全国3000万の深作ファンの皆さん、こんばんわ。もちろん、ご存知と思いますが今週の土曜日5月3日は「深作の日」であります。何と最近、昔のアニメとヒットしなかった映画しか放送しないWOWWOWが「いつかギラギラする日」「忠臣蔵外伝 四谷怪談」「道頓堀川」「蒲田行進曲」を放送します。すげえ!荻野目恵子の乳とか高岡早紀の乳とか松坂慶子の乳とかが楽しめてしまうわけですね!今旅行を計画されている皆様!そんなん、キャンセルしましょう!5月3日は1日、深作!これが正しい過ごし方です!さらにそれだけでなく、何とNHK教育では22時より「『仁義無き戦い』を作った男たち」というスペシャルがあります!(これが一番すごい!)天下のNHKで「あんたら、メシ食えんような体になってもらいますけん!」とか「吐いたつば、のまんとけや!」など辰ちゃんの学生服姿なんか楽しめるのです!(映像があるかはわからんが)皆様!万難を排してご覧下さいませ!
今日、紹介するのは「魔界転生」。現在、公開中の「魔界転生」はこの作品を平山監督でリメイクしたものです。深作版は角川映画として81年に製作されました。深作監督は81年から83年にかけて、角川で映画を4本撮っています。80年代、深作監督は従来のヤクザ映画から離れ、様々な映画を撮りました。
時は江戸時代。幕府のキリスト教弾圧に端を発した島原の乱は、一揆軍の皆殺しという結末で幕を閉じた。その悲しみの地に一人の男が魔界から甦った。彼こそは一揆軍の大将であった天草四郎。神を棄てることで魔界の力を手に入れた四郎は徳川家への復讐を誓う。彼は怨霊を甦らせる秘術を身につけていたのだ。
夫・忠興への愛を誓いながら自害した細川ガラシャの怨霊、柳生一族と立会いできずに死んだことを悔やむ宮本武蔵の怨霊、女を殺したいという悪夢に悩み、自害した宝蔵院胤舜(バカボンドで武蔵と戦っていた槍使いの坊さんね)の怨霊、村を全滅させられたことを恨む、伊賀の霧丸の怨霊。四郎はこの4人の怨霊を甦らせた。
細川ガラシャはお玉という女になりすまし、大奥に入り込んでしまう。元より絶世の美女。時の将軍、徳川家綱は彼女の虜になってしまう。さらに、島原の乱を制圧した、幕府きっての実力者である松平伊豆守は四郎によって殺されてしまった。幕府の異変に気付いた柳生但馬守はお玉を殺そうとするが、病に倒れる。息子の十兵衛と立ち会いたい、と言う野望を密かに持っていた但馬守は何と四郎の力で転生してしまう。事情を知った十兵衛は妖刀村正を引っさげ、四郎と戦おうとする。。
武に生きる者というのはどこまで行ってもやはり剣が全て。自分の息子と戦いたいと願う柳生但馬守にしても、剣の道の為に愛する人を棄てた宮本武蔵にしても、一般人には理解できない。一筋に生きる、というのはやはりどこか、おかしくなるのだろう。そこを取り込まれてしまった、という設定はなかなか面白いと思います。
後半の戦闘シーンに比べると前半はやや退屈。武蔵や霧丸が何故、魔界に取り込まれたか、をとうとうと説明しています。ここはもう少し、パッパッとまとめられたと思います。それから主役の千葉ちゃんがなかなか出てこん。
一番目立っていたのはやはり、但馬守を演じた若山富三郎。息子との決闘を望む狂気地味たシーン。将軍に「あれは鹿でございます」と直訴に及んだ百姓を殺させるシーン。それから燃えさかる江戸城でバッタバッタと人を切り殺すシーン。素晴らしい!彼に比べれば、女の乳にかぶりつく室田日出男も最後まで顔出さなかった緒方拳も負けます。
