【アメリカ医療残酷物語】ジョンQ・最後の決断【邦題悪すぎ】
2002年12月18日 たとえば、私たちが風邪をひいたとすると保険証を持って病院に行きます。先生のわけのわかったようなわからんような診察の後に、「風邪ですわ」と言われる。「わかっとるわ!こんな腸ねん転、どこにあんねん!」と文句をぶつぶつ言いながら薬をもらって帰る。たとえば1200円を払うとする。あなたが学生だとすると親父さんの扶養家族なので3割負担。実際の金額は4000円。医療保険に2800円負担してもらっているわけです。
日本は国民皆保険を低い税率で達成した、たぐい稀なる国です。様々な問題は含んでいますが現時点においては国民のほとんどが保険証を持っています。では世界ではどうなのか?
この「ジョンQ 最後の決断」はアメリカにおける医療保険について扱っています。アメリカでは国による健康保険の制度はありません。(実際には老人保険と障害者の保険がある)民間の健保会社が競争で行っています。アメリカでは病院に保険会社員がおり、治療方法に首を突っ込んできます。映画の中でアン・ヘシュ演じる院長が「医療は奉仕ではありません」というシーンがあるようにアメリカでは「医は仁術」という言葉がありません。
もっとも、日本と同じで勤め人は会社が保険料の半額をカバーしてくれます。しかし日本と同じで中小企業ではそのような制度がないところが多数あります。貧しさを理由に健康保険に加入できない人がアメリカに4000万人います。一口に4000万人と言いますがこの数字は国民の15%にもなります。
デンゼル・ワシントン演じるジョンは工員さん。不景気の為に半日勤務を余儀なくされている。給料は日本円に直すとたったの200万円足らずで家賃にも事欠く有様。それでも美しい妻とボディビルダーに憧れる子供に恵まれ、楽しい毎日を過ごしていた。そんな彼らに暗雲が垂れ込める。子供が突然倒れ、心不全を宣告される。病院側は移植手術をしなければ、死んでしまうと宣告する。移植には保険が聞かず、莫大な金がかかる。彼には土台、無理な話だった。それどころか、彼が加入している保険は勝手に種類が変えられており、治療費を払うだけで精一杯だった。追い詰められた彼は遂に病院ジャックを決行する。。
実は映画が始まる前にロビーで本を読んでおったのですが、館内から漏れ聞こえる音からラストが容易に予想できてしまいました。トホホ。ボロ映画館め。はっきり言ってストーリーはハリウッド映画らしい、「狼達の午後」をモチーフにした、ベタなお話です。
予告(この予告はストーリー言い過ぎ)からもわかるように「父親」の物語なのですがある意味、社会問題をえぐった作品だと言っていいと思います。冒頭にブッシュの演説シーンがあるところからも現在の「金持ち優遇」な社会制度を痛烈に批判しています。テレビに映ったジャーナリストがつぶやきます。「我々は無駄な金を払うのが厭だった。医療制度問題の原因は我々にある。」このままではいずれ崩壊すると言われる日本の医療制度。いずれ、日本もこの道をたどるのでしょうか。(参考・「文藝春秋」2002年10月号「アメリカ不信」)
【今週見た映画】
☆元禄忠臣蔵 12/14 京都文化博物館映像ホール
→すまん。寝た。
ジョンQ・最後の決断 12/14 美松劇場
→こうした社会派を生み出すのもハリウッド
ゴスフォード・パーク 12/15 京都朝日シネマ2
→30年代のイギリスを舞台にした群像劇。キャラの整理が必要。
ハリー・ポッターと秘密の部屋(吹き替え版) 12/18 MOVIX京都
→一言で言うとめちゃくちゃ楽しみました。
【年末年始の鑑賞予定】
なんかあんまり見たい映画がないなあ。。
金曜日には年末までに見る予定の映画、13本を挙げます。
◎:見に行く ○:時間があれば △:金が余れば ×:誘われても行かない ☆:もう見た
△マイノリティレポート(京都スカラ座)
×ゴジラ×メカゴジラ(京都宝塚)
◎K−19(京極東宝)
×ピーターパン2
→なんか。。ありがち。。
×犬夜叉
→全然知りませんのでパス
◎ギャングオブニューヨーク
→マコーセッシなら行かんとねえ。。
☆たそがれ清兵衛(Movix京都)
☆ハリー・ポッターと秘密の部屋(Movix京都)
×仔犬ダンの冒険(Movix京都)
◎火山高
→なんだかんだ言うても楽しみ
☆ジョンQ・最期の決断(美松)
×サンタクロース・リターンズ
◎AIKI(朝日シネマ)
→最近、ともさかりえがいいので行きます。
△ごめん(朝日シネマ)
→1回見てるんだけどもう一回見たくなった。。
◎ゴスフォード・パーク(朝日シネマ)
→最近、朝日シネマは当たりが多いので期待
○8人の女たち(朝日シネマ)
◎CQ
→期待と不安がない交ぜになっていますが。。
【大阪】
◎龍虎兄弟&KUMISO(ホクテン座)
◎夜を賭けて
→山本太郎、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
△木曜組曲
→高評価と低評価が分かれる作品。どうかな。。
【ビデオ】
なし
日本は国民皆保険を低い税率で達成した、たぐい稀なる国です。様々な問題は含んでいますが現時点においては国民のほとんどが保険証を持っています。では世界ではどうなのか?
