今日、紹介するのは「星に願いを。」先週、ボロカスにけなした東宝映画です。私も正直、見るつもりなかったんですが、見る映画もなかったので先週の最終上映日に見てきました。しかしこれがよかったんです。やっぱり食わず嫌いはいけません。映画ファンを長いことやってますが、「面白そう!!」と思ってみたら「さっぱり」ということはよくありますが、「これはあかんやろう」と思ったら(・∀・)イイ!!ということは極めて稀です。稀だからかもしれませんが、この瞬間はとても嬉しい。映画ファン冥利に尽きます。監督は「非・バランス」「ごめん」の富樫森。全然知らんかったのですが、香港映画の「星願 あなたにもういちど」のリメイクらしいです。主演は「動物のお医者さん」も絶好調な吉沢悠と今やトップになった感もある竹内結子。

 北海道の小さな町。身寄り頼りの無い笙吾は事故で視力と声を失う。絶望の底に沈み、「死んだ方がよかった」とまで思う彼を救ったのは看護婦の奏だった。彼女の支援に彼は日常生活を送れるまでになる。ある日、街中で偶然彼女にあった笙吾は意外なことを彼女から告げられる。しかし、その晩に笙吾は車にはねられてしまう。病院に搬送される彼を目の前にした奏は何もできなかった。死んでしまった彼の死体に奏はすがりつく。

 その次の日の朝、笙吾は目を覚ます。神の思し召しで数日間、現世に残れるのだ。但し、別人として。視力と声を取り戻した彼は奏に気持ちを伝えようとする。しかし、奏は全てに絶望し、何もできないでいた。。

 ストーリーも単純だし、演出も多少甘いところがあります。でもそれでもこの映画はいいと思う。やや月並みな言い方をすると、キュンと来た。富樫監督は「非・バランス」にしても「ごめん」にしても口に出すのも恥ずかしいようなことをストレートに出しています。少々、ベタすぎるぐらいなんだけど、見ていてもあんまり苦にならない。これは富樫監督の才能でしょう。大切にせえよ。

 私が好きなシーンはリハビリ中に「好きな食べ物ある?」と聞かれた吉沢悠が画用紙に女の乳を書いて、隙をついてガシッと男らしく竹内結子の胸を揉むシーン。あんなに堂々としたセクハラは見たことない。カッコいいぞ。

 しかし、別人の姿を借りて現世に戻るという設定は浅田次郎の「椿山課長の七日間」にそっくりなんだが、どうなんだ?最もこの映画ではその設定はかなりどうでもいいみたいなんだが。

 竹内結子も「黄泉がえり」の時は何とも思わんかったけどこの映画では魅力的でした。頑張ってます。それから國村準も相変わらず素晴らしすぎる。音楽も(・∀・)イイ!!

監督:冨樫森
出演:竹内結子、吉沢悠、高橋和也、中村麻美、森羅万象、伊藤裕子、牧瀬里穂、國村隼

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