ハリポタ、めちゃくちゃ来てやがんの。京都のMovix京都でさえも、7スクリーンのうち4つがハリポタやもんな。すげえ。
 一方、予想通りに「恋に唄えば」は大コケで来週で打ち切りの可能性も出てきました。(東映直営館でさえも、「凶気の桜」と併映)
 シネコンは人気出ないとなるとあっさり打ち切りますからね。ブロックブッキングの時代ならば、人気が出なくても館主が涙を呑みながら上映をし続けますが、そこが資本主義のアメリカ仕込みのシネコン様であります。
 自分が好きな映画がこんな目になったら腹立つけどね。シネコンになってスクリーンが増えるからいろんな映画が見れる、と言われておりますが現時点においては嘘としか思えません。売れてる映画をガンガンまわしてるだけで映画ファンにとっては嬉しくも何ともない。しかも座席指定制はなんか厭だし。

「ピーピー兄弟」
 大阪、京都でも公開終わりましたが今週から神戸で始まるそうなので宣伝しときます。パンフを買い損ねたので詳しくは知りませんが、エンドロールに「寄付していただいた方、ありがとうございました」というテロップが流れていたり、2000年に完成していたことも考えると難産だった作品だと思います。(完成してからしばらく公開されないのはよくあることですが)
 脚本は98年のサンダース映画祭(レッドフォードが企画している)で賞をもらっており、フランスの映画会社からも出資してもらっているそうです。フランス人はシモネタ好きだから気に入ったのでしょう。
 この映画は大阪を舞台にしているのですが地方を舞台にするといつも引っ掛かるのは方言の問題です。先日見た「なごり雪」は臼杵を舞台にしていましたが方言を一切使いませんでした。いっそ、そっちの方がいいのかもしれない。私はずっと関西なので、下手な大阪弁は非常に気になるのです。今度、公開される「水の女」。映画の出来は存じ上げませんが予告編での浅野忠信の大阪弁はかなりキツかったです。(本人も気にしてたそうですが)その点、この映画は自然な関西弁になっており、見てて違和感がなかった。
 主演はぜんじろう、みれいゆ、剣太郎セガールと関西の人で意識的にあわせたんでしょう。正直、ぜんじろうを見るのは実に久しぶり。今、何をしてるんやろ。
 最近まで知らなかったんですが、みれいゆは私の中学、高校、大学の先輩で(中、高、大一貫校)年齢ごまかしてなかったら、私の一つ上の学年だったらしい。マジかよ。大学在学中からみれいゆのことは知ってましたが内部生だったとは。。先日も中学の時の同級生がアメリカで歌手デビューとか聞きました。世の中、狭いもんです。この方も一時期はポスト本上まなみと言われていましたが今はもう一つ。この映画を転機として女優として頑張ってください。
 剣太郎セガールはご存知、セガールの息子で一時期はCM出演はあったのですが伸び悩んでいます。何でもあがり性で役者断念も考えているとか。。そう考えると映画の役はほとんど彼自身だったのかもしれません。
 この映画は漫才師を題材にしていますが兄貴のぜんじろうと弟の剣太郎セガールの兄弟のお話。彼らの漫才は放送禁止用語を連発し、とてもテレビでは流せない。そこにピーブ音をつけて放送してしまう。ほとんど何を言うてるのか、わからん。でもなんか面白い。言わば放送禁止直前に踏み込んでしまう。地方テレビだけにできるお遊びかもしれません。
 一躍、スターになる二人ですが、長続きするわけないというのが兄貴が一番わかっている。一方、弟は漫才を辞めたがっていた。。
 賞をもらったから、というのではないですが脚本はよくできています。兄弟の葛藤もよく書けていますが、香川照之演じるディレクターが面白い。演出は目新しいところは特になかったですが、丁寧にやっています。少しベタベタしましたが、比較的すっきりまとまったのではないでしょうか。新しい関西映画の誕生だと思います。子供から年寄りまで楽しめます。

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