なかなか時間が取れないのですがホームページを改装いたします。目標は2月2日。(ゾロ目好き)あ、それから長らく休んでいた世相対談も今週から復活させます。中途半端はやっぱいけませんな。サイトの性格をどうするかも悩んでいます。完全な映画サイトにしてしまうか、それから色々やるか。まずは規則正しく更新できるか、なんですけどね。。明日は半休!本日はチャン・イーモウの「至福のとき」。
 以前にフランス映画と相性が悪いと書きましたが中国映画ともあんまり相性がよくない。昨今の中国映画は非常に評判がいいのですが、私にはなんか合わないのです。「初恋の来た道」にしても「山の郵便配達」にしても「あの子を探して」にしてもストーリーは貧しい人たちが色々あったけど貧しいままで、でも生活には満足してる、という感じです。これ、実は元々、このパターンは日本映画の十八番で「鴛鴦歌合戦」にしても「素晴らしき日曜日」にしても状況は何も変わってないのに、何故か満足しておわっとる。そりゃ貧しい中にも幸せはあるのかもしれませんが、そんなことを延々と聞かされてもねえ。なんか貧乏くさい。それで映画評を見ると「お金では買えない幸せ云々」とかそんなんばっかり。どうしてこんな映画ばかり中国で作られてるのか、韓国みたいに社会性(「JSA」「シュリ」)、純愛(「8月のクリスマス」)を乗り越えて「反則王」や「火山高」みたいな威勢のいい作品が出てこないのか。それは多分、中国において資本主義が急速に進んでいてその反動でこういう映画がもてはやされているのでしょう。そこのところは50年代、60年代の日本と一緒で中国映画界は日本映画界と全く同じ道を歩んでいると言えるのかもしれません。
 チャン・イーモウという監督は現在の中国映画を代表している監督(少なくとも日本ではそう)ですが、その作品は貧乏臭さやわざとらしさを突っ切っていると思います。つまり確信犯。「初恋の来た道」なんて正にそうでしょう。それがどぎつかったので私は醒めて途中退出してしまいましたが。本日、一週間後に閉館する京都朝日シネマで見た「至福のとき」は継子のガリガリの女の子が主人公。しかも盲目。今時、「はぐれ刑事」でもそんなキャラは出さんぞ。
 50過ぎても独身のオッサン、チャオは悩んでいた。今年こそ、結婚したいと考えていたが相手にはいつも断られてしまう。やっと捕まえた相手はバツ2のブタ女。しかも二人の子持ちシシャモ。彼は旅館の経営者と嘘をつくが、真っ赤な嘘で実は失業者。何とか婚約までこぎつけるがブタ女に子供の仕事の世話を押し付けられる。それが盲目の少女。彼女はブタとなさぬ仲。ハリーポッターのように毎日、イジメに合っていたのでした。途方に暮れた彼は彼女にあんま屋をやらせることになる。場所はつぶれた工場の一角で客は彼の工場時代の友人。彼女は大変喜んだがこんなままごといつまで続くものでもない。遂に金がなくなったチャオは何とか金を算段しようとするが。。
 「部長刑事」並みに話もベタで展開は読めましたので泣くことはなかったですが素直に面白いと思える作品でした。彼の言う旅館の経営が廃バスを利用した簡易ラブホテルだったり、あまり物のバラを真剣に切りそろえたり、かなり笑えるシーンが多かったです。主人公はフランキー堺に似てるし。(社長シリーズのフランキーは似非中国人の役が多かったのを思い出した。)
 「初恋の来た道」に比べると軽く仕上げていますが、基本的にスタンスは一緒。薄幸そうな日本向けのロリ少女を引っ張ってきた時点で勝利は確実。見て損はない作品だと思いますが、監督のキャリアにとって大きなものになることはないでしょう。期待通りの作品ですのでファンの方は安心してどうぞ。ちなみに製作総指揮は「シンレッドライン」のテレンス・マリック。何故だ。

久々に鑑賞予定の作品を更新。
【来週の鑑賞予定】
☆:見た、×:鑑賞予定なし、◎:見ます!、○:金と暇があれば、△:考え中
☆マイノリティレポート(京都スカラ座)
◎黄泉がえり(京都宝塚)
→問題は見に行ける時間があるかどうかだな。
△カンパニーマン(京極東宝)
→「CUBE」ってめちゃくちゃ昔だよな。。
◎ギャングオブニューヨーク(Movix京都)
→見に行きたいけど。。なかなか見に行けない!
◎壬生義士伝(Movix京都)
→原作ファンとしては絶対見に行かねば!
☆たそがれ清兵衛(Movix京都)
→異常なロングラン。もう一回見るか。
☆ハリー・ポッターと秘密の部屋(Movix京都)
→終わる直前にもう一回見に行く。
△T.R.Y<トライ>(Movix京都)
→だって大森一樹やぞ!
×ゴースト・シップ(Movix京都)
→ホラーはいいや
○オールド・ルーキー(Movix京都)
→野球好きやしなあ。。
○アウトドライブ(弥生座)
→ロングランならば見に行くかも。今のところ行く余裕なし
◎西洋鏡・映画の夜明け
→この手の映画、大好きなんだわ
×グレースと公爵(美松)
×イナフ(美松)
→ジェニファー・ロペスは嫌いじゃー
☆至福のとき(朝日シネマ)
◎アイリス(朝日シネマ)
→見る気なかったけど朝日シネマは俺が看取る。
<大阪>
×呪怨(テアトル梅田)
→怖い、怖すぎる
◎火星のカノン(テアトル梅田)
→中村麻美の為なら平日レイトも辞さず!
○JamFilms(梅田ガーデンシネマ)
→何にも期待してませんが私は吉本多香美が好きなんです。
◎ラストシーン(シネリーブル梅田)
→麻生久美子の為なら私は半休でも全休でも取る!
○ストーリーテリング(シネリーブル梅田)
→みなみ会館でやってくんないかな。平日レイトはキツイ。
◎キス★キス★バン★バン(心斎橋シネマ・ドゥ)
→気付くのが遅かった。一番見たい映画だ!
<ビデオ>
アリーmyLove?(1〜6)
仁義無き戦い・代理戦争
月はどっちに出ている

<今週見た映画>
刑務所の中 1/18 シネクイント
→崔洋一健在。ギリギリなお話を軽く見せてくれてます。
刑事まつり 1/18 シネマ下北沢
→なんか疲れた。玉石混合
水の女 1/21 みなみ会館
→浅野忠信は器用な役者だと思います。
至福のとき 1/22 京都朝日シネマ2
→ベタベタなれどヒットするんだろうなあ。。

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