演出は大して優れているわけではないですが、ぴったりの役を与えられた役者の活躍でいい映画になりました。沢田研二もいい感じでした。なお、平山版「魔界転生」を見てきましたので来週の月曜日も「魔界転生」のレビューをやるかもしれません。
監督、脚本:深作欣二、製作:角川春樹
出演:沢田研二、千葉真一、佳那晃子、真田広之、若山富三郎、緒形拳、丹波哲郎、神崎愛、室田日出男、松橋登、菊地優子、久保菜穂子、成田三樹夫、犬塚弘、内田朝雄、大場順、成瀬正、鈴木瑞穂
今日、紹介するのは「魔界転生」。現在、公開中の「魔界転生」はこの作品を平山監督でリメイクしたものです。深作版は角川映画として81年に製作されました。深作監督は81年から83年にかけて、角川で映画を4本撮っています。80年代、深作監督は従来のヤクザ映画から離れ、様々な映画を撮りました。
時は江戸時代。幕府のキリスト教弾圧に端を発した島原の乱は、一揆軍の皆殺しという結末で幕を閉じた。その悲しみの地に一人の男が魔界から甦った。彼こそは一揆軍の大将であった天草四郎。神を棄てることで魔界の力を手に入れた四郎は徳川家への復讐を誓う。彼は怨霊を甦らせる秘術を身につけていたのだ。
夫・忠興への愛を誓いながら自害した細川ガラシャの怨霊、柳生一族と立会いできずに死んだことを悔やむ宮本武蔵の怨霊、女を殺したいという悪夢に悩み、自害した宝蔵院胤舜(バカボンドで武蔵と戦っていた槍使いの坊さんね)の怨霊、村を全滅させられたことを恨む、伊賀の霧丸の怨霊。四郎はこの4人の怨霊を甦らせた。
細川ガラシャはお玉という女になりすまし、大奥に入り込んでしまう。元より絶世の美女。時の将軍、徳川家綱は彼女の虜になってしまう。さらに、島原の乱を制圧した、幕府きっての実力者である松平伊豆守は四郎によって殺されてしまった。幕府の異変に気付いた柳生但馬守はお玉を殺そうとするが、病に倒れる。息子の十兵衛と立ち会いたい、と言う野望を密かに持っていた但馬守は何と四郎の力で転生してしまう。事情を知った十兵衛は妖刀村正を引っさげ、四郎と戦おうとする。。
武に生きる者というのはどこまで行ってもやはり剣が全て。自分の息子と戦いたいと願う柳生但馬守にしても、剣の道の為に愛する人を棄てた宮本武蔵にしても、一般人には理解できない。一筋に生きる、というのはやはりどこか、おかしくなるのだろう。そこを取り込まれてしまった、という設定はなかなか面白いと思います。
後半の戦闘シーンに比べると前半はやや退屈。武蔵や霧丸が何故、魔界に取り込まれたか、をとうとうと説明しています。ここはもう少し、パッパッとまとめられたと思います。それから主役の千葉ちゃんがなかなか出てこん。
一番目立っていたのはやはり、但馬守を演じた若山富三郎。息子との決闘を望む狂気地味たシーン。将軍に「あれは鹿でございます」と直訴に及んだ百姓を殺させるシーン。それから燃えさかる江戸城でバッタバッタと人を切り殺すシーン。素晴らしい!彼に比べれば、女の乳にかぶりつく室田日出男も最後まで顔出さなかった緒方拳も負けます。
演出は大して優れているわけではないですが、ぴったりの役を与えられた役者の活躍でいい映画になりました。沢田研二もいい感じでした。なお、平山版「魔界転生」を見てきましたので来週の月曜日も「魔界転生」のレビューをやるかもしれません。
監督、脚本:深作欣二、製作:角川春樹
出演:沢田研二、千葉真一、佳那晃子、真田広之、若山富三郎、緒形拳、丹波哲郎、神崎愛、室田日出男、松橋登、菊地優子、久保菜穂子、成田三樹夫、犬塚弘、内田朝雄、大場順、成瀬正、鈴木瑞穂
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