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2002年11月8日*水曜日に更新ということでしたが、更新できる間は月、水、金と更新します。ご愛顧のほど、よろしゅう。
これは大阪九条にあるシネヌーヴォのモーニングショーで見たのですが、補助席が出るほどの超満席となりました。まあ日曜日ということもあったのでしょうが、映画学校の学生さんが卒業作品として撮った、ビデオ撮りのドキュメンタリーにしても大入り満員だったと思います。「マッスルヒート」なんて客3人しかおらんかったちゅうねん(笑)。
それだけ注目されたのには理由があります。「事実は小説より奇なり」この言い古された言葉をドキュメンタリーはその意味を改めて認識させてくれます。ドキュメンタリーの金字塔になり、ミニシアターなるものを各地で誕生させた作品、「ゆきゆきて、神軍」神の一兵卒、奥崎謙三の生き様を描いたものでありました。ドキュメンタリーとは扱う題材が命です。そして、この映画の監督さん、小林君が選んだのは自分の家族であったのです。彼のお兄さんは「引きこもり」だったのです。
本人もビデオの中で述懐されていますが、「はじめは家族の問題は俺が解決する、という意識がありました」。作品の題材として、兄貴撮ってみるかあ、と軽い気持ちであったのですが、彼は何年ぶりかに見る実家の様子を見て思わず、嘆息するしかなかったのです。
兄貴は「引きこもり」だしてもう7年。その世話をする母親は兄貴の潔癖症に疲れ果て、うつ病になってしまう。カメラを向けるとひどく怯え、(鬱は周期があり、いつもは平気だが鬱になると泣きだしてしまう)兄貴の顔を見たくないと車の中で寝起きを始める始末。祖母も末期ガンであることがわかり、(本人は知らない。そのせいか、一番元気だった)その介護を誰がするのか、考えただけで恐ろしい。 父親は兄貴とのバトルに疲れ果て、今は埼玉と小林君と二人暮しをしている。(金は実家に送っている。)弟は何とか兄貴と話をして、母親に暴力を奮うことを止めさせようとしますが、本人は完全無視。部屋に入ろうとするとボコボコに殴られてしまいます。しかし、そこは兄弟、話をするようになる。「俺は潔癖症だから外に出ることはできない」と呟く兄貴。兄貴にも新聞記者になりたいという夢があったのだ。ただ、その一歩が踏み出せない。。
ホームページの中で結論が書いてありますし、またチラシ(兄弟で映っている)を見たらわかることですので書いてしまいますが兄貴は家を出て今はアルバイトをしながら一人暮らしをしているようです。映画公開の挨拶にも来ていますから、元気なんでしょう。一方、祖母は寝たきり状態になってしまいました。しかし父親が帰ってきて介護をしているそうです。本当によかったと思います。
実際問題、私の身近にも完全な引きこもりではありませんが、「引きこもり」状態になった人がいます。世話していた母親が鬱状態になったわけもわかりますし、本当に切実な問題であります。引きこもりの話を聞いて思うのは、引きこもっている人はめちゃくちゃ物を考えています。その分、自分の不甲斐なさを感じています。だから一朝一夕には行かない。この映画のクライマックスは兄貴が悩むシーンでしょうが涙さえ誘いました。東京の方ではまだやっているようですから、ぜひ見に行かれてください。
BOX東中野→http://www.mmjp.or.jp/BOX/
これは大阪九条にあるシネヌーヴォのモーニングショーで見たのですが、補助席が出るほどの超満席となりました。まあ日曜日ということもあったのでしょうが、映画学校の学生さんが卒業作品として撮った、ビデオ撮りのドキュメンタリーにしても大入り満員だったと思います。「マッスルヒート」なんて客3人しかおらんかったちゅうねん(笑)。
それだけ注目されたのには理由があります。「事実は小説より奇なり」この言い古された言葉をドキュメンタリーはその意味を改めて認識させてくれます。ドキュメンタリーの金字塔になり、ミニシアターなるものを各地で誕生させた作品、「ゆきゆきて、神軍」神の一兵卒、奥崎謙三の生き様を描いたものでありました。ドキュメンタリーとは扱う題材が命です。そして、この映画の監督さん、小林君が選んだのは自分の家族であったのです。彼のお兄さんは「引きこもり」だったのです。
本人もビデオの中で述懐されていますが、「はじめは家族の問題は俺が解決する、という意識がありました」。作品の題材として、兄貴撮ってみるかあ、と軽い気持ちであったのですが、彼は何年ぶりかに見る実家の様子を見て思わず、嘆息するしかなかったのです。
兄貴は「引きこもり」だしてもう7年。その世話をする母親は兄貴の潔癖症に疲れ果て、うつ病になってしまう。カメラを向けるとひどく怯え、(鬱は周期があり、いつもは平気だが鬱になると泣きだしてしまう)兄貴の顔を見たくないと車の中で寝起きを始める始末。祖母も末期ガンであることがわかり、(本人は知らない。そのせいか、一番元気だった)その介護を誰がするのか、考えただけで恐ろしい。 父親は兄貴とのバトルに疲れ果て、今は埼玉と小林君と二人暮しをしている。(金は実家に送っている。)弟は何とか兄貴と話をして、母親に暴力を奮うことを止めさせようとしますが、本人は完全無視。部屋に入ろうとするとボコボコに殴られてしまいます。しかし、そこは兄弟、話をするようになる。「俺は潔癖症だから外に出ることはできない」と呟く兄貴。兄貴にも新聞記者になりたいという夢があったのだ。ただ、その一歩が踏み出せない。。
ホームページの中で結論が書いてありますし、またチラシ(兄弟で映っている)を見たらわかることですので書いてしまいますが兄貴は家を出て今はアルバイトをしながら一人暮らしをしているようです。映画公開の挨拶にも来ていますから、元気なんでしょう。一方、祖母は寝たきり状態になってしまいました。しかし父親が帰ってきて介護をしているそうです。本当によかったと思います。
実際問題、私の身近にも完全な引きこもりではありませんが、「引きこもり」状態になった人がいます。世話していた母親が鬱状態になったわけもわかりますし、本当に切実な問題であります。引きこもりの話を聞いて思うのは、引きこもっている人はめちゃくちゃ物を考えています。その分、自分の不甲斐なさを感じています。だから一朝一夕には行かない。この映画のクライマックスは兄貴が悩むシーンでしょうが涙さえ誘いました。東京の方ではまだやっているようですから、ぜひ見に行かれてください。
BOX東中野→http://www.mmjp.or.jp/BOX/
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