この「ジョンQ 最後の決断」はアメリカにおける医療保険について扱っています。アメリカでは国による健康保険の制度はありません。(実際には老人保険と障害者の保険がある)民間の健保会社が競争で行っています。アメリカでは病院に保険会社員がおり、治療方法に首を突っ込んできます。映画の中でアン・ヘシュ演じる院長が「医療は奉仕ではありません」というシーンがあるようにアメリカでは「医は仁術」という言葉がありません。
もっとも、日本と同じで勤め人は会社が保険料の半額をカバーしてくれます。しかし日本と同じで中小企業ではそのような制度がないところが多数あります。貧しさを理由に健康保険に加入できない人がアメリカに4000万人います。一口に4000万人と言いますがこの数字は国民の15%にもなります。
デンゼル・ワシントン演じるジョンは工員さん。不景気の為に半日勤務を余儀なくされている。給料は日本円に直すとたったの200万円足らずで家賃にも事欠く有様。それでも美しい妻とボディビルダーに憧れる子供に恵まれ、楽しい毎日を過ごしていた。そんな彼らに暗雲が垂れ込める。子供が突然倒れ、心不全を宣告される。病院側は移植手術をしなければ、死んでしまうと宣告する。移植には保険が聞かず、莫大な金がかかる。彼には土台、無理な話だった。それどころか、彼が加入している保険は勝手に種類が変えられており、治療費を払うだけで精一杯だった。追い詰められた彼は遂に病院ジャックを決行する。。
実は映画が始まる前にロビーで本を読んでおったのですが、館内から漏れ聞こえる音からラストが容易に予想できてしまいました。トホホ。ボロ映画館め。はっきり言ってストーリーはハリウッド映画らしい、「狼達の午後」をモチーフにした、ベタなお話です。
予告(この予告はストーリー言い過ぎ)からもわかるように「父親」の物語なのですがある意味、社会問題をえぐった作品だと言っていいと思います。冒頭にブッシュの演説シーンがあるところからも現在の「金持ち優遇」な社会制度を痛烈に批判しています。テレビに映ったジャーナリストがつぶやきます。「我々は無駄な金を払うのが厭だった。医療制度問題の原因は我々にある。」このままではいずれ崩壊すると言われる日本の医療制度。いずれ、日本もこの道をたどるのでしょうか。(参考・「文藝春秋」2002年10月号「アメリカ不信」)
【今週見た映画】
☆元禄忠臣蔵 12/14 京都文化博物館映像ホール
→すまん。寝た。
ジョンQ・最後の決断 12/14 美松劇場
→こうした社会派を生み出すのもハリウッド
ゴスフォード・パーク 12/15 京都朝日シネマ2
→30年代のイギリスを舞台にした群像劇。キャラの整理が必要。
ハリー・ポッターと秘密の部屋(吹き替え版) 12/18 MOVIX京都
→一言で言うとめちゃくちゃ楽しみました。
【年末年始の鑑賞予定】
なんかあんまり見たい映画がないなあ。。
金曜日には年末までに見る予定の映画、13本を挙げます。
◎:見に行く ○:時間があれば △:金が余れば ×:誘われても行かない ☆:もう見た
△マイノリティレポート(京都スカラ座)
×ゴジラ×メカゴジラ(京都宝塚)
◎K−19(京極東宝)
×ピーターパン2
→なんか。。ありがち。。
×犬夜叉
→全然知りませんのでパス
◎ギャングオブニューヨーク
→マコーセッシなら行かんとねえ。。
☆たそがれ清兵衛(Movix京都)
☆ハリー・ポッターと秘密の部屋(Movix京都)
×仔犬ダンの冒険(Movix京都)
◎火山高
→なんだかんだ言うても楽しみ
☆ジョンQ・最期の決断(美松)
×サンタクロース・リターンズ
◎AIKI(朝日シネマ)
→最近、ともさかりえがいいので行きます。
△ごめん(朝日シネマ)
→1回見てるんだけどもう一回見たくなった。。
◎ゴスフォード・パーク(朝日シネマ)
→最近、朝日シネマは当たりが多いので期待
○8人の女たち(朝日シネマ)
◎CQ
→期待と不安がない交ぜになっていますが。。
【大阪】
◎龍虎兄弟&KUMISO(ホクテン座)
◎夜を賭けて
→山本太郎、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
△木曜組曲
→高評価と低評価が分かれる作品。どうかな。。
【ビデオ】
なし
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