。そんな状況に彼女の親友の平凡な女子大生が立ち上がります。支社長から託された金で彼女は、風俗嬢、ヘルスの店員を含む4人の用心棒を雇い、東南アジアに向うというお話。密かに「七人の侍」をモチーフにしているのが面白い。それから、誘拐グループから送ってくる写真は若王子さんの事件をパロディにしてますな。アクションにはめちゃくちゃ力入ってるのでそれを見るだけでも充分、価値があります。
俗に言うVシネマですが、アクションシーンも豪華だし、脚本もよくまとめられています。ただ、問題なのはせっかくアイドルを出しているのに生かしておらん。おそらく監督の室賀厚は「俺はアイドル映画を撮るつもりはない!俺がやってるのはマカロニだ!」と思っててそれが画面からも痛いほどわかるんですが、それでええんやろか?才能のある監督だけに勿体無いような気がする。もっと面白くなるような気がするんやけど。
今日、紹介するのは「GUN CRAZY Episode 3: 叛逆者の狂詩曲」と「GUN CRAZY Episode 4: 用心棒の鎮魂歌」。二本立てでございます。なんでこんな作品をわざわざ見に行くのか。ビデオでええやないかと思われる方もいるでしょうが、これの前のシリーズにあたる「GUN CRAZY Episode 1:復讐の荒野」は主演の米倉涼子の大根っぷりを差っぴいても大変よくできた作品でした。(但し菊川怜が出ている方はまったくあかんかった)
このシリーズは70分程度の二本立てで単純なガンアクション映画です。70分というのはやや短いように思いますがこれで充分だと思います、正直なところ。厭きずにアクション見ていられるのはせいぜいこれぐらいでしょう。
昨今、妙に長い映画が多いですが少しは見習って欲しい。「あずみ」とか言う2時間半近くも映画を撮った北村某とか言う、自称・世界が認めた才能のお方様には特に見習ってほしい。大体、黒沢、深作亡きあとの今の日本に2時間以上の鑑賞に耐え得る映画作れる監督はおらんのやから。こんな映画を公開する東宝もバカだが、「仁義無き戦い」が1時間40分の映画だということをよく肝に命じくように。スパイ・なんとか、という映画を作ってるおっさんも今からでも遅くないので1時間40分ぐらいにしとけ!
ということで心意気だけでも私はこの作品を買うよ。肝心の中身でございますが一本ずつ見ていきましょう。まずは「GUN CRAZY Episode 3: 叛逆者の狂詩曲」ですが主演は仲谷かすみ演じる新米刑事。警視総監の娘である彼女は所謂エリート。その彼女が選んだのは親父が赴任したことがある15分署。射撃訓練も優秀でそれなりに自信はあったが、現場はそんなもんじゃない。面白半分で参加した現場で彼女が見たものは時限爆弾をつけられたチンピラ。先輩達は何とか彼を救おうと時限爆弾を解除しようとするが彼女は逃亡。このことが彼女のトラウマになり、犯人に発砲することができなくなってしまう。
仲根かすみは演技がトホホなんだが、おっとりしたところをお嬢様刑事らしさとうまく結び付けてます。惜しむらくは、本来ならラストシーンで彼女が立派な女性刑事としてかっこよくならな、あかんのですがあんまり変わってないところでしょうか。それでも脇役の布施博の「はみ出しとるけど実は優秀」な刑事っぷりが実によいです。
もう一人の主演である大谷みつほはテロ組織幹部の昔の恋人役として出演しています。正直、この人も演技はトホホなんですがアクションシーンになると俄然、光ります。室賀監督もパンフで書いてますが本当にアクションが好きなんでしょう。正直、かつての勢いが流行に乗り遅れた感のあるみつほ嬢ですが、こちらの道に進むのもいいかもしれん。
次に「GUN CRAZY Episode 4: 用心棒の鎮魂歌」は題名の通り、実は主人公は加藤夏希ではなく、用心棒の又野誠治なのです。東南アジアのある国で日本企業支社長の令嬢が誘拐されます。会社は全力を尽くす、というがどうも交渉を真面目にやるつもりがないらしい。そんな状況に彼女の親友の平凡な女子大生が立ち上がります。支社長から託された金で彼女は、風俗嬢、ヘルスの店員を含む4人の用心棒を雇い、東南アジアに向うというお話。密かに「七人の侍」をモチーフにしているのが面白い。それから、誘拐グループから送ってくる写真は若王子さんの事件をパロディにしてますな。アクションにはめちゃくちゃ力入ってるのでそれを見るだけでも充分、価値があります。
俗に言うVシネマですが、アクションシーンも豪華だし、脚本もよくまとめられています。ただ、問題なのはせっかくアイドルを出しているのに生かしておらん。おそらく監督の室賀厚は「俺はアイドル映画を撮るつもりはない!俺がやってるのはマカロニだ!」と思っててそれが画面からも痛いほどわかるんですが、それでええんやろか?才能のある監督だけに勿体無いような気がする。もっと面白くなるような気がするんやけど。
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