今日、紹介するのは知る人ぞ知る名シリーズ「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説」シリーズ最新作「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 番長足球」。95年から始まった「岸和田少年愚連隊」シリーズはこの前作の「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 エピソードファイナル スタンドバイミー」で感動的な結末をつけて終わったはず(マジに少し泣いた)なんですが、「カオルちゃんシリーズ」だけは続行。映画秘宝5月号のインタビューによると「観たお客さんに好評だったからね。やっぱり続くことになったんだよ!」らしいです。確かにこれ、回転率がめちゃくちゃ良くて貸し出しランキングは常に上位。これも関西特有なんかもしれませんが。。ただ脚本はNAKA雅MURA(名前です)から友松直之にチェンジ。監督は力兄曰く「『カオルちゃん』以降、信頼して全部任せられるようになった」(すごい褒め言葉だ)宮坂武志がまたもやメガホンを取る。この人の「人斬り銀次」も面白いので見ましょうね。
「カオルちゃん」シリーズってのは、「岸和田少年愚連隊」に出てくる不良親父の高校時代を描いたシリーズです。井筒和幸版では小林稔持が演じており、電車を途中で止めたり、軽トラ襲ったりするむちゃくちゃなオッサンでした。学生時代、岸和田在住の友人がおったのですが実際に電車を止めたオッサンはおったそうです。原作は読んでないのですが、中場利一の自叙伝的な作品ですし、多分モデルはおったんでしょう。が、多分この作品のカオルちゃんは全くのオリジナル。何しろ、主人公が学ラン着た竹内力なんですから。。。大阪弁でリーゼント。こうなると「ミナミの帝王」になってしまうので、力兄は考えた。うなってタンばかり吐き棄てて、時にはよだれたらして、目を剥いて、ほとんど何を言ってるんかわかんない、カッコよさから無縁で、でも喧嘩はめちゃくちゃ強い、しかも変な髯まで生えてる(イメージとしてはじゃリン子チエのテツやな)カオルちゃんができあがった。一本調子で同じ演技しかしないで高いギャラもらってる俳優(誰とは言わん。窪塚とか篤郎とか永瀬とは言わんよ)が多い中、こうしてちゃんと工夫している力兄はエライし、本当に頭が下がる。
60年代の岸和田。「出かけるでえ」と言い残し、旅にでた村山カオル(17歳)。彼には夢があった。それは番長のトップである”全国高校総番”になる為に旅に出たのだ。全国の番長を一撃で倒すカオル。遂に返還前の沖縄番長を倒し、念願の”全国高校総番”になったのだった。。が、さすがの彼も定時制高校を忘れていた。早速、そのためだけに地元岸和田の定時制高校に入り直す。が、早速叩きのめした番長がサッカー部のキャプテンだったことからサッカーの試合をさせられることになる。何しろ、この定時制高校は今度の試合に負ければ廃校になってしまうのだ。(アフォな!)が、カオルちゃんには悲しい思い出があった。子供の頃、サッカーができずに「カオルはへたれ」といじめられたのだった。番長は弱いもんを守らなあかん、とミツエ(伊佐山ひろ子)に言われ、サッカーに挑戦するが。。。案の定、ボールを蹴ることができない。。。
「岸和田少年愚連隊」の最後をかざるにふさわしい感動的な前作と打って変わって今度の作品は完全なドタバタコメディ。題名は「少林サッカー」の原題「少林足球」から取ったパロディというだけで私はご機嫌だったのですが映画としてもなかなか面白い。カオルちゃんの復学を記念してか、エピソード1に原点回帰した、ちゃんとした学園物になっています。貧乏で飛田新地で体を売りながら学ぶマネージャー(すげえ設定)、ヤクザを親に持つ不良娘の明美(やはり不良娘の名前は明美だよな)、サッカーを純粋に愛する兄ちゃん、意地悪な教育委員会に実は心優しい不良たちとベタすぎるぐらいベタな図式でこのまま行くとNHK大阪の作るつまらんドラマなんだが、ここにカオルちゃんという強烈なキャラが入るだけでこんな映画になってしまうのだ。最近、脇にもおかしな人ばかり出してそれでよし、という風習があるが強烈なキャラははっきり言って一人でいいのだ。そのキャラがそれだけ強烈ならば。残念だったのはシリーズを通じてカオルの回りをうろちょろしてた田口トモロヲちゃんの出番が減ったこと。トモロヲちゃんはおそらく、ノーギャラで出演してるんだと思うんだが今回は時間が合わなかったみたい。代わりに山口祥行がレンガを持ってかかってくる。かっくいい!
不良娘の明美を演じるのは中村愛美。「リップスティック」に出てる時は可愛かったんだ(あれも大概の役だったが)が「血を吸う宇宙」で奇妙奇天烈な役をやりだしてライク・ア・ローリング・ストーンズ。私生活でパンツ売り払って、「何が悪いんですか」と居直ったりとか、かなり変な人になってしまいますた。正直に言うと明美やってるのが中村愛美だということはエンドロール見るまで気づきませんでした。
喧嘩のシーンはなかなか迫力があって特に同じプロダクションの山口祥行との喧嘩はなかなか迫力があります。サッカーのシーンで魅せ場はほとんどありませんがアクションはヘボくても「火山高」など遠く及ばず、「少林サッカー」にも肉薄。。とは言いすぎか。まあとにかく、ビデオ屋にGO!だ。
監督:宮坂武志、脚本:友松直之、音楽:奥野敦士、製作:中澤敏明、松下順一
出演:竹内力、羽賀研二、小沢仁志、古井榮一、船木誠勝、中村愛美、伊佐山ひろ子、山口祥行 、 池乃めだか、中山美保、田口トモロヲ
「カオルちゃん」シリーズってのは、「岸和田少年愚連隊」に出てくる不良親父の高校時代を描いたシリーズです。井筒和幸版では小林稔持が演じており、電車を途中で止めたり、軽トラ襲ったりするむちゃくちゃなオッサンでした。学生時代、岸和田在住の友人がおったのですが実際に電車を止めたオッサンはおったそうです。原作は読んでないのですが、中場利一の自叙伝的な作品ですし、多分モデルはおったんでしょう。が、多分この作品のカオルちゃんは全くのオリジナル。何しろ、主人公が学ラン着た竹内力なんですから。。。大阪弁でリーゼント。こうなると「ミナミの帝王」になってしまうので、力兄は考えた。うなってタンばかり吐き棄てて、時にはよだれたらして、目を剥いて、ほとんど何を言ってるんかわかんない、カッコよさから無縁で、でも喧嘩はめちゃくちゃ強い、しかも変な髯まで生えてる(イメージとしてはじゃリン子チエのテツやな)カオルちゃんができあがった。一本調子で同じ演技しかしないで高いギャラもらってる俳優(誰とは言わん。窪塚とか篤郎とか永瀬とは言わんよ)が多い中、こうしてちゃんと工夫している力兄はエライし、本当に頭が下がる。
60年代の岸和田。「出かけるでえ」と言い残し、旅にでた村山カオル(17歳)。彼には夢があった。それは番長のトップである”全国高校総番”になる為に旅に出たのだ。全国の番長を一撃で倒すカオル。遂に返還前の沖縄番長を倒し、念願の”全国高校総番”になったのだった。。が、さすがの彼も定時制高校を忘れていた。早速、そのためだけに地元岸和田の定時制高校に入り直す。が、早速叩きのめした番長がサッカー部のキャプテンだったことからサッカーの試合をさせられることになる。何しろ、この定時制高校は今度の試合に負ければ廃校になってしまうのだ。(アフォな!)が、カオルちゃんには悲しい思い出があった。子供の頃、サッカーができずに「カオルはへたれ」といじめられたのだった。番長は弱いもんを守らなあかん、とミツエ(伊佐山ひろ子)に言われ、サッカーに挑戦するが。。。案の定、ボールを蹴ることができない。。。
「岸和田少年愚連隊」の最後をかざるにふさわしい感動的な前作と打って変わって今度の作品は完全なドタバタコメディ。題名は「少林サッカー」の原題「少林足球」から取ったパロディというだけで私はご機嫌だったのですが映画としてもなかなか面白い。カオルちゃんの復学を記念してか、エピソード1に原点回帰した、ちゃんとした学園物になっています。貧乏で飛田新地で体を売りながら学ぶマネージャー(すげえ設定)、ヤクザを親に持つ不良娘の明美(やはり不良娘の名前は明美だよな)、サッカーを純粋に愛する兄ちゃん、意地悪な教育委員会に実は心優しい不良たちとベタすぎるぐらいベタな図式でこのまま行くとNHK大阪の作るつまらんドラマなんだが、ここにカオルちゃんという強烈なキャラが入るだけでこんな映画になってしまうのだ。最近、脇にもおかしな人ばかり出してそれでよし、という風習があるが強烈なキャラははっきり言って一人でいいのだ。そのキャラがそれだけ強烈ならば。残念だったのはシリーズを通じてカオルの回りをうろちょろしてた田口トモロヲちゃんの出番が減ったこと。トモロヲちゃんはおそらく、ノーギャラで出演してるんだと思うんだが今回は時間が合わなかったみたい。代わりに山口祥行がレンガを持ってかかってくる。かっくいい!
不良娘の明美を演じるのは中村愛美。「リップスティック」に出てる時は可愛かったんだ(あれも大概の役だったが)が「血を吸う宇宙」で奇妙奇天烈な役をやりだしてライク・ア・ローリング・ストーンズ。私生活でパンツ売り払って、「何が悪いんですか」と居直ったりとか、かなり変な人になってしまいますた。正直に言うと明美やってるのが中村愛美だということはエンドロール見るまで気づきませんでした。
喧嘩のシーンはなかなか迫力があって特に同じプロダクションの山口祥行との喧嘩はなかなか迫力があります。サッカーのシーンで魅せ場はほとんどありませんがアクションはヘボくても「火山高」など遠く及ばず、「少林サッカー」にも肉薄。。とは言いすぎか。まあとにかく、ビデオ屋にGO!だ。
監督:宮坂武志、脚本:友松直之、音楽:奥野敦士、製作:中澤敏明、松下順一
出演:竹内力、羽賀研二、小沢仁志、古井榮一、船木誠勝、中村愛美、伊佐山ひろ子、山口祥行 、 池乃めだか、中山美保、田口トモロヲ
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